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JUNSHIMBOとHOWLが語るミレニアル世代のパーティ論

マンデーナイト・ウィークエンダー

Mixmag Japan | 20 February 2020

JUNSHIMBO, HOWL, Contact. mixmag

左: JUNSHIMBO 右: HOWL

『OTHERTHEQue! × DODGY DEALS CLUB』が2月23日(日・祝前日)に渋谷Contactにて開催される。

日本のシーンに風穴をあけるべくニューディスコの優位性を掲げてきた「OTHERTHEQue!」と、“バレアリックなスロウテクノ”を好むDJ/プロデューサーのHOWLがオーガナイズする「DODGY DEALS CLUB」によるコラボレーションパーティ。月曜のフロアを沸かせてきた同イベントが、満を持して初の週末開催を迎える。これまでにJonna(City Fly)、The Jazz Zodiac(NDYD Records)、Sandboards(Feel My Bicep / Cold Tonic)、Vanessa Worm(Optimo Music)、Jafunk(Jafunk Records)ら新鋭を招聘してきたが、今回も海外から3組(!)のアーティストを招く。

UKで飛ぶ鳥を落とす勢いのニューディスコ・トリオPatawawaがLive Setを披露し、日本でも高い知名度を誇るYoung Francoがオルタナティブなバイブスでフロアを彩り、コーチェラへの出演も記憶に新しいJerry Folkも出演も急遽決定した。

Patawawa – 「THAT GUY」

開催までもう幾日もないが、パーティの中核を担うJUNSHIMBO(OTHERTHEQue!)とHOWL(DODGY DEALS CLUB)にインタビューを実施。本稿で2人が語ったのは、ミレニアル世代のパーティ論。あらゆるコンテンツやカルチャーがフラット化した現在、我々はどこへ向かうのか?


‐ そもそもこの2つのパーティはどういう経緯でコラボレーションしたのでしょう?

JUNSHIMBO: ある人のバースデーパーティーを僕がオーガナイズすることになって、その時にHOWLにDJをお願いしたのが始まりだよね。まだその頃のHOWLは、DJとして活動してなかったんですけど。あれっていつだっけ?

HOWL: 4年前とかじゃないかな。

‐ HOWLさんはどのジャンルからDJを始めたんですか?

HOWL: ニューディスコからですね。やっぱりDJを教えてくれたのがJUNくんだったので。で、ある時から自分でもパーティをやるようになるんですけど、そこではハウスやテクノをメインにプレイしてました。それから回数を重ねるうちにスタイルが変わってきて、ジャンルの幅も広がってきたんです。すると段々、自分が始めたパーティと、今自分が本当にやりたいDJの間にギャップを感じるようになってきて。具体的に言うと、テンポを下げたスロウテクノにハマっていったんです。そんな時に、JUNくんから「Contactで新しいパーティを始めようと思うんだけど」って話をもらって。それが2018年の末ぐらいですかね。

‐ そして、2019年の2月にUKからJONNAを呼んで、1回目の『OTHERTHEQue! × DODGY DEALS CLUB』が開催されると。

JUNSHIMBO: このパ-ティをContactでやれたのも大きいんです。メインフロアを開放しなくても2部屋あって、それぞれでジャンルも雰囲気も変えることができる。今って、テクノはテクノ、ハウスはハウスという感じで、イベントごとにカラーが分かれている気がするんですよ。それって、なんだかすごく勿体ないなと。ジャンルで分けたパーティを開催したとして、その規模が拡大できていればまた状況は違うんでしょうけど、現状を見ているとそうではない。であれば、僕らから何かアクションを起こせないか?と考えるようになったんです。ちょうど、HOWLはスロウテクノで、僕はディスコやニューディスコ。“陰と陽”じゃないですけど、上手くすみ分けられるなと思ったんです。

HOWL: 1回目から結構良いスタートを切れた気はしてます。今振り返ると、自分が好きなことを初回から全力でやれたのが良かったのかなと。自分のパーティですら出来なかったことなんですけど、もっと早くやるべきだったと思いますね。そこはもう、JUNくんに感謝です。

‐ 現在の日本のクラブカルチャーに対する停滞感のようなものを感じるんですか?

JUNSHIMBO: 停滞感というか、そもそものパイが少ないですよね。文化的な土壌がないというか。たとえばイギリスなんかと比べると前提から違うんですよ。ロンドンのクラブに行くと、“音楽を聴く”って行為を中心に、人や新しい何かと出会う機会がある。その体験の素晴らしさが余韻として残るから、「次もまた行こう」って思えるんです。日本の若い層には、そもそも“クラブに行く”って選択肢がないような気がします。だから停滞のしようもないんじゃないですかね。そんな状況なので、僕らはひとつのジャンルに絞るよりもチャンネルを多く提示したほうが良いんじゃないかと考えたんです。海外アーティストのネームバリューも日本ではあまり効力がないし。

HOWL: そもそもJUNくんはネームバリューがあるアーティストにあまり興味がないよね。俺、今までで一番好きなブッキングがVanessa Wormなんですけど、あの回はすごくワクワクしたんですよ。未来を感じたというか。彼女は世界的に見てもまだそれほど知名度はなくて、恐らく当日のお客さんも大半が彼女を知らなかったと思うんです。それでもフロアの評判がものすごく良かった。

JUNSHIMBO: 僕らがやろうとしてることって、それなんですよ。根っこの部分を作りたい。たとえばVanessaが注目されて、フジロックのような大きな舞台に行ったならば、それはめちゃくちゃ嬉しい。だからつまり、ビッグネームのアーティストというか、“ビッグネームである状態”に興味がない(笑)。中高生の頃に通りがちなヒップスターの道だと思うんですけど、そういうマインドこそ大事じゃないですか。

‐ 長い目で見てらっしゃるんですね。未来に向けて、何か具体的な計画はあるんですか?

HOWL: シンプル過ぎる回答ですけど、かっこいいことは続けていきたいですね。あわよくば、「私もHOWLさんみたいなDJやりたいです!」って言われたい(笑)。自分より若い子と話してて分かったことがあるんですが、既に音楽のリテラシーが高い人に対して訴求するのって難しいんです。クラブに一度も行ったことがない人を、自分たちのパーティに連れてくるほうが簡単。たとえば、「何よりもヒップホップが好きな人」にとっては、テクノやハウスがノイズになってしまう場合があるんですね。戦略的な見方にはなってしまうんですけど、フラットな状態の若い層にアピールしたいです。

JUNSHIMBO: いや、めちゃくちゃ大切ですよ。ビッグネーム呼ぶのも必要ですけど、原体験の重要性をみんな忘れすぎだと思います。昨年6月にHot Since 82が渋谷のVISIONに来た時、僕がDeepフロアのオーガナイズを担当したんですけど、その際にひとりDJデビュー戦の子がいまして。彼女は20人も友達を連れてきてくれたんですよ。DJの側で考えても、「初めて」にはそれぐらい価値がある。なので僕は、”音楽が好きだけどアウトプットの仕方が分からない”っていう若い子達に対して、イチからDJのノウハウを無償で教えてるんです。集客面での施策のひとつではありますが、延いてはシーンの底上げと活性化に繋がるとも思っています。僕らと一緒に、若い子達が”刺激”‘感動””余韻”を体感してくれたら嬉しいです。これからの音楽シーンを盛り上げていくのは若い世代ですからね。

HOWL: DJそのものの価値も上げたいよね。アーティストにカースト制度があるとすれば、日本におけるDJのポジションって相当低いところにあると思うんです。だからギャラも全然上がらない。若手をブッキングしてもまったくお金の話にならないんです。むしろ「僕は交通費だけでいいです」と先回りして言われてしまう。「僕のDJかっこいいんで、せめて1万は下さい」みたいなことを言う子が、もっと増えていいはずなんですよ。

JUNSHIMBO: …ラインナップも頑張ってますが、それ以外にも僕らなりに色々試行錯誤してます。我ながらかなりカッティングエッジなパーティだと思うので、ぜひ当日はContactで遊びましょう!

JUNSHIMBO, HOWL, Contact, mixmag


Interview_Yuki Kawasaki

■ OTHERTHEQue! × DODGY DEALS CLUB
2020.02.23 (日・祝前日)
@ 渋谷 Contact
<イベント詳細>
https://www.contacttokyo.com/schedule/othertheque-x-dodgy-deals-club-2/

 

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