STILL ON THIS MOTHAFUCKIN’ RECORD – レコード中毒が止まらない
デトロイトのように音楽的なアイコンが多数存在する街でも、Kenny Dixon Jr.ほどのカリスマと愛嬌、そして存在感を持ち合わせる者は少ない。20以上前にデビュー・アルバムをリリースし、Motor Cityに影響を受けつつ独自の要素も持ち合わせるソウルフルハウスの雛形を確立して以来、Moodymannはダンスミュージック界で最も愛される存在の1人になった。ハットブランド<New Era®>と共に彼の最新ドキュメンタリーのローンチに向けて準備を進めていた我々は、「The D」に出向き本人から直接話を伺った。
どこにいても、足の裏にはデトロイトの砂埃がついている
Moodymann:俺たちはなんでもプレイした。何かひとつの特定のジャンルじゃなく、スローなジャムだってプレイした……というのも、女に近づくためには必要だからね。少しはプレイしないと、クソ野郎がやってきて『あの女にアプローチしたいんだけど、ParliamentやFunkadelicばかりじゃないか……もっとスロウなのをかけてくれよ!』って言われてしまうからね(笑)。
Moodymann:Buy-Rite Musicで働いてるうちに、すごいたくさんの人と出会った。Theo Parrishもそうだし、Macellus PittmanやOmar Sも。すごいメンツだよ! Theo Parrishや俺、あるいはJay Dillaの家に来たらわかるけど、いつも機材の電源はオンなんだ。オフ・ボタンなんてないんだ。
Moodymann:日本でプレイするときは、まったく状況が異なる。日本人は音楽に詳しいからね。まるで、黒人音楽の授業でも受けてきたみたいだ。
Moodymann:DJセットにおいて、ノープランでステージに上がることはない。俺は、君たちの親みたいなもんだからね。皆が欲しているものを与えたいと思っているんだ。
Moodymann:音楽づくりを楽しんだんだ。そのおかげでストリートと距離を保てた。もっとネガティブな道を歩む可能性もあったけど、音楽が俺の手を掴んで、別な道に連れて行ってくれたんだ。
Moodymann:父は、デトロイトで色々な人のために演奏をしたんだけど、他の人たちがそうだったように、クレジットなんてまったくされなかった。だからすべてに対して『クソくらえ』というアティチュードはあったし、俺の中のそういう部分は父から受け継いだところもある。
Moodymann:New Era®から電話を受けた時は、最初は冗談かと思ったよ。でも、気がつけばロンドンのオフィスで自分のコレクションをデザインしてた。俺の唯一の要求は”Detroit”ってトレードマークを使うことだった。自分の街をサポートしたいんだ。
デトロイトのアイコンMoodymannが登場する、Mixmag × New Era®のショートフィルムもNew Era®にてアップされたので、チェックしてみよう。
PHOTOS: TIM BORROW FOR NEW ERA
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