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Myd 【インタビュー】 「晴れやかなバイブスこそが僕に力をくれる」

from CRSSD Fest SPRING

Mixmag Japan | 24 March 2020

Myd, Myd 来日, mixmag

Photo by Felicia Garcia @fixationphotography

Dax Jのインタビューに引き続き、3月7日~8日にアメリカのサンディエゴで開催された「CRSSD Fest SPRING」の舞台裏から。2人目は、フランスが誇る〈Ed Banger Records〉の現行エース“Myd”。フレンチエレクトロを代表するグループ“Club Cheval”のメンバーとしても知られる彼は、ここ数年の間にフランスのハウスシーンにおける重要人物として注目を集めている。活躍の場はナイトクラブだけでなく、2018年には映画『Petit Paysan(邦題:ブラッディ・ミルク)』へ提供したサウンドトラックでセザール賞にもノミネートされた。昨年Mixmagとバドワイザーが共催したツアーシリーズ「BUDX」のパリ編ではEd Banger Recordsの総帥、Busy Pとb2bを披露した。


― ソロとバンド(Club Cheval)では色々と勝手が違うでしょうが、実際のところモードは分けてらっしゃいますか?

Myd: だいぶ違うね。何せ僕らは6年間も24時間年中無休で一緒にいたわけだから、それと比べるとソロでの活動は限りなく自由だよ。バンドではスタジオワーク、DJ Set、Live Setに対して4人でアタックできたけど、ソロではそのすべてを自分ひとりでこなさなければいけない。自分のやりたいことに忠実になれる分、作品に責任を負えるのは自分だけだ。そう考えると、Club Chevalはつくづく完璧な組み合わせだったと感じるよ。

― Mydとしてのデビューアルバムも現在制作中と聞きましたが、差支えのない範囲で内容を教えて下さい。

Myd: やっぱりアルバムの制作ってのは、EPやシングルとは違うもんだな。今まで断片だったものを再定義してゆく感覚があるよ。ここ2年間のMydの足跡を一本のストーリーにしてゆくっていうか。リスナーには自由に聴いてもらいたいけど、作り手側の意識はそんな感じだね。ハウスミュージック、テクノ、インディーポップをミックスした雰囲気のアルバムになったと思うよ。奇をてらったつもりもなく、100%自分のサウンドだと言えるだろうな。いつものようにギターのリフもたくさん使ったし、全体的に明るいバイブスを出せた。シングルカットした曲のMVも撮り終わったし、それはもうすぐ公開できるはずだよ。

― 仰るように、今までのあなたの曲を振り返っても晴れやかなバイブスが耳を引きます。何があなたをそうさせるのでしょうか?

Myd: 安っぽい表現はあまりしたくないけど、天気が良いと元気になるよね。それと同じで、僕は晴れやかなバイブスの曲を聴くと力が湧いてくるんだ。マジでそれだけだよ(笑)。僕はJusticeの2人やMac Demarcoと仲が良いんだけど、彼らとはそういうフィーリングも合うんだ。今は音楽を作っていても気が滅入ることがあるけども、だからこそポジティブなバイブスを失いたくなくてさ。せめて自分の作る音楽ぐらいは明るくありたいよね。

Myd – 「Muchas (Feat. Cola Boyy) 」

― 『All Inclusive』以降、あなたはEd Bangerからリリースしています。件のアルバムも同レーベルから出ると聞いていますが、主宰のBusy Pとはどういう話をするんでしょうか?

Myd: 彼はいつもかなり真剣に聴いてくれるよ。徹底的なコントロールフリークってわけでもないんだけど、プロセスの細部にまで配慮してくれる。基本的にはめちゃくちゃ信頼してくれてて、僕としては気の良い兄貴を持った気分だよ。僕のことをニューカマーではなく、家族のように接してくれるんだ。僕はEd Bangerのこの雰囲気が大好き。このレーベルがここまで長く、しかもシーンの中心で戦えてるのはペドロ(Busy P)の存在が大きいだろうね。友達や家族の大切さを、僕自身もここで改めて学べたよ。レーベルメイトと一緒にツアーを回るのも本当に楽しみなんだ。

Myd – 「Superdiscoteca」

― Ed Bangerに限らず、フランスのハウスシーン全体が何度目かの全盛期を迎えつつあるように見えます。DombreskyBoston Bun、そしてPardon My Frenchの面々…。それぞれやってることは別ですが、シーン全体の盛り上がりを感じます。当事者としては、この状況をどう感じてらっしゃいますか?

Myd: ここ2、3年の間の大きな変化だよね。僕の感覚としては、先駆者はハウスでなくテクノだった。「Rex Club」って老舗ナイトクラブがパリにあるんだけど、あそこがトレンドセッターだったんじゃないかな。まぁ元々はLaurent Garnierが始めたクラブだから、当然と言えば当然なんだけども。あそこのラインナップを見ても分かる通り、新旧様々なテクノスターたちが毎晩のように出演してるんだよね。でも、最近はハウスの勢力も台頭しつつあるんだ。Chris LakeFisherなんかも出てるんだよ。この間はMoléculeとBusy Pもb2bやってたしさ。それがRex Clubの外にも波及して、色々なアーティストに恩恵をもたらしたんだと思う。それにオーディエンスが求めるものも、ハードなサウンドからチルなムードへ移行してる感触もあるし…。考えてみれば色んな側面がありそうだね。パリジャンのマインドセットも理由として大きいだろうな。今君が挙げてくれた名前を振り返っても、アンダーグラウンドやオーバーグラウンドのレイヤーがバラバラなんだよね。ポップミュージックとクラブカルチャーの間を行ったり来たりするのが、パリの奴らはみんな上手い。Rex Clubのようなテクノ箱が他のジャンルにも影響を与えるって、最高にエキサイティングじゃない?

― 最高ですね。そのフレキシブルな精神性は、あなたが出演したEDGE HOUSE(@渋谷 SOUND MUSEUM VISION)が目指すところでもあるかもしれません。日本はどうでしたか? パーティがあったのは10月でしたが、今年の2月にも来日されてますよね?

Myd: ちょっとした用事があってね。10日間ほど東京で過ごしたよ。いや、日本人こそエクレクティック(折衷的)なものづくりが得意なイメージがあるけどね。パーティも素晴らしいし、少しばかり攻めた選曲をしても盛り上がってくれる。十分にオープンマインドだと思うよ。今はフランス国内の活動に忙しくてアジアツアーの予定はないけど、いずれまた日本のショーに出たいな。次はLive Setがいい。

― 最後にひとつお聞きしたいのですが、“Myd”という名義は何に由来するのでしょう?

Myd: 僕の祖父の名前だよ。アイスランドから来てるんだよね。自分でもすごく気に入ってる。何せたった3文字で、書きやすいから(笑)。パーフェクト。

この記事を作成中もコロナ騒動は過熱する一方で、Mydが住むフランスでも不要不急の外出に対して禁止令が出た。それに伴い、現在Ed BangerのYouTube公式チャンネル上では、Mydが16時半~18時(日本時間)にDJセットを毎日放送している。本日で6日目だ。ぜひ、そちらの様子もチェックしてほしい。
Ed Banger Records


Interview_Kimya Khayat
Edit_Yuki Kawasaki

Compilation #Myd

Myd
Twitter
RA

 

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