10月27日(土)、豊洲PITにて、テクノと電子音楽の豪華ツーマンライブ開催が急遽決定した。最新オーディオ・ヴィジュアル・ライブを日本初披露するRichie Hawtin、唯一無二の音響空間を作り出すAlva Notoのふたりが、ライブの概念を拡張する。
まずはこの動画を観てもらいたい。
Richie Hawtin CLOSE: How I PLAY
DJのパフォーマンスは、バンドやシンガーと比べて視認性が低いと言われるが、ここ数年のRichie Hawtinはそれに対して意識的に動いている。自身が共同設計者として開発したミキサー『MODEL 1』を用いて「DJが如何に動的な存在か」を打ち出していたし、それを解説する動画をいくつもリリースしていた。更にそれだけでは飽き足らず、最近はより多くの機材を使ったLiveパフォーマンスに移行している。それが上の「CLOSE」である。TRAKTORとAbeleton、ミキサー、Abeleton PUSHやキーボードコントローラーに加え、モジュラーシンセサイザーも駆使しながらパフォーマンスを展開する。もはや「動的」という言葉では足らぬほど、ステージ上の彼は躍動するのだった。“オーディオ・ヴィジュアル・ライブ”と銘打つだけあって、視覚演出も破格。ご期待いただきたい。
そして今回のツーマンの片割れであるAlva Noto。彼はダンスフロア向け作品である”Uni シリーズ”3部作の完結編となるアルバム『UNIEQAV』から、最新のオーディオビジュアルライブを展開する。ベルリン、パリ、ロンドンなどでソールドアウトとなった刺激的なサウンドとヴィジュアルがシンクロする圧巻のパフォーマンスは必見だ。Richie Hawtinとは音楽的なベクトルこそ異なるものの、表現を拡張してゆくアプローチは共通している。
ALVA NOTO – UNIEQAV LIVE
オープニングDJを務めるのは、テクノパーティー<ACCUTRON>をオーガナイズするISHIJIMA。彼にはMixmag Japanの誌面版第4号でインタビューを受けてもらったが、そのときにこんなことを言っていた。「DJにしろトラックメイキングにしろ、基本的にプログラミングなんですよ。シーケンサーに音色を入れて、そこから音を構築してゆく。僕が回すときは1曲丸々かけることはなく、音の断片に分解してから再構築してゆきます。そのときにエフェクターを使って音を変形させることもあるし、PANを左右に振って音を散らすこともあるんです」。図らずも(図っているのかもしれないが)、Richie Hawtinが上の動画で言っていることと共振する。つまり、ISHIJIMAも含めた今回のラインナップは、集まるべくして集まった面々だと言って差支えないだろう。
テクノと電子音楽が基調ではあるが、今回のライブによって我々にもたらせるものは実に様々だ。豊洲PITで体感する、エレクトロニック・ミュージックの最前線。
■ MIRAI TOKYO – Audiovisual Media Art Show
日 時:
2018年10月27日(土)開場・開演16:00/終演21:00
会 場:
豊洲PIT(東京都江東区豊洲6-1-23)
料 金:
前売 8,500円
当日 10.500円
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