Arca、ANOHNI、フランク・オーシャン・・・。映画では『BPM ビート・パー・ミニット』に『君の名前で僕を呼んで』。近年ではLGBTをひとつのテーマとして掲げたアーティストやアート作品が、今思いつくだけでもこれだけ存在する。
映画『君の名前で僕を呼んで』字幕付き予告編
ここ日本でも、ようやく「LGBT」という考え方が認識され始めてきた。1994年に端を発した東京プライドパレードを筆頭に、性的マイノリティの声を聞ける機会が増えている。今年は4月28日~5月6日までの9日間、「Tokyo Rainbow Pride」と題してLGBTに関する様々なイベントが各所で開かれる。詳しくはコチラを。
「クラブ」という空間も、以前から性的マイノリティたちにとって重要な場所であった。海外では規模の大きなゲイパーティーも数多く存在する。世界一名高いクラブであるドイツの『ベルグハイン』だって、性的志向の違いを多様性の一部として積極的に容認してきた。「全ての人が自由に音楽を聴く機会を提供する」というのは、昔からクラブの役割であったのだ。
Hard Ton – 『HAPPY HOUSE』
渋谷のContactでは、Tokyo Rainbow Prideウィーク期間中である5月5日に<MOTORPOOL>という名のパーティーが開催される。同イベントには、あらゆるジェンダーを讃歌する豊かな才能たちが大集結。DJやドラァグクイーンなど、さまざまなアーティストが世界各地から参加し、多様性の祝砲を打ち上げる。ヘッドライナーは、ベネツィア・クイアカルチャーの注目株Hard Ton。プロデューサーのDJ WawashiとヘヴィメタルシンガーのMaxのふたりが繰り出す、パフォーマンスアートとエレクトロニックミュージックを融合した全身体感型ライブは圧巻の一言。強烈なインパクトのビジュアルもさることながら、凄まじい威力で降り注ぐアシッドハウスは、「イロモノ」パフォーマーとは一線を画すクオリティだ。
Hard Ton – 『Shine By Night ft. Snuff Crew』
大熱狂必至のStudio Xフロアをさらに盛り上げるのは、我らがGonno。Ostgut Ton、Endless Flight、International Feel、Perc Traxなどで幅広い音楽を披露し続けているだけに、センスの光るさまざまなダンスミュージックで多様性を表現してくれるだろう。この特別な一夜に、MOTORPOOLの「あらゆる人種を飲み込みひとつに溶け合う空間」を体験すべし!
HARD TON (Luv Shack Records | Venice)
イタリア出身のエレクトロ・デュオ。彼らの関係は、2008年にDJ Wawashiとヘヴィーメタルの歌手Maxがベアー系マッチングサイトで出会った事から始まった。すぐにお互いの音楽愛を知り、2009年のパーティでついに実際に顔を合わせた二人はチェリーワインを飲みながら音楽について語り合い、将来のヴィジョンさえも決定する事に。ディスコディーヴァ、シルベスターのようなファルセットは、Hi-NRGが全盛であった80年代の興奮と熱狂を思い起こさせる。けれども、彼らは過去の音楽に執着することはしない。かつてのダンスミュージックを参照しつつ、今の時代のビートとアシッドなベースラインも組み合わせ、新しい独自の音楽を生むことを選んだ。
■MOTORPOOL -PRIDE EDITION- feat. Hard Ton
日時:2018年5月5日
場所:Contact Tokyo
Open 22:00
¥1000 Before 11PM
¥2000 Under 23, Early Bird
¥3000 GH S Members, Advance
¥3000 w/F
¥3500 Door
<イベント詳細>
http://www.contacttokyo.com/schedule/motorpool-6/
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