svgs_arrow-01-l svgs_close svgs_heart svgs_menu svgs_play svgs_stop svgs_arrow-02-b svgs_facebook svgs_instagram svgs_line svgs_search svgs_soundcloud svgs_twitter favorite player svgs_arrow-03-r svgs_setting svgs_slide-menu-bottom svgs_arrow-01-b more gift location recommended star clear

FEATURES

INTERVIEW:HOT SINCE 82

「こうやってDJをできることをすごく光栄に思っている。」

Mixmag Japan | 28 June 2019


ハウス、テックハウスを軸に、スーパースターDJの1人として世界中を駆け巡り活躍をしているHOT SINCE 82が、先日Sound Museum VISION 「Conductor」にて4時間セットでDJプレイを行った。昨年、日本を訪れた際にDJで回った各都市の文化に触れたドキュメンタリー映像「Even Deeper Japan」を制作。今回、来日をした日には楽曲「You Are The Light(feat. Jem Cooke)」をリリースしたHOT SINCE 82にインタビューを試みた。
—日本で撮影されたドキュメンタリー映像「Even Deeper Japan」が素晴らしかったです。文化を知ることができるというか。
Hot Since82(以下、H):映像を観てもらえればわかると思うけれど、とにかくエンジョイしたよ。このドキュメンタリーを制作することによって楽しむだけでなく、伝統的なことや歴史に関しての知識も増えたし、食などの文化に関してもね。行ったのは東京だけでなく、DJでプレイした各々の街を探索したんだ。僕は例えば今回なんかはロンドンから東京にきて、24時間以内には次の場所に移動する。飛行場からホテル、DJをする会場と、そればかりだけではときに飽きてしまうんだ。ホテルの外には文化のある世界が広がっているから、エクササイズも兼ねて外を歩いて、人々に出会って、その場所を知るということに時間を費やすことも大切だと思っている。Deeperシリーズは、自分がDJで訪れた地をさらに深く知るということを前提に行っているプロジェクトなんだ。このライフスタイルがいつまで続くかわからないし、この地を訪ねるチャンスがまたとあるとは限らない。最初にメキシコ編を制作したんだけど、メキシコは世界の中でも美しい国のひとつでもある。そこで自分が体験したことを、人々とシェアすることができたら良いなと思っているんだ。ちなみに今は、ブラジル編も現在制作中だよ。

―音楽があなたにとっては、人生において大切なことのひとつで、そしてそこから派生して、次に世界の文化を知るという感じですね。
H:そうだね。音楽は僕にとって大切なものだし、DJとして今は世界中を回ることができている。DJを通じて日本を見ることができて、メキシコを見ることができた。ドキュメンタリーをオンラインでポストすることで、人々は日本の人たちのダンスや、ブラジルの人たちのダンスを見ることもできる。体験をシェアするってことだよね。
―各々の土地によって異なるでしょう。
H:ちがうね。だけど僕たちは同じ家に住んでいるようなもので、ダンスミュージックを通じて自由になりたいと思っているし、何を自分たちが欲しているのか、なぜクラブへ行くのかわかっていると思うんだ。各々の土地の文化が異なる中、同時に同じことも起きている。ダイナミックなカルチャーの中でね。クラブが人々を魅了して、人々に会って話をして……仲間や家族に会いカンバーセッションをしてすることに意味があると思っている。

―今晩は4時間プレイをするそうですが、どんなサウンドをプレイしようと思っていますか?
H:僕のバックグラウンドはハウスだから、ベースが常にあるハウスはキープしたいね。バンギング系のテクノも少しはプレイするかもだけど、とは言えジャンルで分けるのは好きではないんだ。4つ打ちの多くの根源はソウルやディスコだと思うし、何がハウスやテクノで、何がアンダーグラウンドだとかジャンルで分けるのはね。
―ジェンルではなく、サウンドで言えばどんな質感のものが好きですか?
H:音的にいえばハット、ストリングス、それとオーガニックなテクスチャーを感じるレコードが好きだね。僕が作るレコードはそれを感じさせてくれるものだと思うし、キックやドラムを多く使ってテクスチャーを感じる内容が多いと思う。それとクラブとフェスティバルでプレイをするサウンドは、”踊る”を前提にして少し異なるんだ。自分は常に各々の状況の中でベストを尽くしたいと思っているけど、ときには上手くいかないこともあるし、上手くいったというときもある。DJをすることはパーソナルなことでもあるから、フィーリングが大切になってくるし、一年の間でもさまざま現実にぶち当たるからね。だからDJプレイに関してもリスペクトがないといけないと思っている。僕自身はDJをすることが、他の何よりも好きだし、今年も素晴らしいレコードがたくさん出ているからDJをすることを凄く楽しんでいるよ。
―昨年インタビューをした際に、友人が亡くなられたことをきっかけに楽曲制作を行おうと思っているとおっしゃっていました。その後、どうなりましたか?
H:Hot Since 82「You Are The Light(feat. Jem Cooke)」という曲なんだけど、ちょうど今日イギリスとヨーロッパで発売されたんだ。今のところリアクションは悪くない。友達を亡くしたことで初めて自分でも経験をした感情を楽曲制作に向けてみた。ヴォーカルもたくさん入れているし、いつもよりも少しコンセプトがしっかりしているかもしれない。友達が亡くなってから半年は、何かを見出そうとして模索していたんだ。そしてようやくチャンネルを変えて音楽に託してみようと思えたんだ。自宅のスタジオで曲を作ることが、自分へのセラピーになった。すごくピュアに制作に向き合うことができたと思う。

―世界中をDJで回られていますが、ここ最近のダンスミュージックシーンについてどう思いますか?
H:フェスティバルにおいては、以前はEDMがすごく大きくなったけど、少し落ち着いてきているのではないかな。個人的にはEDMはフィットしなかったから意見を言うのもだけど、EDM以降、若い人たちは特に新しいサウンドに関心を示しているのではないかなと思うよ。DJやプロデューサーは全体的にさらにいい感じになってきているし、テクノ、ハウスといったサウンドが再び注目されるようになっている。たぶんこの先テクノは大きくなっていく気配はあるよね。テックハウスもヨーロッパでは大きくなっていて、若手のDJやプロデューサーも出てきているしこれからが楽しみだなと思う。
―今年の夏はどんな予定がありますか?
H:夏はイビサでのレジデンシーも始まるし、クレイジーなほど忙しくなりそう。イビサのPrivilegeで「Resistance Ibiza」で今年からDJをすることになったんだけど、1万人ほど入るクラブでプレイをするのはイビサに18年いた中でも初めての経験だからすごく楽しみだよ。他にDC-10での「Circoloco」や「Paradise」でもDJが決まっているし、その他各国でのパーティも決まっているよ。
―ここ最近の、イビサはどんな感じですか?
H:相変わらず入場料とかは高いけど、それよりもホテルの宿泊料がものすごく高くなっていてクレイジーだなと思うことがある。数年前なら2週間くらいいられたけど、今は高すぎて3日くらいしか滞在できないって感じ。ドリンクに関しても、20~25ユーロとかね。いろいろポリティカルなことも絡んでいると思うけど、だけどもともとイビサにはダンスミュージックに対するスピリットがあるから、そのうちに淘汰されていくと思うけどね。
―ところで、社会的問題にも興味をお持ちだと聞きました。
H:今は、プラスティックの問題に関して思ことがある。特にプラスティックボトルに関して。自分の仕事を通じて、また個人的にも何かその問題に対して取り組めたらいいなと思っている。ソーシャルネットワークを見ても、モデルがポーズを決めている投稿よりも、そういった社会問題へ目がいってしまうんだよ。
―最後に、日本のファンへメッセージをください。
H:今回で5回目の日本だけど、こうやってDJをできることをすごく光栄に思っている。ありがとう!

Photo:Masanori Matsui
Text:Kana Yoshioka

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でMixmag Japanをフォローしよう!