音楽に、ことテクノに「新旧」という概念はないのかもしれない。印象としてオールドスクールという解釈はあり得るかもしれないが、それすらも革新性を伴うことがある。3月23日に渋谷のSOUND MUSEUM VISIONにて開催される『TECHNO INVADERS』は、まさしくそれを体現するようなイベントだ。
石野卓球、砂原良徳、Gonnoらベテラン勢に加えて、LicaxxxやSapphire Slowsなどの新鋭が名を連ねる。「ベテラン」と「新鋭」という世代の区分はあるけれど、音楽の内容は一様に新しい。例えば石野卓球は未だに凄まじいペースで新譜をリリースし続けているし、砂原良徳は高橋幸宏や小山田圭吾らと共にMETAFIVEを結成した。Gonnoも昨年10月に、DJ EMMA監修のコンピレーション『ACID CITY』にトラックを提供している。
石野 卓球 – 『ACID TEKNO DISKO BEATz』
METAFIVE – 『Don’t Move』
GONNO – 『3n55L7nE』
対する若手も負けていない。クラブシーンという括りに限らず、Licaxxxは近年最も勢いのあるアーティストのひとりである。DJとして非凡な才能を見せておきながら、様々なアーティストのリミックスも手掛ける。エディター・ライター・ラジオパーソナリティーとしての顔も持ち、今や方々で引っ張りだこだ。
『yahyel – Fool(Licaxxx Remix)』
海外で目覚ましい活躍を見せるSapphire Slowsの存在も見逃せない。2016年にはバルセロナで開催されたメガフェスティバル『Sónar』に出演し、国際的に知名度を上げている。最近ではジェイムス・ザビエラによるミックスCD『Balance 029』で、自身の楽曲『Silent Escape』がフックアップされた。
Sapphire Slows – 『Silent Escape』
五者五様、それぞれに新しい。ブライアン・イーノやエイフェックス・ツインが発表するトラックが常に「新しい曲」として歓迎されるように、電子音楽への探求は常にどこかでなされている。『TECHNO INVADERS』が提示するのは、そんな新しさだ。世代や性別は無関係。みんなウェルカムである。
■TECHNO INVADERS
日程:2018年3月23日(金)
開催地:SOUND MUSEUM VISION
OPEN 22:00
ADV ¥3000 DOOR ¥3500
<イベント詳細>
http://www.vision-tokyo.com/event/techno-invaders-8?event=&lang=
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