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FEATURES

『SUMMER SONIC 2018』いまを生きる「声」を聞きに。(前編)

今年、絶対見逃せないアーティストたち。

Mixmag Japan | 3 August 2018

サマソニ 2018, SUMMER SONIC 2018, トム・ミッシュ, RIRI, mixmag

近年の音楽シーンにおいて、最も大きな変化は何だろうか?クラブシーンにおいてもバンドシーンにおいても、ヴォーカルの方法論に可能性を見出すアーティストが非常に多くなった。Dirty Projectorsが人の肉声をカットアップし、いち早くその領域に到達していたが、今やそのやり方は千差万別。ジェイムス・ブレイクが今年の初めに『If the Car Beside You Moves Ahead』で新章開幕を高らかに宣言し、mixmagが4月に行ったネイ・パームのインタビューにおいて、彼女はこんなことを言っていた。

「今はテクノロジーが発達して様々な音が作れるようになったけれど、それを突き詰めてゆけば人の声こそが最もクリエイティブな楽器だと思う」。

そのような時代性を的確にラインナップで表現しているのが、今年のSUMMER SONIC(以下サマソニ)である。この点においては、サマソニ史上最もクリティックだと言って良い。極めて2018年的なラインナップを組んできた。

この記事では、その中でも特に象徴的なアーティストを前後編に分けてピックアップする。彼ら彼女らの歌声こそが、いまを生きる声だ。

TOM MISCH

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ロンドンからは絶えず天才が現れる。20代という括りで考えてもジェイミーXX、Sampha、キング・クルー、ロイル・カーナー…。今思いつくだけも山ほど出てくる。しかもジャンルを問わず。そして現在、シーンを騒がせているのが23歳の新鋭トム・ミッシュだ。ネオ・ソウルにインスパイアされたと語る彼は、先達のエリカ・バドゥよろしく、ヒップホップのビートを下敷きにソウルフルでスムースな歌声を響かせる。ジョン・メイヤーとも比較されるそのセンスは、既にワールドワイドに名声を勝ち得ている。今回のサマソニでも彼を目当てに来るオーディエンスも多いだろう。また、先述のラッパー、ロイル・カーナーとは度々コラボレーションしており、ロンドンのシーンにおいても抜群の安定感を誇るタッグだと言ってよい。

Tom Misch – 『Water Baby (feat. Loyle Carner)』

IAMDDB

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BBCが毎年暮れに候補者を発表し、翌年の1月にグランプリを決める企画<Sound Of…>。過去にはCHVRCHESやMura Masa、フランク・オーシャンらも選出されており、今や世界中のメディアや音楽ファンが注目する一大コンペである。「Sound of 2018」で栄えある第一位を獲得したのはノルウェー出身のSigrid(シグリッド)であったが、今回は例年にも増してその他の候補者の才能も光っていた。ここで紹介するIAMDDB、Rex Orange Countyもそこに名を連ねている。IAMDDBに至っては既にエッジーな若者たちの間でアイコン化しつつあるようだ。音楽の才能も申し分ない。トラップとジャズソウルのハイブリッドという新しさを提示し、かつサンバやボブ・マーリーからもアイデアを引っ張って来る。これだけ様々な要素をぶつけ合っても破綻しないのは、やはり彼女の声に秘密があるだろう。ときに呟くように、ときに吐息のように。神秘性すら感じるその歌声は、現在のシーンにおいて強烈な存在感を放つ。

IAMDDB – 『Drippy』

iri(東京公演のみ)

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もちろん、「声」の余波は日本にも届いている。その潮流にいち早く気付くのはやはり他ならぬアーティストたちだ。逗子を拠点に活動するiriはその好例である。ヴォーカルにエフェクトをかけようが、アコースティックギター一本で弾き語ろうが、彼女の声は活きる。アルバムを経るごとに様々な音像に挑戦してきたが、いずれも実力に疑いの余地はない。デビューアルバム『Groove it』でヒップホップとの親和性を見せ、次作『Juice』では現行の日本語ラップシーンで随一の実力を誇る5lackと組んだ。そして8月1日、ニューシングル『Only One』より表題曲が先行配信された。上物(ギターとシンセの音)の使い方に妙のあるプロダクションである。特に間奏における音の豊かさに新境地を感じた。たった1曲なので次作の方向性の話は出来ないが、いずれにしても、iriは国内の音楽シーンにおいて最も動向が気になるアーティストのひとりだ。

iri -『Only One』

REX ORANGE COUNTY

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IAMDDBのところでも名前が出たRex Orange County。先ほどの<Sound of 2018>に話を戻すと、IAMDDは3位。そしてこのRex Orange CountyがSigridに次ぐ2位であった。彼は今年の5月に20歳になったばかりである。不思議な声の構造の持ち主だ。それほど声に力が入っているようには思えないが、言葉が耳元まで確実に届く。既にUSでは絶大な人気を誇るが(ちなみに彼はイギリス人)、この声の説得力には頷かざるを得ない。アナログ盤で聴きたくなるタイプの歌い方だ。最近ではランディー・ニューマンの『You’ve Got Friend Me』をカバーし、話題を集めた。素晴らしい歌声は、時代を超越する。ライブの実力についても申し分なし。

Rex Orange County – 『Loving Is Easy』

RIRI

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ジャスミン・トンプソンやザラ・ラーソン、海外には若くして驚異的な才能を見せつけるディーヴァがいる。そこには身体性を伴うため、日本人には到達できぬ領域かと思われた。けれども、18歳のRIRIはその境地に達したと言ってよいだろう。今年の3月にはZeddとの共演(『Stay』のカバーを披露)を果たし、海外のプロデューサーとも渡り合える実力を証明して見せた。もちろん、オリジナルトラックにおいても彼女は抜群のセンスと歌唱力を見せる。『That’s My Baby』で90’s R&Bに原体験のあるファンを軒並みかっさらい、『Maybe One Day』では現行のダンスミュージックと完璧に親和した。マーティン・ギャリックスやKygoらからオファーがあってもRIRIならやれるだろう。近い将来、本当にそういうサプライズが起こり得る気がする。いや、それはもうサプライズではないのかもしれない。

RIRI – 『Maybe One Day』

(後編はコチラ


■ SUMMER SONIC 2018
日時:2018年8月18日~8月19日
場所:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ(東京)
   舞洲SONIC PARK(大阪)
チケット:
1DAYチケット:¥16,000(税込)
2DAYチケット:¥29,000(税込)
プラチナチケット:¥30,000(税込)
<イベント詳細>
http://www.summersonic.com/2018/

 

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