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FEATURES

日本のグライムの最前線にいる5組のグライムMCとプロデューサー。

日本に上陸したグライムシーン

Mixmag Japan | 21 March 2018

50年代のアメリカーナから、90年代のBボーイまで、日本人はサブカルチャーをブレントし独自に発展させてきた。だから私たちはグライムシーンが日本にあることを聞いたとき、好奇心がそそられた。

日本のグライムの起源は、本国イギリスにおける最初の最盛期である2003年頃まで遡る。UKガラージなどのイギリスの音楽に魅了されていた大阪のMCやDJ達が、Roll Deepのミックステープである『Rules And Regulations』に出会うことにより始まった。

当時、関西グライムシーンのど真ん中にいたMC Duffによると、MC Dekishi、今は亡きMC Taquilacciらを筆頭に、2000年代初めに日本で小さなシーンが誕生したという。当時東京にグライムシーンはなかったが、2004年12月、UKアンダーグラウンドシーンに重きを置いたパーティ“DBS”が、当時別名義で活動していたPlasticianを招きパーティを開催、その後2005年にSLIMZEEとWILEYを招きパーティを行った。その頃、GOTH-TRAD主催の“Back To Chill”、UKガラージ・グライムのプロデューサーであるPRETTYBWOY主催の“Golly Gosh”など、UKベースミュージックのパーティが同時多発的に始動し、グライムの存在を多角的にほのめかしていた。

そして今、東京・渋谷で新たなグライムシーンが生まれつつある。

下記より日本人のグライムアーティスト達を紹介しよう。

Sakana_Lavenda

高校生の時に聴いていたヒップホップのMixにd’n’bやdubstepが入っていたことからグライムに行き着く。2012年、ロンドンのクラブ「Cable」で行われた“Butterz&Hardrive”のRoyal-Tの現場録音を聴いて本格的にグライムに興味を持ち始め、その5ヶ月後に実際にロンドンのCableへ足を運んだ。その後、彼はDJセットでグライムを中心にプレイするようになり、日本版Outlook Festival Japanのなどのイベントで多くのファンを獲得した。そんな彼の今後の目標は、日本人にグライム音楽を浸透させることだという。「今日本ではラップがものすごく流行っているが、ラップを乗せる音楽フォーマットはアメリカのヒップホップ以外にも沢山ある。自分はグライムに出会えた。今まで音楽に触れてきた中で、ラップが好きということは昔から変わらない。グライムをよく知らないような人が、ラップやトラックにこんな形もあったんだ、と衝撃を受けるようなことを自分でもしたい。そんなパワーがグライムにはあるから」。

Double Clapperz

Double ClapperzはUKDとSintaから構成されるグライムプロデューサーチームである。2012年に結成、イギリスのラジオ局「Radar Radio」や「Rinse FM」などで定期的にミックス・楽曲がオンエアされるなど、国際的に評価されている。「東京にグライムのパーティがあることすら知らなかった」UKDは大学生の頃ヒップホップやレゲエのパーティでDJをしていたことを振り返った。自身のパーティで共通の友人を介し、Sintaと出会いチームを結成。今急成長している東京のグライムシーンの最前線で二人は活躍している。彼らの目標は、日本・東京のグライムはこういう音だ。と世界に認知されること。「東京のアーティスト達は、イギリスの音を真似しようとするのではなく、グライムの要素を吸収し、自らの作品として発信している」とSintaは語る。「僕らの曲を聴いて作曲を始める人が増えて、僕らをの楽曲を聴いてレコードを買う人が増えてほしい。日本のヒップホップシーンのように、東京のグライムを発信していきたい」。

ONJUICY

ONJUICY、現在23歳。グライムを始めて2年余りだが、すでにシーンで名の知れたアーティスト達と数々の共演を果たしている。「ELIJAH&SKILLIAMが来日したときに共演した。あの出来事は本当にグライムMCとしての自信を与えてくれた」と彼は語る。

米国のヒップホップの影響を受けてラップを始め、グライムMCであるPAKINの主催するイベント”GUM project” への出演をきっかけにグライムと出会った。「動画や音源を聴きこみフローを研究した。気に入ったMCを見つけたら、その人のフローに日本語を当てはめて自分のものにした」。急速な成長を遂げた彼の今後の目標は、イギリスで人気のYoutube番組「Rinse FM The Grime Show w/ Sir Spyro」のようなMC番組を日本で作ることである。「グライムを日本で受け入れられやすい音楽にしていこうと考えている。MC数人でDJを囲みパフォーマンス行いたい」。

Carpainter

Carpainter、現在23歳。12歳から作曲を始め、10年以上にわたり楽曲制作を行なっている。イギリスのプロデューサーSubmerseの東京公演を見て感銘を受け、2013年からソロ名義での活動を開始、フューチャー・ガラージやダブステップのようなUKベースサウンドを焦点に当て作曲を行う。「グライムを最初聴いたとき、UKガラージかダブステップなのかと思った」と彼は説明する。「YoutubeでMadmaidのグライムセットを見て衝撃を受けた。そこからグライムに関して、深く探究するようになった」。2012年にTrekkie Traxのレーベルを始動、昨年の12月に2枚目のアルバム『The Returning』がリリースされた。本作品は彼の音楽の良さを最大限にアプローチした内容となっており、楽曲の音色からグライムの要素を見つけることが可能である。

PAKIN

PAKINは、イギリスで最も有名な日本人のグライムMCではないだろうか。生まれは福島、20歳になってからグライムMCとしてステージに立ち始めた。イギリス・バーミンガムのクルーであるDark Elementsに所属。Youtubeチャンネル「Grime Report」などの数々のイギリスメディア媒体に取り上げられてきた。昨年イギリスのグライムプロデューサーYoungsterと楽曲をリリースするなど、自身で始動したレーベル兼クルーであるGUM Projectをメインに積極的に活動中だ。「自宅に手作りのボーカルブースを作った。目が覚めたらレコーディング、気が向いたらレコーディング、といった生活をしている」彼は語っている。「日本のグライムと本国のグライムの本質的な違いはないと思う。彼らと同じような社会問題はほとんどないが、世間のしがらみ、自分の心情や、反骨心を表現している。国籍関係なく感じていることは皆同じだと思う」。

 

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