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INTERVIEW:Âme「デビューアルバムを出すなら今だと思ったし、座ってじっくり聴けるアルバムにしたかった」

ドイツ屈指のエレクトロニック・アーティスト、Âmeの二人が語る『Dream House』

Mixmag Japan | 10 July 2018

Âme, Innervisions,Dream House, テクノ, mixmag

“Âme”といえばDixonと共に世界中を飛び回るKristian Beyer(クリスチャン・ベイヤー)のDJかもしれない。はたまたFrank Wiedemann(フランク・ヴィーデマン)のライブやHenrik Schwarzをはじめとするアーティストとの共演・共作かもしれない。彼らはここ数年ソロでの活動が主となっていた。しかし、名盤“Rej”を世に放った時から何ら変わりはなく、KristianとFrank2人でÂmeであり、いつの時代のどんな瞬間でも変わらずシーンの最前線に立ち続けている。そんなÂmeが構想から完成に至るまで3年という年月を掛けて作り上げた渾身のニューアルバムが『Dream House』である。充分過ぎるほどのキャリアと実績からはにわかに信じ難い初のオリジナルアルバムとなった今作について、彼らが主宰するレーベルInnervisionsのスタジオの一角でインタビューを行った。

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左:Frank Wiedemann 右:Kristian Beyer


– まず、今作『Dream House』が初のオリジナルアルバムということに非常に驚いたのですが、今回リリースに至った経緯はなんだったんですか?

Frank Wiedemann(以下、F):Âmeとして初めてのオリジナルアルバムを出すのは今のタイミングだと思ったんだ。だから僕たちからしたら遅いとは思ってないよ。ただ、ダンスミュージックだけのアルバムにはしたくないという構想は前からあったんだ。アルバムに対してたくさんのスケッチがあってそこから徐々に構築していったんだけど、1曲目が出来たのが2年半前ぐらいで、最後の曲が出来上がったのが最近だったから全部で3年掛かってしまったけどね。

– ダンスミュージックのアルバムにしたくなかったとおっしゃいましたが、それはなぜですか?確かに、全11曲の中でもボーカルトラックが多く、ニューウェーブやクラウトロックといった様々な要素が含まれているエクスペリメンタルなアルバムになっていると思いましたが。

Kristian Beyer(以下、K):みんなもそうだと思うけど、家ではクラブで聴くようなハードなダンスミュージックをそこまで聴かないよね?僕たちも仕事で聴くことはあっても普段はそんなに聴かないんだ。だから、家や車の中で座ってじっくり聴けるアルバムにしたかった。あと、僕たちは曲を作る時にビートから入らずに、まずコードやメロディーから入って、そこにビートを足していく手法を取っているんだ。今回のアルバムの11トラックの中にはすでにDJが掛けてくれてるトラックもあるけれど、元々のコンセプト自体が“ホームリスニング”だったんだ。

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– ボーカルトラックが多くなった理由もそういった背景からですか?

K:それは前から一緒に仕事をしてみたいと思っていたアーティストの多くがシンガーやミュージシャンだったからだね。僕らがトラックを作って、ゲストアーティストには歌詞を書いてもらって歌ってもらったんだ。

– そのゲストアーティストとして、マシュー・ハーバートやローデリウスをはじめとする蒼々たるアーティストが参加していますが、どのように選んだのですか?

K:リスペクトしているアーティストというのはもちろん前提にあるけど、オリジナルアルバムに参加して欲しいアーティストのリストを元々用意してあったんだ。だからそのリストに載っているアーティスト全員にオファーをした。CLUSTERのローデリウスもその1人ってことだね。実は1人だけ時間がないから無理って断られてしまったんだけど、次回は絶対やってもらいたいね。

Âme – 『The Line Feat. Matthew Herbert』

F:そうだね、次回は確実だね。

K:あ、言っておくけど、マドンナでもカニエ・ウエストでもないよ。

– 逆に意外性があって面白いかもしれませんが(笑)おニ人はDJとプロデューサー、ライブアクトとしてそれぞれ違う役割をされていて、ソロ活動でも忙しいと思いますが、今作はどのように2人で制作したのですか?

F :まず一緒にスタジオに入ってお互いがスケッチしてきたものを出し合うのが基本のスタイルだね。アナログシンセやギターなどいろんな機材を使って曲を作っていくんだけど、お互いギグもあって忙しいから1年間ずっとスタジオに入りっぱなしということは不可能になる。現状だと一週間のうち3日入れたら良い方じゃないかな?だからお互いツアー先に持って行って、音源をチェックしながら、”これは続けよう、これはやめよう”っていうのを判断してスタジオに持ち帰ってくるようにしてるんだ。

K:良いものだけを二人で選んで仕上げていってるよ。うーん、そうだな、、、ああ、そうだ、出汁みたいな感じだね!

– 出汁!?ですか?(笑)

K:そうそう。最初30トラックの候補があったとしたら、そこからお互い意見を出し合って、20、10と絞っていって、最終的に残ったのが今回の11トラックだったんだけど、濃い出汁が11つ出来たって感じだよ。まさに、”出汁・オブ・イレブン”だね!!かなり凝縮された出汁が出来上がったと思ってるよ。

(全員爆笑)

– Innervisionsからリリースされる作品のアートワークは常に素晴らしいと思っていましたが、今作のカバーも幻想的で美しいデザインですよね。誰がデザインしたんですか?

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Âmeのファーストアルバム『Dream House』

K:昔から知ってる友人のアーティストにお願いしたよ。ベルリン在住のFlorian Auer(フロリアン・アウアー)というアーティスト。1960年代初めにラ・モンテ・ヤングというアーティストが「Dream House」という光と音のインスタレーションを行ったんだけど、そこからインスピレーションを得てる。現在のテクノロジーを使ってレッドとブルーのライトを3Dで再現したデザインになってるんだ。今回のアルバムにはスペシャルエディション盤があるんだけど、それが6面のキュープ型になんだよね。その上面と底面のデザインをCDとヴァイナルのカバーデザインに使用してるよ。

– アートワークもですが、アー写やギグの時のファッションもオシャレですよね。今日の羽織もステキですが、日頃から愛用されているブランドはありますか?

K:ドリス・ヴァン・ノッテンが好きだよ。いつも使ってるこのバッグもそうだしね。

F:僕はクリスチャンほど詳しくないからなー。でもKolorは好きだよ。日本のブランドだから僕に合うサイズを探すのがいつも大変だけどね(笑)

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– 『Dream House』のリリースツアーを兼ねた来日予定などはありますか?

F:日本にはいつも行きたいと思ってるよ。ただ、去年ぐらいからかな?ちょっと状況的に難しくなってきちゃってるよね。風営法のこととかもあるし。あと、僕は今ロングフライトが厳しい状況なんだよ。赤ちゃんが生まれたばかりだからね。

K:残念なことに正直なところエレクトロニックミュージックシーンが衰退していってしまってるように感じてるよ。どうしてか分からないけれど、若い人がダンスミュージックを聴かないし、クラブに行く人も減ってるって聞いたよ。もちろん話があればいつでも行きたいと思っているけどね。

F:そうだね。日本人はすごく音楽知識があって、深い知識を持ってると思う。僕自身、日本の文化はすごく好きだしね。


Interview & Text:Kana Miyazawa
Photo & Interpreter:Katsuhiko Sagai
Location:MUTING THE NOISE

■ Âme『Dream House』
好評発売(配信中)
Vinyl | CD | Digital | Stream
https://www.lnk.to/DreamHouse

 

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