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INTERVIEW:DJ OGAWA(1)「アルゼンチンではダンスミュージックがすごく身近なものなんです」

地球の裏側アルゼンチンでDJ OGAWAが受け入れられた理由

Mixmag Japan | 20 December 2017

名古屋を拠点に活躍をするDJ OGAWAが、今年で3度目となるアルゼンチンDJツアーを行った。世界トップクラスのDJエルナン・カタネオに認められ、エルナンプレゼンツ!?の元に、ブエノスアイレスをはじめ4都市でプレイを行い、耳の肥えたアルゼンチンのダンス・ミュージックファンを完全にノックアウトしてきた。すでにDJ OGAWAのブログでも紹介されているが、改めて肉の話からあちらのダンスミュージック事情まで……アルゼンチンの話を聞いてみた。

◆ ◆ ◆

エルナン・カタネオとは
肉を通じて仲良くなったんです(笑)

──アルゼンチンへDJで行くようになったのはいつからですか?

DJ OGAWA(以下、O) 3年前に行ったのが最初で、今回で3度目です。3年前にエルナンが、それまではバルセロナに住んでいたんですけど、アルゼンチンに新しい家を建てるから来ないかと。そこの家に「OGAWAの部屋も作ったから来い」と(笑)。ブエノスアイレスの街から50分くらい車で行ったところなんですけど、入り口はセキュリティを通らないと中に入れない壁に囲まれた敷地内の中に200軒くらいどれも豪華な家があって。その中にエルナンの家があるんですけど、半年くらい前に「10月くらいに完成するし11月が気候も一番いいから11月においでよ 」と言われて、それで行くことになったんです。けど、建築が遅れて僕が行く3日前にエルナンが家に引っ越してきたばかりで(笑)。

──ギリギリでしたね。

O 引っ越ししたばかりなのになんか悪いなと思ったんですけど、でもなんか向こうの人って「ぜんぜん大丈夫!」って。行ってみたらすごくおしゃれでカッコイイ家で、アルゼンチンの家には必ずと言っていい、肉を焼くパリージャっていうバーベキューブースみたいなのももちろん完備してあって。休日にはそのパリージャで3〜5キロとかの肉の塊を焼いてアサドっていう料理を食べるんですけど、アルゼンチンって超牛肉文化なんです。日本だと牛肉を1人頭1年に6キロくらい食べるそうなんですけど、アルゼンチンの人は1年に60キロ。10倍です。しかもメチャクチャ美味い。元々、エルナンと僕が仲良くなったのも肉を通じて(笑)。

エルナンは最初の頃は日本へ来ても食事はトマトやリンゴだけしか食べなかったりしたんですけど、3〜4年目くらいにアルゼンチンの人は肉が好きだからと、焼き肉にチャレンジしたらバッチリ口に合ったみたいで。僕もかなりの肉食なのでそれがきっかけで肉友のような感じで仲良くなっていったってのもあるんです(笑)。

──アルゼンチンの人たちはどんな肉が好きなんですか?

O 基本的には日本の焼肉のようにヒレとかカイノミとかトモサンカクとか、タンやハラミなんかのホルモン系まで日本以上にいろいろな部位があります。僕は赤身が好きなんですけど、アルゼンチンの人たちも赤身が好きな人が多く、とは言え日本でいうカルビとかバラ肉的な部位もそのパリージャでだいたい3時間くらいかけて焼くことによって全然脂っぽくなく逆に赤身感が増す感じでどの部位もそれぞれ味の違いがあって美味しいんです。

ちなみに肉メインなアルゼンチンではサーモンは高級な食材。牛肉のヒレが1キロ600円~1000円くらいに対しサーモンはその倍以上の値段らしいのでなかなかセレブな食べ物。だから、エルナンの家でやってくれたアサドパーティで僕はパリージャに並べられた肉の塊群や巨大なチョリソ等を見て興奮してましたが、みんなは肉よりもパリージャで一匹丸ごと焼かれてるサーモンを見て「おおお~!」となってたりしました。

──肉の味付けはどんな感じなんですか?

O 基本的には塩だけです。胡椒も付けないし、バーベキューソースも付けない。お好みでチミチュリっていうパセリや玉ねぎ?なんかのみじん切りをオリーブオイルと酢で和えたすごくあっさりしたソースをかけたりもするんですが、基本的には塩味のみ。でも肉の味がうまいのと余分な脂を落として、外はパリッと中は柔らかくジューシーな焼き方なので塩以外必要ない感じで美味しいんです。アサドを焼くのもかなりこだわりがあって、焼き係の人は炭の状態、火加減、肉との距離なんかを大抵パリージャにつきっきりでチェックしています。炭もケミカルなものではなく自然のもので何々の木のがいいとか、道具とかまでこだわりがあります。

アルゼンチンは人口4000万人なんですけど、それに対して牛が5000万頭とも言われてて人口より牛の方が多い。本当かどうかわかんないですけど(笑)。牛って牛舎で飼料を食べさせるのと放牧して牧草食べさせるのとあるんですが、アルゼンチンは大地が大きく豊かな土壌なので放牧して牧草食べさせるのが多いらしい。肉見れば飼料で育った牛か牧草で育った牛かわかるんですが、僕は基本牧草で育った牛が好き。

あと、アメリカとかのステーキは熟成文化ですけど、アルゼンチンの場合は日本の焼き肉と一緒で熟成させる必要がない。鮮度の良いものを食べるという文化なんです。だから新鮮な肉のバーベキューなんで、凄く美味しいんですよ。朝からいけるし、12日間滞在していてほぼ毎日食べていました。脂っぽくないから胃がもたれないし1日500グラムくらい食べていましたね(笑)。

──飲み物は何がメインですか?

O 僕はお酒が飲めないのであまりわからないんですが、ワインが美味しいって言いますね。ヨーロッパの有名なワインと同レベルのものがあるって聞きます。アルゼンチンのすごいところは、肉もワインもレベルの高いものを自国で生産できてしまうことなんでしょうね。15〜6年前くらい前でしたっけ? 国が財政破綻したってニュースで見たことあるんですけど、実際行ってみると、街のどの飲食店も連日賑わってて大盛況で活気に満ち溢れている。だから何かあっても楽しもうとかいうパワーは凄い国だと思うんですよね。

アルゼンチンではアンダーグラウンドな
ダンスミュージックを聴いている人たちが多い

──アルゼンチンではどのような感じで過ごしていたんですか?

O 基本的にブエノスアイレスではエルナンの家に滞在をさせてもらって、平日は街に観光に連れてってもらったり、美味しいレストランに連れてってもらったり、プールで泳いだり、庭でサッカーしたり、リラックスした時間を過ごしたり、アルゼンチンのDJのMARIANO MELLINOやMARCELO VASAMIにBJORKのデジタルエキシビジョン連れてってもらったり、エルナンが彼ら含めブエノスアイレス中のDJやクラブオーナーやプロモーターの20〜30人を自宅に招待して、僕のためにウェルカムアサドパーティー開いてくれたり、まるでホームにいるかのような過ごし方してました。

で、週末になると各地へDJしに行く。今回やったのは4カ所。初日の金曜日は「BAHREIN」というブエノスアイレスの名門クラブ、2日目がティエラ・デ・フエゴ島のリオグランデってとこにある「ROSE MUSIC BAR」。翌週の金曜日はアルゼンチン第二の都市コルトバから車で約3時間行ったとこのリオクアルトにある「No Lo Cases A Colon」、最終日は母をたずねて三千里でも知られるトゥクマンという街にあり南米でもトップ3に入ると言われる「La Boite」というクラブでプレイしました。この「La Boite」は去年もやったとこでその評判が良かったらしく、次もOGAWAをブッキングしたいとクラブ側からリクエストしてくれたらしく今年も行くことができました。

──何時間くらいプレイしたんですか?

O 各々3時間くらいプレイしたんですけど、ビックリすることがあって、初めてブッキングされたとき、自分のプレイ時間がだいたい3時から4時くらいだったんですよ。そんな時間って大丈夫なのかなと思ったんですけど、向こうはクラブがオープンするのが早いところで夜中の1時。去年で言えば、コルトバとか他のクラブはなんとオープンが深夜2時。コルドバでは3時からプレイだったのでプロモーターに2時くらいに店に行きたいって伝えたところ、2時はオープンしたてで、まだ外に人が並んでる時間だよって言われたんですが、行ってみたらすげえ行列ができてて、あ、ホントだって(笑)。そんな時間からでもどこのクラブも朝まで大盛況。

向こうの人はダンスミュージックが生活に身近なもので、例えば結婚しました、就職しました、としても夜はどうしても遊びに行きたいわけです。いい音楽を聞きながらダンスしながら美味しいお酒を飲みたいんです。結婚をしていても、子供に夜ご飯を食べさせて、お風呂に入れて寝かせて、それから自分たちは準備をして、「さあクラブへ行こう!」 という感じみたいなんです。で、朝6時か7時くらいには終わる。4時間くらいきちっと遊んで、ハイおしまい! という。

──ダンスミュージックがすごく生活に身近なんですね。

O これも面白いことなんですけど、僕がDJをやっていると何人かがずっとiPhoneで動画を撮っているんです。それを次の日に誰かがfacebookなどにアップをすると、誰かがトラックリストをコメント欄に書き込むんです。例えば僕がエルナンの「Sudbeat」から出ているD-NOXの曲をプレイしたとします。日本だとD-NOXを知っている人はもちろんいるけど、リリースされてる曲を全部知ってる人ってDJならまだしもお客さんでそれわかる人ってそうそういないと思うんです。ヒットした曲ならまだしも。でもアルゼンチンだと、特にエルナンがやっている「Sudbeat」からリリースされてる曲とかだとクラブに遊びにきているほとんどの人が知っているんです。まるで日本のJ-POPなんかのメジャーなアーティストの曲を聴いているような感じで、アルゼンチンではアンダーグラウンドなダンスミュージックを聴いている人たちが多いんです。

街でもダンスミュージックがかかっている比率が高いですし、ラジオ番組もいっぱいあるからダンスミュージックがよくかかっている。朝7時や、夕方5時とか、通勤で皆が車に乗っている時間に誰かがDJミックス番組をやっていたり。たくさんあるので、今聴いてるミックスが気分じゃなかったらパッとチャンネルを変えたり、とか。1年目にアルゼンチンでプレイして以来いくつかのラジオ局からオファーをいただいて何度かミックスを提供させてもらいましたが、光栄なことにそのミックスがそのラジオのBEST MIX OF THE MONTHに選ばれたことが何度もあって、それでまた他の番組からもオファーがどんどんきちゃったりしました。

photo by @maxkleinph

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DJ OGAWA オフィシャルサイト
DJ OGAWA SoundCloud

 

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