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Anja Schneider 【インタビュー】 「私は物事を簡単にしたくないの」

mobileeからSous Musicへ。

Mixmag Japan | 31 December 2019

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ドイツの代表的なエレクトロニック・ミュージックレーベル<mobilee>の共同設立者、Anja Schneider(アーニャ・シュナイダー)。彼女にとって、この2年間は激動の期間であった。2005年から運営業務を担っていたmobileeを離れ、新たなレーベル<Sous Music>を2017年に設立。自身がホストDJを務めるラジオショウ「Club Room」も同時期にスタートさせた。世界中を飛び回る生活も依然として続いている。今日渋谷のVISIONのカウントダウンに出演したかと思えば、明日にはベルリンのWatergateで開催されるニューイヤーパーティに名を連ねる。

そんな多忙を極める彼女が、Mixmag Japanに初登場。スーパータイトなスケジュールであったが、その物腰は至極柔らかであった。


― Sous Music設立から2年が経ちました。相変わらずお忙しいようですが、レーベルを新設して最も変化したことは何ですか?

Anja Schneider(以下、Anja): もう2年経ったのね!時間の経過が恐ろしく早く感じるわ。以前よりも音楽と向き合う時間が増えた気がする。最近はスタジオに居ることも多いし。もちろん、今の状態が好きよ。でもそれは同時に挑戦でもあって。私は物事を簡単にしたくないの。同じ業界に長く居るほど、自分に対して厳しくなるものよ。

― Club Roomについてもお聞かせください。Sous以降、あなたの活動を語る上で外せないトピックかと思います。どういう経緯でこのショウは始まったのでしょう?

Anja: 私、ずっとラジオステーションで働いてたのよ。今ではもうラジオ界とも20年以上関わりがあるわ。ドイツにはFritz Radioという局があって、私はそこでプログラムマネージャーに就いていた。そこで働くうちに、私がホストを務める「Dance Under The Blue Moon」という番組が始まったの。あまり知られてないんだけど、音楽だけでなく、トークショーもやってたのよ(笑)。そんなわけで、ラジオは昔から好き。もちろん、これからも。

― だから「Club Room」はラジオDJスタイルなんですね!実は僕もラジオが大好きで、あなたのショウも定期的に聴いてます。他のDJのミックスとは違って、イントロであなたのコメントが入るのが好きで…。

Anja: ありがとう!東京にもフォロワーがいるなんて嬉しいわ。インターネットを媒介にしているから、私の予想よりもはるかに遠いところにも届いているのね。ラジオとクラブではDJのあり方はもちろん違うけれど、どちらも素晴らしい仕事だと思うわ。クラブのDJは端的に言うと“表現”だけれど、ラジオの場合はリスナーとの“対話”に近いの。新しい音楽をシェアして、それに対してリスナーが反応してくれる。もちろんクラブでプレイしていても対話的な側面はあるけれど、ある程度みんなそのパーティで鳴る音を求めて来るから、そこがラジオと違うところよね。ラジオのリスナーはもっとフラットと言うか。

― 分かります、分かります。ラジオの楽しみは“発見”ですよね。そういう意味では、あなたのショウも発見に満ちてますよ。ジョン・ホプキンスの新曲もSkreamの新曲も、僕はあなたに教えてもらいました。

Anja: どちらも素晴らしい曲よね!誰かと音楽をシェアできるのは私も本当に嬉しい。仕事をやっていて一番幸せを感じる瞬間よ。更新頻度も自分では高いほうだと自負していて、今ぐらい頻繁にやらないとアーティストの変化にも付いていけないのよね。Skreamみたいに作家性の変遷が激しい場合は特に(笑)。

Skream – 「Ectogazm」

Jon Hopkins & Kelly Lee Owens – 「Luminous Spaces」

― Sousのレーベルカラーについても教えて下さい。ジャンルの縛りもなければ、他のレーベルのようにアートワークの縛りもないですよね。

Anja: Sousのアーティストはすべてユニークだと思うわ。音楽性もそうだけれど、そもそもアーティストとしてのアティテュードが非常に優れているミュージシャンが多いわね。アートワークはそれに伴って変えてるのよ。そのほうが面白いじゃない? 私はヴィンテージライクな写真が好きだから、そういう写真をジャケットに使うことが多い気がするわ。

― 2019年も女性アーティストの活躍が目立ちましたが、あなたはその先駆者であると思います。ジェンダーの観点で考えると、シーンはこれからどういう未来に向かってゆくでしょうか?

Anja: それに関してはポジティブに捉えているの。あなたが言うように、2019年はどの分野でも女性が活躍した年だったと思う。もちろん音楽業界ではまだまだ女性の数は少ないけれど、組織のトップに立つ人は増えてきた。私は常にフェミニストだけれど、それ以前にひとりの人間なのよ。性別に関係なく、一緒に働くすべての人を愛しているわ。自分と同じゴールを掲げる人はたくさんいるのよ。性差が邪魔をしてそれに気づけないのなら、それほど勿体ないことってないと思うわ。私たちが「女性」への偏見について抗議する理由はそれよ。

― 先日はベトナムのフーコックで開催された「Epizode Festival」に出演されましたが、最近はアジアがダンスミュージックの舞台になるケースが増えている印象があります。あなたの周りでは、今のアジアはどのように見られていますか?

Anja: 私はアジアが大好きよ!むしろ誰か嫌いな人がいるの? ヨーロッパの人たちがアジアの暖かい地域でクリスマスを過ごす傾向は確実にあるわね。ダンスミュージックがメインのフェスティバルも増えてきたし、私の周りで言えばこの時期はアジアに向かう人が多いわ。遊びでもバカンスでも、ここに来るのはいつも冒険よ。その中でもEpizodeは最高ね。とんでもないラインナップと、クールな雰囲気で、今や誰もが憧れるパーティじゃないかしら。でも東京に帰ってくるのは本当に久しぶりだから、ギグが終わったらもう1度この質問をしてくれない?(笑)。日本には素晴らしいアーティストも多いから、いつも本当に刺激をもらってるの。Powderの曲も、Club Roomでかけたことがあるのよ。

― DJとして最後に来日したのは10年前のようですね。今回の来日で楽しみにしていることがあれば教えて下さい。

Anja: それは随分経ってるわね…。日本は世界のどの国とも似ていないと思う。空港を出た瞬間に別の世界に来たような気分になるわ。あと、これは日本を訪れた人みんなが言うことなんだけど、日本には不思議な中毒性があるのよ。食文化はもちろん、街も人もめちゃくちゃクリエイティブ。何度だって帰ってきたいと思うわ。


Photography_Patrice-Brylla
Interivew_Yuki Kawasaki

■ VISION NEW YEARS EVE PARTY COUNTDOWN to 2020
2019年12月31日(火)
OPEN:21:00
東京・渋谷 SOUND MUSEUM VISION
前売: 3,500円
当日:(21:00〜23:00) 3,500円
(23:00〜3:30) 5,000円
(3:30〜) 3,500円
<イベント詳細>
http://www.vision-tokyo.com/event/vision-new-years-eve-party-countdown-to-2020

 

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