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INTERVIEW:Howie B「素敵なつながりをもとに世界中から35曲が集まった」

才人Howie Bによるレーベル「Pussyfoot Records」、再始動。

Mixmag Japan | 7 January 2019

Howie B., Howie B 新譜, Pussyfoot Records, Space Is The Plaice, mixmag

これまでにBjörkやU2と仕事を重ね、映画やTVドラマのサウンドトラックを作り、DJとして名コンピレーションシリーズ「FabricLive」に参加。マルチな才能で多くの人々を魅了してやまないのは、グラスゴーが生んだ異才Howie Bである。「Pussyfoot Records」を主宰する彼は、レーベル単位での活動も目立つ。2001年にPussyfootは活動を停止するが、この度全35曲ものボリュームのコンピレーションを引っさげ、カムバックを果たした。その名も、『Space Is The Plaice』。そのものずばり、壮大なスケールで描かれたスペースオペラだ。

今回、Mixmag JapanではHowie Bを中心とした、本作『Space Is The Plaice』に関わったアーティスト数組にインタビューすることができた。


Howie B

Howie B., Howie B 新譜, Pussyfoot Records, Space Is The Plaice, mixmag

– 90年代のPussyfootを知らない人の為に、簡単な説明をして頂けますか?

Howie B.(以下、H):僕がPussyfootを作ったきっかけは、多くのレコードレーベルに“NO”と言われたからだよ。僕がやりたい音楽を拒まれたので、自分で設立したんだ。Pussyfootは奇抜で、そのジャンルでの冒険的な探索が賞賛される場所だった。

– Pussyfootのリローンチのきっかけはなんですか?

H:Pussyfootは2001年に活動を停止したんだけど、その頃ちょうどデジタル音楽の時代が始まったところだったので、僕達は業界の変化を逃していたんだ。Pussyfootとバックカタログをデジタル時代のものに変化させ、新しいオーディエンスに語りかけることは、長いことやろうと思っていた事だし、面白い冒険だと思ってたんだよ。

– 過去のPussyfootのコンピレーションも印象的なものばかりでしたが、どれがあなたのお気に入りですか?

H:『Suck It And See』が大好きだね。この様なレコードを、僕達はいま出す事は出来ないだろう。中西俊夫が携わった『Fish Smell Like Cat』もとても気に入ってる。

『Suck It And See』収録の、Fantastic Plastic Machineによる「Green Door」

– アルバム『Fish Smell Like Cat』はどの様に出来上がったのですか?

H:僕は長いこと日本でプレイしていて、そこで素晴らしい友人たちと出会った。そのとき日本で生み出された素晴らしい音楽をコンピレーションにして紹介したかった。中西俊夫と一緒に友人たち(椎名謙介、Fantastic Plastic Machine、Major Forceの工藤、Chari Chari)に声を掛けたんだ。アルバムのサウンドは天下一品だったよ。西洋の影響はあったけど、これらのアーティストたちはサウンドに驚くようなひねりを加えていちジャンルの枠を出て、当時のイギリスの音楽シーンにも通じるような卓越したユーモアのセンスもあった。もちろん、今でもみんなと友達さ。

– リリースされる新作Pussyfootコンピレーションについて教えて下さい。

H:僕達は最初のコンピレーションに戻り、何か大きなものを制作したかったから、思いつく人全てを呼び集め言ったんだ「僕達はPussyfootを再スタートするんだ、宇宙がテーマである新作コンピレーションの為にオリジナル曲をぜひ提供してくれないか」って。ひとつの素敵なつながりをもとに世界中から35曲が集まった。ジャンルではなくテーマをベースにしたので、ある意味挑戦だったけど、とてもやりがいはあったよ。

– あなたのトラックにノーマン・リーダス(TVドラマ「The Walking Dead」で知られるアメリカ人俳優)がフィーチャーされていますね、彼はどんな経由で本作に参加したんですか?

H:ノーマンは僕の旧友で、初めて会ったグシュタードにあるイグルーで音楽とアートを通じてすぐに意気統合したんだ。僕達は常に一緒にやりたいと思っていたけど、今まできっかけが見つからなかったのさ。僕達にとって初めての試みだからエキサイティングだったよ。僕が住んでいるフランスの島で曲を作り、それを娘に送って詩を書いてもらった。ノーマンが曲に入り込んで語り口調で読み上げるスタイルにした。ダークでアンビエントなサウンド。地球を見下ろして新しい視点を持つことを心掛けた。それがタイトル 『A Letter From Space』にとても合っている。

Howie B featuring Norman Reedus – 『A Letter From Space』

– これからの制作について、差し支えない範囲で教えてください。
H:今もアルバムを作っている最中さ。様々なアイデアを組み合わせているから、内容は日々変わってゆくだろうね。でも少し聴いただけで、僕のものだと分かるはずだよ。まだいくつか作業が残っていますが、楽しくてしょうがないよ。もう半分まで出来上がってるんだ。曲を作るときにはビジュアルを思い浮かべながら作るので、音は豊かで情景が浮かぶようなものになるだろうね。今回は友達のHiraki Sawaといくつかビジュアル面でコラボレーションしてるんだけど、それもとても楽しみだよ。


knowone

i-depのナカムラヒロシがスタートさせたユニット。本作『Space Is The Plaice』には、「airy’S」で参加。

– 「airy’S」について簡単に説明してください。

knowone(以下、k):knowoneとして世に出る最初の曲。この曲はレコーディング初日にコンセプト、テーマの共有をして、そこから何かに導かれるようにスタジオですべてが決まっていった印象があります。バンドがsessionしながら新曲を紡ぎ出す方法と経験と勘の様な職人技が見事に合致した制作風景を今も覚えています。モチーフとアイディアを持ち帰り、簡単なセッションをネット上で繰り返す。作品に魂を込めるには互いの信頼、理解があれば距離はあまり関係ないと実感しましたね。

knowone – 『airy’S』

– この曲を作る際に何か影響を受けた事はありますか。

k:レコーディングを開始したのが、シリアでの化学兵器使用や空爆などのニュースが飛び込んできた直後で。目を覆いたくなるような映像と、終わりの見えない主義主張に何度も出くわして…。何とも言えない怒りや悲しみの連鎖をどこかで人は止められないものか?止められるのか?そんな疑問や願いを言語という手段ではなく、声で表現しました。


FPM(Fantastic Plastic Machine)

Howie B., Howie B 新譜, Pussyfoot Records, Space Is The Plaice, mixmag

田中知之のソロ・プロジェクト、FPM=Fantastic Plastic Machine

– 今回は「Accept You All」という曲で参加されてますね。

FPM(以下、F):HOWIE BからPussyfoot Recordsのリユニオンと、『Space is the Place』というコンピレーションをリリースするからひとつ新しい曲を欲しいと連絡があって。ちょうどFPMのニューアルバムの制作を進めていたから、そのデモトラックから「Accept You All」ができた。FPMのニューアルバムのベーシックなテーマが“エクスペリメンタル・ラウンジ”というか、“コンテンポラリー・ムードミュージック”みたいな感じなのですが、AIのビーチボーイズがレイドバックしたピアノの演奏に合わせて、異星間の前向きな交流について唄っています。それは男女の交流とも取れるのだけど。

FPM – 『Accept You All』

– どのようなきっかけでPussyfootと仕事を始めましたか。

F:1997年リリースの『Fish Smell Like Cat』に参加したことがきっかけです。その後、私の1stと2ndアルバムはホクストンスクエアのMiloでレコーディングさせてもらいました。エンジニアはSpacer、ティーボーイはSieでしたね(共に今回のコンピレーションに作曲者として参加)。素晴らしい思い出です。

– 以前Pussyfoot Recordsから曲をリリースしてから20年以上経ちますが、その間どのような活動をされていましたか。

F:相変わらず、FPMとしてずっとトラックを制作したり、リミックスをやったり、プロデュースをやったり世界中をDJして回ったり。最近はFPMとは別にdodododというエクスペリメンタルなハウスミュージック~テクノを作る新しい名義も始めました。


Kensuke Shiina

Pussyfootとは1995年からの付き合いで、当時から同レーベルに楽曲提供を行っている。

– 今回の楽曲「Orbiting Satellites」についてお伺いしたいです。

Kensuke Shiina(以下、K):浮遊感を表すためだけに曲を作りました。そして「何も起こらない」こと。SF映画のようなスペクタクルは、普通起こらないものなので。

Kensuke Shiina – 『Orbiting Satellites』

– どのようなきっかけでPussyfootと仕事を始めましたか。

K:旧友であったMajor Forceの中西俊夫、工藤昌之がHowieと交流していたからです。

– 前回Pussyfoot Recordsから曲をリリースした後20年経ちますが、その間どのような活動をされていましたか。

K:巨大なLEDスクリーンのエンジニアとして国内外で働いていました。


Kudo(Major Force)

Howie B., Howie B 新譜, Pussyfoot Records, Space Is The Plaice, mixmag

– MAJOR FORCE PRODUCTIONS名義で、今回は「Watashi wa Hikari」という曲を作ってらっしゃいます。この曲について簡単にお聞かせ下さい。

Kudo(以下、K):宇宙を彷徨う生命体が奏でるコールサインと、そのイメージ。

Major Force Productions – 『Watashi Wa Hikari』

– どのようなきっかけでPussyfootと仕事を始めましたか。

K:僕とtycoon toshが92年にLondonへ拠点を移し、「LOVE T.K.O. 」というプロジェクトの1stアルバムを作り始めた頃、エンジニアとしてHowie Bを紹介されたのがきっかけかな。Howieとはその後もたくさんのプロジェクトを共に制作し、彼がホームとして使っていたMilo Studioでの作業を通じてNick Youngとの交流も始まった。Pussyfootが始まり、僕が最初に手がけたのはKensuke ShiinaのYMOカバー、「Insomnia」だったと思う。

– 「Watashi Wa Hikari」を作曲する際に何か影響を受けた事はありますか。

K:Tycoon Tosh, Tezuka Osamu, Tsuburaya Prod. …..etc


Interview_Nick Clarke

■ V.A. – 『Space Is The Plaice』
Label:Pussyfoot Records
好評配信中

 

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