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INTERVIEW:Truncate「“ピークタイムのテクノDJ”と定義されるのは好きじゃない」

ついに西海岸の巨人がMixmag Japanに初登場!

Mixmag Japan | 30 August 2019

Truncate, Truncate 来日, Glovbal Ark, mixmag

8月23日より2日間にわたって、群馬県の菅沼キャンプ場にてアウトドアパーティ「GLOBAL ARK 2019」が開催された。ノースポンサーの完全D.I.Yでありながら、国内外からアーティストを招聘し、毎年豪華なラインナップを組んでいる。今年も粒ぞろいであったが、中でもその筆頭がLAテクノシーンのレジェンド、TruncateことDavid Flores。Audio Injection名義でも活躍を続ける彼は、Drumcellらと共にUSのアンダーグラウンドなダンスミュージックシーンを牽引する存在だ。先日Eats Everythingのレーベル<EI8HT>からEP『TRUNCEI8HT』がリリースされたが、DJ Hausを筆頭としたレジェンド勢からの評価も非常に高い。Beatportのトップページでも、DJ CHARTSに特設バナーが設置されている。

Truncate – 「Our Bodies」

無論、先の「GLOBAL ARK」における彼のプレイも素晴らしかった。実にそのキャリアは20年以上だが、ともすれば、Truncateの全盛期は今かもしれない。そして今回、Mixmag Japanでは西海岸の巨人にインタビューする機会を得た。


― 私は今27歳なんですが、私があなたを知った時には既にメインの名義が“Truncate”でした。改めて“Audio Injection”の他に名義を持った意図をお聞きしたいです。

Truncate(以下、T) 元々“Truncate”は友達に渡したファイルの名前だったんだ。DJの時に使う音素材を入れたものだったんだけど、当初はステージネームとして使う予定はなかったんだよ。その時の僕は、よりシンプルでロウな質感を求めていた。で、そちらに方向転換するときには新しい名義が必要だと思ってさ。それでTruncate名義で音源をリリースしてみたところ、周りからの反応も良かったから、そのままこの名前を使うことにしたんだ。その時から、Audio Injectionとは微妙にモードを使い分けているつもり。

Audio Injection – 「Darker」

― DJについても同じスタンスですか? 最近<Suara>からTruncate名義のミックスが配信されましたが、素晴らしかったです。

T いや、DJに関してはもっと複雑なんだ。僕はピークタイムのテクノDJとして定義されるのは好きじゃなくてね。その考え方は名義に関係なく一致してる。いや、もちろんフロアライクなテクノチューンも好きだよ? でもそこだけに僕の守備範囲を止められるのは好きじゃないんだ。だから、DJのときはそういうバランスについては常に意識してる。特に、君が聴いてくれたPodcastみたいな形式の時はね。

Suara Podcats 270 (with guest Truncate)

― テクノ以外ではどのような音楽を聴かれるんですか?

T ヒップホップにハウス、ジャズやパンク、インダストリアル・ミュージックも聴くよ。これらの音楽からは頻繁にインスピレーションを得られるね。Flying Lotusとか、<Stones Throw>の連中はLAのアーティストだけど、彼らからはいつも刺激をもらってる。それほど明確ではないにしても、間違いなく僕のサウンドにも影響があるよ。

― そう聞くと、やはりあなたもLAのプレイヤーなんだという気がしてきます。というのも、実はあなたとDrumcellを初めて認識したとき、私はお2人のことをヨーロッパのアーティストだと思っていたんですね…。実際のところ、USのテクノシーンはどんな様子なんでしょう?

T よく言われるよ(笑)。LAの人間ですら、「やぁ、君たちはヨーロッパのどこから来たんだい?」って聞いてくるんだ。けれども、アメリカのテクノシーンも今はずいぶん活況なんだよ。特にLAはね。毎週末どこかのウェアハウスやナイトクラブでパーティが開かれるし、とても健全な印象を受ける。僕とDrumcell、それからOktaformの3人で「Observe」っていうパーティを始めたんだけど、今のところ上手くいってるよ。これも基本的にLAでやってるんだけど、ほかの都市で開催することもあるんだ。僕の手ごたえとしても、大小様々なパーティが今のアメリカにはあると思うね。

― あなたのキャリアは90年代に端を発しますが、その頃とは具体的に何が違うのでしょうか?

T LAに限った話ではないけど、ソーシャルメディアはシーンの多くを変えたよね。その一瞬をどう楽しむかではなくて、その一瞬をどう残すかに躍起になる人が増えた。僕もそれに対しては罪の意識があるけど、そうではなかった時代のクラブカルチャーを知っているもんだから、もどかしく感じるよ。まぁでも、テクノロジーの発展によって生まれる議論は僕らが若い頃からあったわけだから、その都度みんなで話し合っていけば良いんじゃないかな。

― DJ RushもインタビューでSNSについて言及していました。音楽シーン全体が直面している課題ですね。話は変わりますが、あなたは日本人アーティストとも交流があります。Ray KajiokaRyuji Takeuchiとお互いの曲をリミックスし合っていますが、彼らとはどのように知り合ったのでしょう?

T 最初にRyujiと出会ったのはオンライン上だったよ。実際に顔を合わせたのは2012年ぐらいだったかな…?僕らは音楽的な好みが似ていたから、すぐに話がまとまったんだ。彼は<Local Sound Network>というレーベルを自分で運営してるだろ?僕もインディペンデントに活動しているから、同じような苦労があるんだよね。Ray Kajiokaとは長いこと知り合いだったけど、彼と実際に会ったのもここ5年ぐらいの話だよ。僕は彼が<Kanzleramt>(ドイツのプロデューサーHeiko Lauxのレーベル)でリリースし始めたころから、彼の大ファンだったんだ。二人ともナイスガイだよな。

― 最後に、今後の展望についてお聞きしたいです。直近で何か発表できることはありますか?

T 間もなく<Blueprint>から新しいEPが出るよ。<Rekids>からはSpencer ParkerのRemixがリリースされるし、音源に関して発表できることはいっぱいあるよ。インドでのギグも楽しみだな。いつも一緒にやってるカメラマンのチームも一緒に回るから、きっと特別なものになると思う。インドのギグは情報解禁がまだだけど、まぁ大丈夫だろう(笑)。


Interview_Yuki Kawasaki

■ GLOBAL ARK 2019
2019.08.23 – 08.25
<公式サイト>
http://global-ark.net/

 

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