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FEATURES

ジョナス・ブルー 【来日直前インタビュー】 「今はそれまでのルールが無効化された、自由な時代なんだ」

メインストリームもアンダーグラウンドも消え去った音楽シーンのキーパーソン

Mixmag Japan | 2 December 2019

今年のフジロックを振り返った時、個人的に最も印象に残っているのが2日目の夜である。完璧に計算されたラインナップであった。Bart B MoreAnna Lunoeなどのテックハウス勢に加えて、日本のクラブシーンのエースokadadaが登場。デイタイムには場内で最も巨大なGreen StageにMartin Garrixも出演しており、運営側もステージや時間帯を超えて1本のストーリーとして描きたかったものがあったのではなかろうか。

そしてその中で最も重要な役割を果たしたのが、UK出身のプロデューサー / DJ・ジョナス・ブルーだ。本名のGuy Robin名義でハウスの名門「Defected Records」からもリリースした経験を持つ彼は、2010年代的なEDMと、現行テックハウスを繋ぐ役割を果たした。前述したフジロックの完璧なタイムテーブルは、彼なしでは成立しなかっただろう。DJのプレイ内容を見ても、そのエクレクティックな意図は感じられるはずだ。

ジョナス・ブルー – Live @ AMF 2019

日本ではLINE MUSICチャートを筆頭に各所で強烈なインパクトを残している。“美麗なメロディ作り”と“深いハウスミュージックへの造詣”の二つの共通点を挙げれば、Aviciiを彷彿する人もいるかもしれない。

そんなジョナス・ブルー、来年の3月に単独来日公演も決定している。ZEPP DiverCity、KT ZEPP YOKOHAMAのチケットが即日完売したことを受けて、このたび新木場 STUDIO COASTでの追加公演も発表された。もはや、押しも押されもせぬスーパースターである。Mixmag Japanでは、来日公演を前に彼にインタビューを敢行。メインストリームもアンダーグラウンドも消え去った今の時代のキーパーソン。


‐ 日本人は基本的にシャイなので、なかなかシンガロングなどが起きにくかったりするんです。ULTRAの配信動画のコメント欄なんかは、それが原因でたまに荒れるんですよ(笑)。「なんで歌わないんだ!」って。それでもジョナス・ブルーの曲はまったくそんなことがない。相性がものすごく良いように感じます。

ジョナス・ブルー(以下、J): 僕にとっても今年の3月に新木場のSTUDIO COASTでやったライブは素晴らしい思い出だよ。冗談抜きに、今までで最高の瞬間だったかもしれない。僕の場合は、ダンスミュージックとポップスの間にいることが大きく影響していると思う。自分のバックグラウンドにはダンスミュージックがあるわけだけど、メインストリームに接する時間も結構あって。ラジオDJをやったりして、ポップスについて考えることが増えていったんだ。そういう経験がいつしか自分の音楽にも反映されて、今のスタイルになったんだよ。ポップスって、“考え抜かれたシンプルさ”があるんだよね。「複雑化した文脈をどう超えてゆくか?」って命題が、最も緻密に計算されたジャンルだと思う。それが国と人種を超えて、日本のオーディエンスにも伝わっているんじゃないかな。

‐ あなたのエクレクティックな姿勢はDJにも反映されていると感じます。そしてその流れは、ダンスミュージック界全体にも浸透してきているような。あなたもFisherの「Losing It」を時々プレイしますが、EDM的な文法から外れたダンスミュージックの台頭は感じてらっしゃいますか?

J: テックハウスの勢いは著しいよね。「Losing It」は昨年あたりから行く先々で聴いてるよ。やっぱりサウンドに“突き抜けたキャラクター”があるよね。少し前ならAviciiの「Levels」もそうだったけど、「Losing It」はその領域まで来ている気がする。僕としては今の状況を歓迎しているよ。何せ僕の原点はMasters At Workだからね。

‐ それでDefectedだったんですね。個人的な好みで恐縮なんですが、ジョナス・ブルーの曲の中では「Desperate」が一番好きです。この曲を作っていた頃はハウスへ回帰する意図があったんですか?

J: 確実にあった。でも僕はさっきも言ったようにポップスへも近付けたかったから、ダンスミュージックの垣根を超えて広い範囲に伝達させる考えもあったんだ。この曲には2つほどリファレンスがあるんだよ。ひとつは、ジャスティン・ティンバーレイクの「Cry Me A River」。「Desperate」ではフェンダーローズの音が入ってるんだけど、この曲を思い浮かべながら書いたんだ。もうひとつはFlight Facilitiesの「Crave you」。彼らのハウスミュージックの感覚は本当に参考になるよ。

ジョナス・ブルー, Nina Nesbitt – 「Desperate」

– ジャスティン・ティンバーレイクが良い例ですが、あなたが仰る“ポップス”は限りなくアメリカ的であるような気がします。

J: そうだね(笑)。「Rise」が特に。ドロップの前の連続するハイハットやヴォーカルチョップ的なアプローチはかなりアメリカのポップミュージックの影響を受けている。ヨーロッパ、特にUKにはなかなかない発想なんだよ。そもそもヒップホップを聴く人が少ないからね。基本的に僕は混ぜながら面白いもの作るのが好きなんだよ。

‐ まさにあなたのスタンスを象徴する話ですね。現在では以前に比べて他のジャンルからアイデアを引っ張りやすくなってますか?

J: みんなオープンマインドになってきている気はするな。だからこそ僕も様々なアーティストとコラボレーション出来るようになったわけだし。それに、実は自分らしさを表現する上で他人の影響を受けることは大切なことだよね。僕の場合はDJ Setにそれが具体化されていると思う。最初の4~5曲はテンポが速くハードな曲をかけるんだけど、その後に自分の曲をかけたりトラップを入れてバランスを取るんだよね。確かにジャンルの縛りは無いよ。

‐ フジロックでのあなたのDJがまさにそんな内容でした。テックハウスあり、ベースハウスあり、ご自身の曲あり…。ただ、ひとつ思うのですが、Defectedにいながらその多面的なアプローチを採ることは難しかったのでしょうか?

J: うん、そう思う。もちろん今でも4つ打ちの硬派なダンスミュージックは好きだけどね。ただ、長いことダンスミュージックシーンにいて気づいたんだ。人に聴かせる「歌」として優れている曲が少ないんじゃないかって。プロデューサーとしてその状況を考えた時、“もっと違うアプローチが必要なんじゃないか”って思ったんだよ。決してアンダーグラウンドなクラブカルチャーに飽きたわけじゃなくて、僕は違う方向で挑戦してみたくなったんだ。フジロックもそうだけど、最近のフェス事情を考えてもその傾向が支持されていると思う。本来の意味でお祭りっぽくなってきたっていうか。少し前にTomorrowlandが大きなセンセーションを起こしてからジャンルに特化したフェスが増えたけど、今は横を見れば違う文化圏から来た人がいる。それまでのルールやテンプレートが無効化された、自由な時代なんだ。最高にエキサイティングだよ。

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ジョナス・ブルー, RetroVision – 「All Night Long」


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