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BLOG

日刊:The Best Album & Mix_8

tokyovitamin 『Vitamin Blue』 / Demuja DJ Set from Schönbrunn Castle (Gloriette)

Mixmag Japan | 26 December 2020

Tokyo Vitamin, Demuja, Tokyovitamin アルバム, mixmag

引き続き、「日刊:The Best Album & Mix」をお送りしております。前回の内容はコチラから。12月31日まで、本企画は毎日更新してゆきます。今回は8本目。どうぞよろしくお願いします。


tokyovitamin 『Vitamin Blue』

Disk Nagataki – 「EXALT feat. NAPPYNAPPA」

東京拠点のアート&コレクティブ〈tokyovitamin〉がリリースしたコンピレーションアルバム。最近、“ストリート”を考えることが多くなりました。2000年代中盤までは確かに存在した、路上。具体的に言えば原宿のローソン周辺であり、かつて“裏原”と呼ばれた一帯。もはやそれは形而上のものになりつつあり、昨今のティーンエイジャーはストリートを感覚として知らないのではないかと推察しております。このコンピには、そんな「かつてのストリート」の姿があります。これは決してノスタルジーではありません。「ストリート」は、存在し続けるべきでした。建築の世界では度々指摘されるのですが、学生運動以降の日本の施設は意図的にコミュニティを形成しにくく設計されています。理由はもちろん、デモを過激化させないため。以来、なかばアレルギー気味に日本社会は集まることを避けだしたわけですが、その代償は大きかったように思います。街は均一化され、マイノリティは駆逐されてゆく…。当然ながら自分以外の人間がそばにいれば会話ができ、会話が成立すれば批評が生まれ、人が人を呼び、やがては文化として堆積されます。出会うことの切実さは、このコロナ禍において浮き彫りになっているとも感じませんか。楽曲も最高にクールですけれども、それ以上にtokyovitaminが打ち出しているものは文化レベルで重要であると感じます。まだ、諦めたくはない。


Demuja DJ Set from Schönbrunn Castle (Gloriette)

家に引きこもるようになってから、“Lo-Fi”の何たるかが分かったような気がします。DIYアーティスト・beipanaによるブログで、”Lo-fi Hip Hop(ローファイ・ヒップホップ)”が明瞭かつ詳細にまとめられおりますが、そこではチャット機能の役割やYouTuberの存在に触れながら、本質的にはこの手の音楽は「ベッドルーム・ミュージック」であることが明らかになっています。そう考えると、世界のあちこちでロックダウンが敷かれた2020年こそ、人類にチルなビート(すなわちLo-Fi)が必要だったのではないでしょうか。それはLo-Fi Houseにしても同じことが言えるでしょうし、意図的にその手のサウンドを鳴らしていたのがDemujaであると感じます。そしてそんなLo-Fiサウンドを、快晴のシェーンブルン宮殿のド真ん中から配信したのが上の映像です。この建物は世界遺産ですから、平時であれば観光地オブ観光地。つまりは人がたくさんいるわけです。この映像にそんな意図が込められているかはさておき、アイロニーを感じますね。tokyovitaminのDisk Nagatakiも、プロデューサーとしてはこの系譜におり、なおかつ素晴らしい実力を持っているので、Demujaには早く見つけていただきたいところ。


Text_Yuki Kawasaki

 

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