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FEATURES

INTERVIEW:The Best Party 2×4-DJ Ooshima Shigeru × BUSHMIND

「ここ(大阪)で今まで積み上げてきたものがあって今の『2×4』だと思ってるんで (BUSHMIND)」

Mixmag Japan | 14 May 2019

2x4 Stomp, 2x4 大阪, 2x4 BUSHMIND, mixmag

いいパーティーには、いいDJが存在するだけでなく、いい空間に、いい客が集まる。大阪を拠点に活動するDJ Ooshima Shigeruと、東京を拠点に活動するDJ BUSHMINDが、2010年に大阪でスタートした「2×4(トゥー・バイ・フォー)」は、そんなパーティーのひとつだ。現在は、東心斎橋にあるクラブ「club STOMP」にて定期的に行われている「2×4」は、2人をレジデントDJに、これまでにokadada、1-DRINK、Phonehead、Ramza、nutsman、Kevin Reynoldsなどがゲストで出演。4つ打ちをメインに、DJたちがお互いの個性を引き出し合い、オープンと同時にほぼ満員になるフロアでは、朝までエネルギーが切れることなく毎回異なるワンナイト・ストーリーを体験させてくれる。Mixmag7号でも紹介しているけれど、こちらではパーティを主催するDJのOoshima Shigeruを改めて紹介するとともに、パーティーやDJというものに関して話を聞いてみたので紹介しよう。

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— Ooshima Shigeruさんの音楽の経歴を聞かせてもらえますか。

Ooshima Shigeru(以下、O) 14歳のときからバンドを始めて、最初はハードロックのカバーなどをやっていたんですけど、あるときニルヴァーナと出会ったんです。そこからパンクを聴くようになり、17歳くらいのときにハードコアバンドに加入しました。他のメンバーはみんな自分より一回りくらい年上でしたね。

― その頃の大阪のバンドシーンはどんな感じだったのですか?

O GLOOMという死ぬほどカッコいいクラストコアのバンドがいて、「FINAL NOISE ATTACK」という、シリーズギグを主催していました。梅田にあった「GUILD」というめちゃくちゃ狭いライヴハウスに、クラストの格好をしたパンクスが集結してて、ライブが始まったら酒と汗ですぐに床がネチョネチョになる、という(笑)。その頃のGLOOMのライブの衝撃は、今でもずっと忘れられないですね。けど、その後はちょっと違う方向のものが好きになって、エモーショナルハードコアとかにハマっていったんです。日本にもD.I.Yなスタンスで活動する90年代のエモーショナルなハードコアサウンドのバンドが現れだして、僕はSWIPEというバンドが一番好きで追っかけてました。その後、SWIPEの中心メンバーたちが始めたthere is a light that never goes outも、その活動スタンス含めて大好きで、よく東京とかにもライブを観に行ったりしてました。それから僕は2000年くらいからBEIRUT5ってバンドを始めて、その頃は少しハードコアから離れて、ShellacやThe Jesus Lizardとか、オルタナ寄りの音楽が好きになっていましたね。ちょうどその頃に大学に進学したんですよ。高校の頃はバンドでヨーロッパツアーとかに行っていたから出席日数が足らなくて、高校に5年通っとったんですけどね(笑)

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― 特殊な留年経験ですね(笑)

O しっかりとアートや映画、キュレーションなんかの勉強をしたいなと思って大阪芸術大学に進学したんです。それが2000年ですね。そこでいろいろな友達と出会って、クラブミュージックというより当時はエレクトロニカが全盛だったんで、Mouse on Marsとか、Click&Cutsの時代でした。バンド活動をしながらそういう音楽もよく聞いてましたね。それと同じ時期に、大阪に古本屋兼勉強会なんかができるスタディスペースみたいな、「スペースAK」というお店があって、そこに通って酒井隆史が主宰していたアントニオ・ネグリの『帝国』を読む会というイベントに参加したり、シチュアシオニストについてのことを本や映画で学ぶ勉強会とかに参加してました。そこでテクノDJのKihira Naokiさんに出会ったんです。たぶん89年なんですけど、Kihiraさんはthe Clashの最後のツアーをヨーロッパまで追いかけて行って、メンバーと一緒に旅して回って、そこで初期のレイブカルチャーに出会ったって人なんです。パンク/ポスト・パンクもすごい詳しいし、すぐ仲良くなって、よく一緒に飲んだりするようになりました。

「DJで手本にしたのは、アンドリュー・ウェザーオールと、ローラン・ガルニエ」(Ooshima Shigeru)。
「俺は、ひたすらカール・コックスを研究していました」(BUSHMIND)

― Kihiraさんとの出会いが、DJとしてのスタートだったんですね。

O そうですね。Kihiraさんがオーガナイズしてたパーティー「Social Infection」は、今まで自分が知っていたクラブイベントとはまったく違ってて「こういうものがあるんだ」と、自分がバンドで見ていたものと違う世界を知ったんです。それで通っているうちにハマって、自分もダンスミュージックのDJをやってみたいなと思うようになりました。それで普段、ライブをやっているライヴハウス(PIPE69)や、当時新町にあった「laba laba」ってバーとかでDJをやらせてもらえることになって、それをKihiraさんが聴きに来てくれて、そのときにいきなり一緒にやろうと言われたんです。「Social Infection」は人気のパーティーだったんですけど、結構な規模のところに突然レジデントDJとしてぶっこまれました(笑)

BUSHMIND(以下、B) DJの入口がKihiraさんというのは知らなかったですね。フックアップしたKihiraさんアツい!

― DJでお手本にしたアーティストは誰ですか?

O アンドリュー・ウェザオールと、ローラン・ガルニエですね。ビートをキープしてつなぐだけではなく、展開としてしっかり音楽的要素が絡んで次の曲に移っていく、というミックスを理想としていますね。

B 2000年前半は上手いDJと言えばローラン・ガルニエカール・コックスの2人、って話をよく聞きました。自分はカール・コックス派です。奴のミックス音源をひたすら聴いて、実際に同じ曲でミックスして構造やタイミングを研究していましたね。

― 2人はどういったきっかけで知り合ったのですか?

B 「atmosphäre」ってお店の2周年パーティーですね。2010年2月6日。その頃は「Raw Life」とかも落ち着いてきた時期で、自分は仲間が増えて大阪とも繋がりはじめて。このときは東京から20人くらいで行ったんじゃないかな。そのとき、Shigeru君も出演していて、プレイを見てDJのスキル、スタイル、マジか! と思いましたね。そういうDJがそれまで周りにいなかったから……その、闘う相手というか、スタイルが近いというか。このDJとだったら勝負出来そうだなと思ったんですよね。

O 俺はかけている曲は違うけど、DJとしてのルールが一緒な感じがしたんです。

― ルールとは?

O なんというか……。

B ミックスして、かぶせてというか……。

O フェーダーが2つ上がった瞬間になにをするのか。

B そうそう。混ざったときにどう変化させるのかとか。

O 曲をポンポンとピッチを合わせて繋いでいくだけではなく、ミックス自体の面白さとか、DJならではの表現みたいなものをお互い考えているやろうなと。

― DJの表現とはどのようなものだと思っていますか?

O ちょっと意外性のあるものをもってきた方が面白いと思っているので、ここにこれを混ぜたら面白い、ということをしたくなりますね。今の時代って、DJをやるということに関してガイドラインみたいなものがあるじゃないですか。だからこそ自分の感覚、自分のスタイルを提示する意味があるというか。それはめっちゃ感じています。

― ここ最近、面白いなと思ったDJはいますか?

O ウェザーオールとガルニエの後に、ビックリしたのがBen UFOですね。

B あれはまさに今の時代のDJだと思うんだよね。

O 4時間の中でハウス、テクノ、ジャングルがあって。レイヴカルチャー30年目とかの成果でもあって。

B それまでの歴史の積み重ねがあって、あのスタイルが出てきているから。 奴のDJを聴いていると曲の選択肢がムチャクチャ増えたんだなって実感しましたね。

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「2×4では、自分たち独自の”なにか”を提示しようとしているんですよ」(Ooshima Shigeru)
「俺自身がやっぱり驚きたい。だから、毎回驚いてソワソワしちゃっている」(BUSHMIND)

― お互いのDJのスタイルを、どのように見ていますか?

O すごく性格が出ているなと思う。几帳面なところと、適当なところのバランス感覚が面白い。こっちが真剣なことを言っていても、すげえ適当に流して、それで救われるという(笑)。音楽的にもそういう性格が出ていると思う。

B Shigeru君も性格がよく出ているよ。Shigeru君はオシャレで、服装とかの着こなしにしてもスマートなところがあって。それはDJのスタイルにも近いものを感じて。常に背筋を伸ばして遊んでいる感じがしていて、その感覚がいいなと。

O 共有できる大きな部分あった上で、カラーが違うから面白いんです。

― なるほど。イベント「2×4」はどちらがやろうと言い始めたんですか?

O 俺からやろうと声をかけたんです。

B 出会ってから1年もたたないうちでしたね。2010年の2月に出会って、その年の10月には一発目のイベントをやっているので。

O ほんまにノリで始めたんだけど、それがもうすぐ10年になるわけだから(笑)

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― 毎回のゲストも意外性のあるアーティストが参加していますよね。ブッキングしている2人も、このアーティストはどうくるのか、その驚きを楽しみにやっている感じがします。

O ここにこの人を放り込んだら面白いんじゃないかな、という興味本位みたいな。自分たちのDJもそうですけどね。

B 自分自身が驚きたいし驚かせてもらってます。そのお陰で自分の出番前はプレッシャー感じてソワソワ、ウロウロってのが毎回ですね(笑)

― DJだけが挑戦的なことをやっても、フロアが引いてしまうケースもありますよね。でも「2×4」は、お客さんがちゃんとその挑戦に応えているなと思うんです。

B Shigeru君は、すげえ地味なのをかけたりすることもあるしね(笑)

O 絶対になんか一個音足りてへんやろうみたいな曲をね(笑)

B Shigeru君が色んな現場でそういう曲をお客さんと共有して、どんどんイベントのカラーが濃くなっていったのもあると思う。

O 海外で流行っているスタイルの音楽とか、何か特定の音楽をかけるようなイベントではなく、自分たち独自の”なにか”を提示しようとしているので。

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― 「2×4」では、最初にバック・トゥ・バックをやりますよね。イベントの最後にやるのはよく見るんですが、スタートでやるのは珍しいなと思いました。

O 最後にダラッとやるバック・トゥ・バックがあまり好きではなくて。やるんだったら、きっちり考えて、最初にやるほうが面白くできるんじゃないかなと。最初にやって、DJ同士が混じることで一晩の流れみたいなものが見えてくるというのもあるし。あとお客さんにそれを目当てに、早い時間に来て楽しんでほしいんです。

― 今後の「2×4」をどのようにしていきたいですか?

O どのゲストが来ても、毎回同じくらい盛り上がってくれるのがベスト。パンパンのフロアでDJやライヴをやってもらいたいと思いますね。

B 自分ははあれだけ刺激のある場所でレギュラーでDJできるのはもの凄く嬉しいしメチャクチャ贅沢だなと思ってて。毎回楽しいあの感じを長く続けていけたらなと思っています。

― 東京だとできないですか?

B できないというよりは、いまは東京での「2×4」は想像し辛いですね。Shigeru君がセッティングしたやり方、それとここ(大阪)で今まで積み上げてきたものがあって今の「2×4」だと思ってるんで。

― ここに来い、ということですね。

B そうですね。パーティーへ来てもらえればわかると思うんで、是非遊びに来てください。


Photo_Ippei Hirose
Text_Kana Yoshioka

■ 2×4
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開催日:6月1日(土)
開催場所:club STOMP
Open/Start:22:00
出演:
DJ:Bushmind (Seminishukei/Rockasen/2×4)、Ooshima Shigeru(She luv it/2×4)、SOYBEANS、DNT(POWWOW)
PA:yori
Food:atmosphäre


V.A.
『Riding In My Rac vol.01 mixed by BUSHMIND』

 

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