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FEATURES

INTERVIEW:DJ EMMA × Zeebra(3)

日本を代表するビッグ2、クラブカルチャーの今を語る

Mixmag Japan | 7 December 2017

ハウスシーンの立役者DJ EMMAと、ヒップホップシーンを築き上げたZeebra。この二人が歴史的代表作「NO PICTURE(ON MY PHONE)」をリリースした今夏、日本のクラブシーンは大きく面舵を切ったと言っていいだろう。「クラブとクラブカルチャーを守る会」(以下、C4)でコミットした二人が作り出した極上のヒップハウスは、クラブシーンへの今の思いが結実した傑作だ。「クラブを変える」そう意気込むDJ EMMAと、ナイトメイヤーとして世界を股にかけるZeebra。熱い対談の第三回をご覧いただこう。

◆ ◆ ◆ 

Zeebra君がナイトアンバサダーとして
海外の貴重な情報を持って帰ってくる(DJ EMMA)

Mixmag 活動を通じて、全体の底上げ……例えばもっと若い人に遊んでほしいとか、底上げみたいなところって意識されたりします?

Zeebra もちろん、パイは増えるに越したことはないと思っています。やっぱりいろんなものが盛り上がってくれるべきじゃないですか? 特に我々は全体を代表しようとしているから、小箱から大箱まで、音箱からチャラ箱まで、全部がみんなそれぞれが上手くいってくれるに越したことはない。それには、それだけパイが増えて欲しいなと思う。どうやっていったら盛り上がるかなっていうのは、ナイトタイムエコノミー議連にアドヴァイザリーとして入ってるのは、まさにそういう理由なんです。経済的な視点のところからだったら、何か盛り上げようとしてくれるのであれば、そこの視点でお付き合いさせてもらって、何か盛り上がったらいいな、っていう感じですよね。

EMMA Zeebraくんが渋谷区のナイトアンバサダーになって重要なことが二つあって。ひとつは、今言った、若い人たち……若い人たちだけじゃないけど、新参に対する注目は彼にしかできない部分。それと日本の今のクラブの状況を世界に知らせることが出来きると同時に、世界の情報を持ち帰ってこれる。Zeebraくんが情報を持って帰ってくることが、ものすごく重要で、大きな価値がある。日本でナイトメイヤーを呼ぶパーティを12月に企画……。

Zeebra もう決まっています。

Mixmag 各国の?

Zeebra 二人だけなんですけど。本格的なのは今後やりたいんですけど、今回は二人。ベルリンとアムステルダム。“TDME”の一部でもやりながら、また我々の会も一回やります。ナイトメイヤーに関しては、ナイトメイヤー使節団みたいなのが、どこの国は誰みたいなのがバーッと決まってきていて。毎回どこかでサミットみたいなのがあると、みんなのところに連絡が来ることになっているんです。まだ15人〜20人くらいの集まりなんです。ほぼヨーロッパの人たちばかりですが、そこにぐいっと入り込めていて、むしろちょっとしたムードメイキングができる状況になってきているので、それを無駄にしたくないなと思っています。俺はハッパかけ役っていうか、ラッパーは俺だけなんですよ。

Mixmag アーティストさんっているんですか?

Zeebra ひとり、バンドマンがオランダのグローニンゲンでナイトメイヤーやってるんですけど、それ以外はいないかな。

Mixmag かなり貴重ですよね。

Zeebra 感覚的にはみんな、普通にクラブで会う連中ばかりなので、一緒になって遊んでる感じですけど(笑)。すごく楽しいですよ。

Mixmag どういう情報のやり取りをされるんですか?

Zeebra 情報のやり取りというよりも、最近こうなったよ、ああなったよって、前言ってたこの件に関してはうまく行き始めたよとか、最近こういうことをうちの街では始めたよとか、大体そういうことです。僕が言いに行くとしたら、ナイトタイムエコノミー議連が立ち上がって、そういったエコノミー側の観点で盛り上げようってなっていてという話を。その中で、ナイトメイヤーを日本で制定させようっていう話も取り組んでくれてるよみたいな話をしたり。

Mixmag じゃあ、各国のナイトメイヤーさんも、日本の状況を知っている状態になりつつある。

Zeebra そうですね。お互いがこうなってると教え合って。この前だとスペインでこういうのをやりたいってなって、じゃあ各国から、みんなこういうふうに言ってるっていうコメントを届けようってなって、わーっとコメントを届けて、それをスペインの連中が自国の政府に持っていく……国際的なプレッシャーをかけるというか(笑)。それがなかなか効くんですよ。しかも今のところはナイトメイヤーが、本当のメイヤーと繋がってやれている。

Mixmag リアル市長?

Zeebra そう。第一回のナイトメイヤーサミットをアムスでやったときもアムス市長が来て、夜はこいつに任せてるから!って。この前もイスラエルのテルアビブに行ったときも、テルアビブ市長とみんなで会談があったり。

Mixmag 日本だと渋谷の区長さんが来る感じ?

Zeebra そうですね。もしくは小池都知事とか。

Mixmag それは貴重な情報ですよね。各国の情報を得られるのは。さっきEMMAさんがいらしたときに、そこらへんの話を聞いていて、海外の情報が得られるのは非常に貴重な機会だって力説されていたので。

EMMA どんな音楽が流行っているかとか、そういう次元じゃないですからね、なかなか知ることができない情報を世界で共有するイメージですね。

Zeebra 都市開発の話も、すごく面白いんですよ。例えば、夜をどういうふうに盛り上げてるのか。それこそベニスみたいに、運河があるところなんですよね……そこで橋桁のアーチの内側だけを、夜になると照明アーティストが入って、ライトアップして、夜はギャラリーになるような感じにしてたり……そういうことをいろんなところがアイディアを出して考えるんです。それが行政と一緒になって、いろんなことをやっていて。例えば、サンフランシスコなら区画整理がしっかりしていて、アーティストたちが安く住めるエリアがある。そこに住むと、年に一回、どういったアートの活動をしてるかっていうことを証明しなきゃいけないんだけど、それがある程度証明されれば、そこに破格な値段で住んでられる。その代わりクラブとか、そういうものがあって、音が鳴っていても文句は言えない、みたいなエリアなんですよ。

Mixmag とんがりゾーン?

Zeebra とんがりゾーンなんです。そういうのがサンフランシスコにあるらしいとか、そういう意見??を行うのが、ナイトメイヤーサミット。例えば2年くらい前にロンドンが厳?かったころに行ったときに、我々日本は何とか頑張ったら法律変えられたよっ?話したら、じゃあそのやり方やってみるってなった。すると向こうも今年はだ?ぶいい感じになっていて……予算もおりたんです。だからお互いに情報交換をして刺激し合う。そういうこともあって、ニューヨークのダンス法もなくなったんですよ、昨日かな、一昨日かな。ダンス法撤廃です。

Mixmag へえー! それって、日本でみなさんが草の根でやってたようなことが、世界に飛び火してるような状態といえる。

Zeebra で、世界も草の根でやってたのが、気が付いたらひとつになってみんなで盛り上げてる。ニューヨークもダンス法撤廃、それ自体もニュースでは、ナイトエコノミーっていうのが今の新しい考え方だってなっていて、かと思ったらこの前NHKの『クローズアップ現代』でも我々の活動が出てきたりして。い?世界的に夜の経済を見直そうという流れになってきている。

EMMA ちょっと流行りに近い感じ。

Zeebra 完全に世界の流行りになっちゃって。

EMMA 夜だからこそ輝ける仕事とか、夜だからこそできる仕事、そういうものが見直されつつある。それは日本だけじゃないんじゃないですかね? 渋谷がそれを先陣切ってやっていく中で、ナイトタイムエコノミーがある。それとはまた別で、Zeebraくんがナイトアンバサダーとして活動をしている今、それで世界を飛び回る状態に、形としてはなっている。で、あとはここに付随していくビジネスが出てくのが、だんだん見えつつあるんじゃないですかね。

Zeebra 僕が思うのは、そこに来るお客さんたちはカルチャーや音楽で動く。でもなかなか国は動いてくれない。でもナイトエコノミー議連でうれしい!って思ったのは、来年から京都四条・南座で、一個演目、深い時間の9時〜12時までの公演を増やすそうなんです。しかも歌舞伎座も2019年からやりますと。2020年の東京オリンピックに向けて、松竹はナイト歌舞伎をやります。というのも前回の東京オリンピックのときも12時まで公演をしていたそうで、マジで!?って思いましたね。歌舞伎ってイケてんなあ、と(笑)。

 他の国のお客さんのために遅くまで歌舞伎を観せるというのは、海外で言うところのオペラを夜9時からやっているのと同じ感覚。我々も深夜まで踊れるようになったけど、今、ライヴ公演も6時開場7時開演で10時終了となると、それを観に行ってご飯食べますってなると、ちょっと遅くまでやってるとこしか行けなくなっちゃう。それこそ外国人が三泊四日で旅に来て、今日の夜を飯にするかエンタテインメントにするかどっち取ろうかって考?なきゃいけないのは、すごくもったいない。それなら7時から8時半までご飯を食べて、9時からエンタテインメント行ったらいいんじゃないですかという流れを汲みたいというのが国の流れになってきて……そんな話を松竹さんがするわけなんです。最後に、「京都祇園で南座だけが夜にこうこうと明かりを付けててもしょうがない。やっぱ周りも盛り上がってくれないと。周りのバーやクラブさんとか、そちらの規制の緩和もできるようでしたら、そちらの方もよろしくお願いします」と。

Mixmag 松竹のお墨付き(笑)。

Zeebra そういうふうに思ってくださってるわけです。それだけナイトクラブが、夜のバロメーターだったりもするし、何か活気づけさせるものなんじゃないかなって気がするんですよね。

包み隠すのはやめにして
出していくべきだと思う(Zeebra)

Mixmag Zeebraさんは個人的には、『フリースタイルダンジョン』とか、そういう動きともシンクロしていたようにも見えていたんです。Zeebraさんの周囲で、いろんなことが一気に盛り上がっているなと。

Zeebra 俺もびっくりしましたね。

Mixmag そのへんはたまたまタイミングが一緒だっただけ?

Zeebra だと思います。いくつか仕掛けてたものが、一気にバババババッと出てきた。風営法だって改正させたいけど、どうやったらできるかとやってきたわけだし、去年それが突然うまくいった。だからすべて偶然です。

Mixmag タイミングってそういうものなのかもしれないですね。今後も一気にいろんなことを起こしていきたい感じが我々もしていてぜひ一緒に。

Zeebra もちろんです。それこそ『Mixmag』もまさにそういう意味だと思うしね、時代的にも。

Mixmag 媒体的に期待されていることとか、もしありましたら。

EMMA 情報誌であるのか、もしくは他のそういったものも取り上げることができるのか、そこって大きな……。

Mixmag ただ単に情報誌で終わるのか、オピニオンを持つのか……。

EMMA そうです。カルチャーをどこまで引っ張っていけるのかっていうことが大事かなと思います。

Zeebra 日本のメディアはなかなか難しいところだと思うんですけど、ぜひやって欲しいなって思うところですね。例えばヒップホップだったら、『Source』や『RAP PAGES MAGAZINE』といった基本中の基本みたいな雑誌があるんですけど、向こうの面白いところは、例えば大統領選があればその特集をやるんです。ラッパーやDJからの視点で、こいつだったら低所得者に対してこういうことをするよ、みたいなことがリストに出ていたり。そういう偏ったポリティクスじゃなくて、メニューみたいにパッと見せてくれるような……。

Mixmag 判断材料を提示するような感じですか?

EMMA そういうことを扱うことが普通になってくれればいいですよね。

Mixmag いろんな意見が世の中にはあるよと。

EMMA どれがいいですか?って普通な気がしますけどね。

Mixmag そんなところも引っ張っていけたら。

EMMA 突然、編集部であれこれやりましょうと、突然ポリティクスを持ってきても仕方ないじゃないですか。普段から取り扱っているからこそ言えることってあると思う。おかしなことじゃないと思いますよ、決して。

Mixmag 我々もそういうことを積み重ねていって、知見を溜めていって、提示するのに恥?かしくないような状態に持っていかなきゃいけないと思います。

Zeebra なんで、そういうことが最近広がってきたかっていうと、SNSだと思うんです。SNS?思想を広げられるツールなわけで、そういう人たちにとってみれば、うまくやればプラスになる。そうしてうまくいくと我々の目にも入ってくるわけですよね。昔は日本の世の中に、こんなに右の人・左の人がいっぱいいるとは思わなかったじゃないですか? しかも最近は何でも情報を持ってるか/持ってないかみたいなところってありますよね? ?うでもいいや!みたいな?とがFacebookに出てくる。みんないろいろな情報を気にしてチェックしてるん?すよね。例えばクッキング雑誌にしか出てなかったような情報で?誰かがシェアしてるから見てたりする。

Mixmag 蚊に刺されたときに熱せれば痒くなくなるとか(笑)。

Zeebra いろいろあるじゃないですか。重曹でふくと消える、とか。ほんとにやるかどうかは別として、興味があって、みんな情報に対して、欲が強くなっていて。みんなも、どんどんどんどん世の中のことを知りたいと思うだろうし、知っていこうと思ってる感じだし、もうそろそろ包み隠すのはやめにして、出していくべきだと思います。

Mixmag 出していった上で、認め合えるのは一番いいですよね。

EMMA そうですね。

Zeebra 僕もいつも思うのは、右の人と左の人が、いや右だろう、いや左だろうって、これ絶対一生終わんねえよなと。そこだけを見るのをやめちゃえばいいと思うのね。

Mixmag それはあるんだけど。

Zeebra それを見ないで、ほっておこうと。終わんないじゃん、だって。当たり前なんですよ。

Mixmag さっきおっしゃった、宇宙人が攻めてきた場合、それはみんな協力するんだろうなっていう。

Zeebra そう。赤と黄色がオレンジになったりするわけですよ。そこ見ちゃうと、なんか馬鹿らしくなっちゃいますもん。ずっとお互い言い合うんでしょ。それが、みんなを政治から離れさせちゃうところもあるんじゃないですか。そういう人たちが、つまんねえ、汚い罵り合いとかをすると、馬鹿らしいなって。

EMMA 確かにね。

Zeebra 冷ややかに見ちゃうんじゃないですか?

Mixmag とってもいい話がたくさん聞けました。ありがとうございます。

ZeebraEMMA ありがとうございました。

INTERVIEW:DJ EMMA × Zeebra(1)
INTERVIEW:DJ EMMA × Zeebra(2)

Words Mixmag Japan
Photography 亀井隆司Takashi Kamei
Styling 小倉正裕 Masahiro Ogura(Zeebra)
Hair & Make Up Mei(Zeebra)

DJ EMMA オフィシャルサイト(NITELIST MUSIC)
Zeebra オフィシャルサイト

 

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