svgs_arrow-01-l svgs_close svgs_heart svgs_menu svgs_play svgs_stop svgs_arrow-02-b svgs_facebook svgs_instagram svgs_line svgs_search svgs_soundcloud svgs_twitter favorite player svgs_arrow-03-r svgs_setting svgs_slide-menu-bottom svgs_arrow-01-b more gift location recommended star clear

FEATURES

INTERVIEW:ZED BIAS「私は無名のプロデューサーだったが一生懸命仕事をし、全ての種類の音楽を理解した。そして20年の道のりを経て今、自分の行く先が見える」

UKベースミュージックシーンのレジェンド、独占インタビュー

Mixmag Japan | 18 January 2018


90年代後半を引率したZED BIASが昨年デビュー20周年を迎えた。昨年、EXIT RECORDSより新作アルバム『Different Response』をリリース。先月、新作を引っさげた、約2年半ぶりの来日公演を果たしたことは記憶に新しい。『Mixmag Japan』は、来日公演前のZED BIASに独占取材をし、新作アルバムの逸話と、新プロジェクトについてインタビューを行なった。UKベースミュージックシーンのレジェンドのこれまでの説話と、新たな挑戦についてご覧いただきたい。

◆ ◆ ◆

20年経ってもまだ音楽の仕事がある。
私は本当にラッキーだ

──デビューから20年間を経て思うことは?

ZED BIAS(以下、ZED) 私のこれまでの20年の音楽人生は素晴らしい旅だった。山あり谷あり。私は無名のプロデューサーから始まった。それでも一生懸命仕事をし、全ての種類の音楽を理解した。そして、若い頃から20年もの道のりを経て、今自分の行く先が見える。今でもDJをすることは好きだし、プロデュースすることも好きだし、そして新しいことを実験するのも好き。20年経ってもまだ音楽の仕事がある私は本当にラッキーだ。

──今まで制作した楽曲で思い入れのある曲は?

ZED 自分のプロダクション、リミックス、アーティストとのコラボレーションを合わせ、今までにだいたい2000曲制作した。アルバムは全部で20枚。その中から一曲だけアップするというのはすごく難しい。もし自分のお気に入りの曲を挙げるとしたら、それはおそらく「ネイバーフッド」では無いだろう。なぜならあの曲は何年も前に制作した。19年前、自分のベッドルームの中でたった4時間で作った曲だった。当時、私の仕事は早く、そして限界があった。デビューから10年経った2008年頃から、いいプロデューサになった。音楽的に良くなったし、この頃が私のお気に入りの時期だと思う。

あの頃はとても快適だった。さまざまなヴォーカリストとコラボレーションしたり、ハウスミュージック、ダブステップ、そしてUKガラージを作ったりした。私の思い入れのある曲はこの頃に制作された曲だと思う。例えば、クエンティン・ハリスの「Beautiful Black Women Come From Brooklyn featuring Monique Bingham」のリミックス。あの曲はダブ・プレートだが、Youtubeに上がっているからそこからチェックできる。もう一曲はMaddslinky名義でタウィアと一緒に制作した「Further Away」。あれは本物の曲と言える。おそらく私がレコードした曲で一番いい曲だと思う。本当に美しい。

──あなたのインスピレーションはどこから湧いてくるのですか?

ZED インスピレーションはどこからでもやってくる。映画を見ているときは、サウンドトラックからインスピレーションを受けるし、誰かと会話しているとき、曲を作っているとき、他のDJのプレイを聴いているとき、ラジオで他のアーティストの楽曲が流れているとき、私は日常のどんな出来事からもインスピレーションを受ける。食べ物を食べている時でさえインスピレーションを受ける。料理の手順は楽曲制作の手順と近い。料理を作る際、味付けの順番を決めるだろう。例えばラーメンのスープは、徐々に風味を足していき、また別のテクスチャを合わせて味を整えるだろう。これは音楽と一緒だと言える。

──一番思い出深いギグは?

ZED 3つ挙げてもいいかな。なぜなら今まで1000公演ほど行ったため、その全てを鮮明に覚えているわけではない。思い出に残っている最初のギグは、2000年に東京のクラブ「クワイル」で演奏したとき。演奏中、ステージから9フロア見下ろすことができた。自分の背景に東京タワーも見えた。そんなロケーションで演奏したとき、「よくやった」。と自分で思ったんだ(笑)。次に、2012年にクロアチアで開催された“アウトルック・フェスティバル”。そのイベントで私は、メインステージのサポートをした。ディスクロージャー、MCチャンキー、SWAMP81など、さまざまなアーティストたちと私がステージ上にいて、サポートやダンスをしていた。

思い出に残っている出来事は、MCチャンキーが2000人の観客を座らせ、私が曲をかけた途端、観客全員が飛び上がった。あの瞬間はまるでフットボールの試合でゴールを決めたかのようだった。最後に紹介する思い出深いギグは、2012年に開催された“グラストンベリー・フェスティバル”。私はDJ EZの後にロンドンのアンダーグラウンドミュージックをかけた。あのセットは今までで最も良いセットのひとつと言える。残念ながら、そのセットは録音されていないけど、今でも頭の中に残っているよ。

──DJをするのに好きな国はありますか?

ZED 日本。なぜなら第二の故郷のように感じるから。まるで心の故郷のよう。初来日は17年前だが、それから8回ほど来日した。いつも日本に来ると心が温かくなるんだ。日本語は話せないけど、いつも歓迎されてるように感じる。それが良いエネルギーになる。

──どんなことを考えてDJをしているのでしょうか?

ZED 何も考えていないよ。プレイする直前まで1曲目に何をかけるか分からない。観客を見て、会場を感じた時、曲を決める。

──最新アルバムをリリースした経緯を教えてください。

ZED 全部のストーリーではなく、編集版にしようか(笑)。私は、ある曲を160BPMで作った。その曲はフットワークから影響を受けたトラック。その曲をロンドンのDJ、スクラッチャDVAに贈った。すると彼がオーストラリアでマーク・プリチャードにその楽曲を渡した。さらにマーク・プリチャードがオーストラリアでスティーブ・スペイセクにその曲を渡した。スティーブ・スペイセクは彼の兄であるDブリッジにその曲を渡した。すると、Dブリッジが私に電話してきた。彼は電話越しに「ハロー、他に音楽は持ってないの?」と尋ねた。そして私は、「まだ無いけど、作る予定」と返した。その会話の後から、新アルバム制作が始まったんだ。だから新アルバムはEXITレコードからリリースされた。Dブリッジが私に電話したことにより、アルバムの多くの楽曲で新しいスタイルに挑戦した。これらの楽曲のテンポは、私にとって新しい領域だ。

──新しい楽曲にはどんな特徴がありますか?

ZED 先ほど話したように、まずはBPMが早いところが特徴。でも一番のコンセプトはソウルの要素を多く取り入れたこと。たくさんの暖かいキー、そしてフェンダーローズのシンセサイザー。このアルバムは、キーボードプレイヤーを使わずに作った最初のアルバム。私は自分ですべての音楽を演奏し、自分で録音した。ミキシングも自分で行った。このアルバムは初めて100パーセント自分自身の手によって作ったアルバムなんだ。

日本人のアーティストを招いて8曲制作した。
今回新しいレーベルを彼らと始めるんだ

──日本のクラブカルチャーとUK、世界のクラブカルチャーは何が違いますか?

ZED イギリスのクラブカルチャーは歴史が深い。大昔から始まったんだ。イギリスにおいて、クラブミュージックのサウンドはベースミュージック。会場では、ベースミュージックがポップミュージックなんだ。この事実は、イギリスのトップチャートにシャイ・エフエックスやディスクロージャー、そして私がランクインすることから証明されている。イギリス人はベースミュージックを求めている。学生たちは、17歳〜18歳ごろからクラブに出かけて、ドラムンベースやハウスミュジックを一晩中楽しむんだ。わかるだろう? 日本でベースミュージックを普及させようとしている人は、イギリスよりもっと情熱的。なぜなら、これらの音楽が一般的な音楽では無いから。J POPの圧勝だ。だから私は日本のベースミュージックシーンに敬意を払っているんだ。なぜなら、シーンが情熱的かつ献身的であるから。

──来日中、楽曲制作を行いましたか?

ZED 私はいろんなスタジオで楽曲制作をすることと、さまざまな人たちと一緒に仕事をすることが好き。作業するときは部屋にスピーカーが必須で、ビーチや飛行機の中では曲を作らない。今回の来日で、日本のアーティストであるPART2STYLEと一緒に3日間かけて楽曲制作をした。私たちは新しいアルバムをリリースするため、日本人のアーティストを招いて、8曲制作した。実は、今回新しいレーベルを彼らと始める。それはとてもエキサイティングなことだ。私たちはこのレーベルをアーティストたちのためのプラットフォームとして作った。自分たちを表現するためにもあるし、イギリスと日本の団結を示すためにもある。これらは、最高のコンセプトだ。私たちが互いを尊重し合い一緒に仕事をすることで、音楽的な絆を深めることができる。

──日本のファンに向けたメッセージをお願いします。

ZED どうもありがとう。日本に来れて幸せです。またいつでも僕を日本に呼んでください。私の心の故郷、日本に。

◆ ◆ ◆

最新アルバムに収録されている楽曲のMVを下記よりチェック。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でMixmag Japanをフォローしよう!