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Victor Ruiz 【インタビュー】 「DJを始めてからずっと変わらないことがある」

日本人バンド、Lo******の名前も登場。

Mixmag Japan | 4 March 2020

Victor Ruiz, Victor Ruiz 来日, mixmag

ブラジル出身にしてアムテルダム在住のDJ / プロデューサー、Victor Ruiz。昨年は「Awakenings」にも出演し、〈Drumcode〉からリリースした「Nimbus」は様々なDJにサポートされた。ここ数年の間に大きく飛躍したアーティストのひとりだ。ANNAWehbbaをはじめ、現在のブラジルは才能あるテクノプロデューサーを多く輩出している。エッジーなラインナップの大型フェスティバルも間欠的に開催され、かの国は今新たなムーブメントの発信地として最もアツい場所と言って差し支えないだろう。

今回のインタビューでは、現在のブラジルのテクノ事情に迫ると共に、彼の作家性について話を聞いた。ルーツの話には、あの日本人バンドの名前も出てきて、我々との距離感も急激に近づいたものである。なお、彼は先日渋谷のWOMBで開催されたパーティにも出演し、持ち前の動と静の間を往来するスタイルでフロアを沸かせた。共演相手には日本の盟友、Drunken Kongも名を連ねた。


‐ 私があなたを知ったのは〈Inminimax Record〉からEP『Serious Business』(2012年)をリリースしたタイミングでした。こちらは今聞いても素晴らしい内容だと感じますが、当時のブラジルのテクノシーンを教えていただけますか?

Victor Ruiz(以下、Victor): 昔からブラジルは新しい文化には寛容だったんだ。今僕はアムステルダムに住んでいるけれど、根本的なテクノ観はブラジルで学んだものだよ。今になってようやくテクノが盛んな国のひとつとしてブラジルが取り上げられることは多くなってきたけど、もっと前からアンダーグラウンドではエッジーなサウンドが鳴っていた。

‐ あなたのルーツはロックだと聞きましたが、それはブラジルのミュージシャンですか?

Victor: 色々だね。日本のロックバンドも、主にメタルだけども、昔からフォローしてるよ。特にLoudnessは超クールだ。メタル的な発想は、僕のプロダクションに大いに影響を与えている。シンセやベースの鳴り方は彼らがインスピレーション源だよ。僕自身もベースを演奏していたんだけど、間違いなく今のサウンドと地続きさ。色んなジャンルの音楽を作りたかったら、まずは生楽器に触れてみることを強く勧めるよ。自分が関わった曲を例に挙げるならば、The Prodigyの「Breathe (Victor Ruiz Bootleg)」にその経験が活かされている気がするね。冒頭のギターリフの残し方とか、テクノのマナーではないと思うんだけども。

‐ このインタビューの前に、実はDrunken Kongの2人とあなたについて話してたんです。「優れたプロデューサーのキックは”ハード過ぎない”」と。「Nimbus」はその好例だと思うのですが、実際のところあなたが音楽を作る時に意識することは何ですか?

Victor: 常にすべての音が調和できる状態を目指してるよ。変な話だけど、音に色が見えるんだ。共感覚と言うのかな。そのおかげで、僕の場合は作業が少し楽でね。バランスが取りやすいんだ。僕のキックがスペシャルに聴こえる理由は、まさしくこの「調和」にあると思う。シンセやベースライン、メロディー、ドラムセクション…。僕が作った曲はすべて異なるプロダクションを持っているけれど、それらは全部、この「調和」を備えているはずだ。僕はDJにもその価値観を持ち込んでいる気がする。バランス感、って意味でね。たとえば3時間ずっとアゲっぱなしなのも、同じく3時間ずっとメロディアスなのも退屈過ぎる。様々な音が鳴り響く空間を、オーディエンスには楽しんでもらいたいんだ。安っぽく聞こえるかもしれないけど、そこはDJを始めたときからずっと変わってないよ。ヒットチューンのみをかけるのは非常に簡単だけど、そんなのは僕じゃない。…ていうか、過去にそれをやって失敗してるし。あの時は僕もオーディエンスも心底つまらなかったな。そんなわけで、僕はその空間を今日も押し広げる努力をしている。

Victor Ruiz — 「Nimbus」

‐ あなたを語る上では、他のアーティストとのコラボレーションも重要ですよね。Drunken Kongもそうですが、Christian SmithD-Noxとも共作しています。個人的にはThomas Schumacherとのコラボにいつもワクワクさせられますが、彼との作品は毎回テーマを変えているのですか?

Victor: 内容がそれぞれで違うから、きっとそう思う人はいるだろうね(笑)。僕とThomasはビックリするぐらいウマが合うもんだから、お互いの良いところを活かしあえていると思う。…で、まぁ実は特に何も考えてないんだけどね。フィーリングで作ってるよ。しっかり目的意識を持って取り組んだのって、Depeche Modeの「Everything Counts (Victor Ruiz Thomas Schumacher Remix)」ぐらいじゃないかな。それ以外は全部冒険だね。彼とはこれからも曲を作り続けたいし、なんならもうすぐ新しいコラボ曲がリリースされるよ。

Victor Ruiz & Thomas Schumacher – 「Wonder」

‐ DJ面でも他者の存在は大きいように見えます。昨年の「Awakenings」ではBart SkilsとB2Bで共演してますよね。

Victor: 「Awakenings」は僕にとってすごく特別な出来事だったよ。彼が僕を誘ってくれたんだ。「一緒にAwakeningsに出ないか?」ってさ。秒で「イエス」だったよ。彼の優しさには毎回驚かされるばかりだね。心が広すぎる。彼に助けられたアーティストを挙げればキリがないぐらいさ。彼のような人間が業界にもっと増えるべきだし、僕もそうありたいと思う。少なくとも僕は永遠に感謝し続けるよ。…メディアでは初めて言うんだけれど、僕には野望があってね。音楽にお金をかける余裕がない子供たちのためにミュージックアカデミーを作ろうと思ってるんだ。僕は奇跡的にブラジルからヨーロッパに活躍の場を移せているけれど、文字通り”奇跡”なんだよ。ブラジルには音楽を作りたくても作れない子供がたくさんいるから、その子たちのために出来ることをしたいんだ。ちょうど、Bartが僕を導いてくれたみたいにね。奇跡は起こり得るものなんだよ。


Interview_Yuki Kawasaki

■ Compilation #Victor Ruiz

Victor Ruiz
RA
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