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Charlotte de Witte 【インタビュー】 「本来なら日本でKNTXTのライブをやるはずだった」

from CRSSD Fest -最終回-

Mixmag Japan | 11 May 2020

Charlotte de Witte, Charlotte de Witte インタビュー, Charlotte de Witte 来日, mixmag

Felicia Garcia @fixationphotography

アメリカはサンディエゴで今年3月に開催された「CRSSD Fest SPRING」から届けられたインタビュー、最終回。これまでにDax JMydPurple Disco Machineと繋いできたシリーズも今回がラスト。最後の〆にふさわしい、同フェスのヘッドライナーである。今や、“現行テクノシーンの世界的エース”と言って差し支えないだろう。ここへ来てCharlotte de Witteの登場だ。日本でもその知名度は高く、今日までに2回来日公演を行っているが、いずれも大盛況であった。

2019年半ばには自身が主宰するレーベル“KNTXT(コンテクスト)”を立ち上げ、そちらの調子も絶好調。既に様々なアーティストのリリース、ミックスを提供している。更に、今年の4月にはArmada MusicからリリースされたJerome Isma-Aeの「Hold That Sucker Down」のリミックスを手がけ、最近ではトランスにまで影響力を拡大している。

ちなみに彼女は2018年のCRSSD Fest SPRINGにも出演している。当時と今、わずか2年の間に、彼女から見える景色は随分変わっていたようだ。なお、CRSSD Fest SPRINGのインタビュー・シリーズはすべてアメリカのライターKimya Khayatにお願いしたのだが、彼女にも心から感謝している。

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Felicia Garcia @fixationphotography


‐ CRSSDの現場ではインタビューできませんでしたが、今はこうしてビデオ通話であなたとお話しています。大変なことになりましたね。

Charlotte de Wiite(以下、C): 私が出演する予定のイベントもほとんどキャンセルになっちゃったよ。今はスタジオで作業してる。あなたとはCRSSDでも会ったけれど、ちょうどあのギグが最後だったな。今も不確実な時期だけど、この後世界がどうなってゆくのか気になるよね。

‐ セット自体は素晴らしいものでしたよ! 2018年の時とはやはり違いましたか?

C: うん。明らかにすべてが大きく変化したよ。私の名前がCarl Coxの隣にあったからね…。今回はヘッドライナーとして指名されてたし、その並びを見ただけで、この2年間でどれだけ変わったのかが分かると思う。すごく良い時間にプレイさせもらったしね。夕暮れのサンディエゴでDJができるのは、特別なことだよ。アメリカでもテクノはずいぶん盛り上がっているみたいだし、多くの人のリテラシーも上がっている気がする。そういう意味でも2年前とは違ってたかな。

‐ CRSSDではプレイされませんでしたが、あなたのオリジナルトラックとしては最新作にあたるEP『VISION』について話を聞かせてください。このEPはどのように制作されたのでしょう?

C: 実はこのEPを作ったのはかなり前のことなんだ。DJを始めた頃から、Len Fakiはいつも私のお手本だった。KNTXTでなく彼のレーベルの〈Figure〉からリリースしたのもそれが理由。ずっとこのレーベルと何かしたかった。彼がDustin Zahnに提供した「Stranger to Stability」のリミックスは、私がテクノにハマるきっかけだったんだよ。トラックは去年の夏ぐらいに出来てたんだけど、Figureから出すためにしばらく温存してたんだ。

‐ 同EPに収録されている「Unthoughtful」を聴くと、また違った印象を受けますね。

C: そうだね。Tigaが主宰する〈Turbo Recordings〉からもいくつか似たようなトラックをリリースしてるんだけど、クラブでやってることとは別の側面を見せたかったんだ。少しアンビエント寄りなニュアンスというか。KNTXTでリリースした自分の作品と比べると、よりアンダーグラウンドでディープな雰囲気を出せたと思ってる。自分のイメージと離れたことをやるのが好きなんだよね。アンビエントのトラックを作るのは昔から興味があるし、機会があればもっとやってみたい。Figureから出た音源でそれができたのが心から嬉しいよ。

Charlotte de Witte – 「Vision」

Charlotte de Witte – 「Unthoughtful」

‐ KNTXTについても話を聞きたいです。

C: ありがとう。まだこのレーベルは、自分にとって小さな赤ちゃんみたいな存在かな。KNTXTは5年前にパーティとして始まったんだけど、どんどん規模が大きくなっていったんだ。ベルギーから始まって、ニューヨーク、パリ、ミラノ、バルセロナ、ロンドンなんかを回ってた。自分たちのパーティが成長していく様子は最高にクールだったよ。今では多くのアーティストに声をかけてもらえるようになって、協力してくれる人も増えた。

‐ レーベル一発目のリリースは、Chris LiebingとのEP『Liquid Slow』でしたけれども、彼との共同作業はいかがでしたか?

C: 二人ともまだツアーをしていたからリモートで作業をしていたんだ。テンポを決めるところから始めたんだけど、確か130と131だったかな…。その後に303でアシッドラインを作って、私のヴォーカルを追加した。リズムの提案は私からして、クリスがパーカッションを作ってくれたんだ。お互いボイスメモをたくさん使って、なんでも話し合ったよ。スタジオで顔を突き合わせてするような流動的な作業ではなかったけれど、とても楽しかったな。クリスはナイスガイだし、彼のことは私も大好き。レーベルの初作品として、『Liquid Slow』はとてもクールなプロジェクトだったと思う。

Chris Liebing & Charlotte de Witte – 「Liquid Slow」

‐ KNTXTからはカッティングエッジなアーティストも多くリリースしています。今後注目すべきDJ / プロデューサーはいますか?

C: 4月の初めにリリースがあったんだけど、Alignmentかな。彼は天才。生まれはイタリアなんだけど、今はベルリンに住んでて、プロデューサーとしてもDJとしてもめちゃくちゃ才能あるよ。KNTXTからは『Time』ってEPを出したんだ。彼はバルセロナで開催したパーティにも参加してくれてて、そっちでも半端じゃなかったね。コロナ次第だけど、今年のKNTXTは他にも素敵なことを予定してるよ。

– あなたの若さでレーベルを運営し、ツアーで世界中を回り、ビッグフェスティバルでヘッドライナーを務められるアーティストは少ないと思います。極めて多忙でありながら、曲のプロデュースも両立させられている秘訣は何でしょうか?

C: まぁ、今はツアーも出来てないわけだけどね(笑)。ツアーから帰って来た時、スタジオに入るといつもイライラするよ。正直言って、スタジオワークとツアーを両立させるための魔法は存在しない。私も以前は、“もっと効率的なやり方があるんじゃない”って思ってたけど、最近はほぼ諦めてるの。だからつまり、片方を成し遂げるためには、もう片方を捨てるしかない。とても厳しいことだけど、何事も取捨選択はあるよ。もちろん、私にとってはどちらも大切な作業だけどね。ツアーは私をアーティストとしても人としても成長させてくれるし。それは音楽を制作する上でも大きなインスピレーションになってる。旅をして新しい人と出会うことで、自分の個性や人間性が完全に形成されたと思う。頭の中がずっとオープンになり、同時に多くのことを経験することになるし。日本は特にユニークな体験をした国だよ。そうそう、本当だったら4月の末に日本へも行くはずだったんだ。中国のフェスがキャンセルになってしまって、それに伴ってアジアツアーも断念せざるを得なかったんだ。しかも今回はただのギグじゃなくて、KNTXTの初ライヴを予定してた。本当に残念だよ。まだ延期の日程が定まってないんだけど、私は絶対にまた日本に戻りたい。日本は私が訪れた国の中でも最も魅力的なところよ。

‐ まだ今後のツアーやフェスの状況は不透明ですか? あなただけでなくワールドワイドに活躍するDJやプロデューサーにとっては大きな問題かと思いますが…。

C: 何とも言えないなぁ…。当初は5月初めには段階的に回復するんじゃないかって言われてたけど、もはや今は分からない。スペインでのギグは6月まですべてキャンセルになったし、今年のイビサはめちゃくちゃなことになりそうだよ。少しでも物事が正常化することを祈ってる。…いや、もう“元通り”には戻れないのかもしれないね。たとえフェスができるようになっても、以前みたいにとはいかない気がする。みんながこの状況に対応して生きてゆくしかないんじゃないかな。今の荒れた世の中を見ていると、そんな気がする。

‐ 個人的には、今の状況を経験として今後の学びにしたいです。

C: いや本当に、大事なのってそこだと思う。私は今ツアーがなくなって自分自身にフォーカスする時間が増えたけど、これがすごく学びになってるもの。色んなことへの認識が変わったし、人への接し方も変化した。そんな余裕ない人もいるかもしれないけど、本質的なことや本当に大切なことに立ち返ることは絶対に必要。少なくとも私にとっては、人との繋がりが何より大事だと気付いたわ。余裕がない人がいるのなら、余裕がある人が頑張ればいいじゃない。そんな当たり前のことを、多くの人が忘れてしまっている気がする。私も今起きていることは経験として学んでおくことにするよ。何もなかったかのように受け流すのではなくてね。


Interview_Kimya Khayat
Edit_Yuki Kawasaki

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