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INTERVIEW:中南米の“ならず者”Vatos Locos、日本降臨。

Vatos Locos来日インタビュー

Mixmag Japan | 13 January 2018



Vatos Locos(ヴァトス・ロコス)。なんだか声に出すだけで強くなれそうな響きだ。その上、この言葉の意味が「ならず者」だとか「暴走族」なのだから世界はうまく出来ている。Vatos Locosとは、インターナショナルに活躍するメキシコ人DJ、Hectorが2015年に立ち上げたレーベルの名前だ。ジャンルとしてはテクノ、ハウス、ディープ・ハウスなど、その名の通り硬派なサウンドが範疇である。このたび、Hectorを含むこのレーベルの中心メンバーが来日を果たす。Hectorの単独公演はこれまでにも何度かあったが、Vatos Locosクルーとしての来日は今回が初めてだ。

Hector

Hectorのキャリアは18歳の頃、メキシコからロンドンに渡ったことから始まる。「当時、イギリスから何人か交換留学生がメキシコに来てたんだ。彼らが僕に色々な電子音楽を教えてくれたんだよ。DJも含めてね」。 彼はそう説明する。ティーンエイジャーが厄介なのは、何かにハマるととことんまで突き詰めてしまうところだろう。この出会いの影響で、Hectorは大西洋を渡り、クラブカルチャーの王国へとたどり着く。そしてロンドンのレコードショップで勤務したのち、リッチー・ホウティンなどのビッグネームと共演を経験し、瞬く間にスターの仲間入りを果たした。今やレーベルヘッドとしての一面もあり、文字通りシーンの顔役である。

そして先述した通り、今回来日したのはHectorだけではない。ここからはVatos Locosの他のクルーにもフォーカスしてみよう。レーベル随一の音楽的素養を誇るのは、Randall M。

Randall M

「僕の音楽人生は、子供の頃にピアノとヴァイオリンのレッスンを受けるところから始まったんだ。そのあと高校に入ってから、ギターやドラムに関心が移っていったよ。DJを始めたのは18歳のころ。当時お気に入りだった音楽を大学に持って行ったら、そこで友達が回し方を教えてくれたんだ。今みたいにテクノやハウス系のトラックを回す前は、ずっとヒップホップのDJだったんだよ。最近ではどっちもやるけどね」

Randall Mがフェイバリットに2PacやJ Dillaを挙げるのには、そんな理由があった。アメリカのマイアミ出身である彼は、実にその出自に忠実である。幼少期から音楽が側にあって、まさにUSの多様性よろしく、その内容もバラエティに富んでいたことが窺える。

Randallとは違うベクトルで、豊かなバックグラウンドを持つのがChad Andrewだ。ちなみにこの人もマイアミ出身である。ヒップホップからロック、果てはディスコまで、縦横無尽に音楽を聴きまくっていた。

Chad Andrew

「僕の耳は本当に西海岸に引き寄せられていた」と語るほど、AndrewはDr. Dreの崇拝者であった。「初めてDr. Dreのビートを聴いたときのことを、今でもはっきり覚えてるよ。オールドスクールなファンクの音色と、未来的なサウンドプロダクション。それがすごく感動的で、僕にとってはヒップホップへの入り口だった。聴くのを止められなかったよ」

彼のDJの特徴を挙げるとすれば、新旧のトラックが渾然一体となって繰り出されるところだろう。もしかしたら、そのプレイスタイルはDr. Dreによって磨かれたのかもしれない。

最後はコロンビア出身のDavid Gtronic。全世界で累計およそ200万回もダウンロードされているポッドキャスト『The Terrace』で彼を知っている人もいるかもしれない。

David Gtronic

2008年からほぼ毎週、Gtronicはポッドキャストで自分のミックスを配信し続けている。「クラブで回すよりもプレッシャーがないんだよね。音楽で自分を表現するには最適な方法だよ。しかも違うジャンルをミックスすることもポッドキャストでは出来るんだ。ディープ、エクスペリメンタル、ミニマル・テクノ、ハウス・・・。それから普段はクラブでかけないような音楽もね。僕にとっては日記みたいなもんだよ」

「日記」、である。とても素敵な表現だ。ペンの代わりにレコードを取る。日常を表現(あるいは記録)しようと思ったとき、必ずしも言葉で伝えきれることばかりではないだろう。そんなときの選択肢として、「音」という手段は十分あり得るはずだ。あとでもう一度彼のミックスを聴いてみよう。

さて、そろそろまとめなければならない。何度か書いている通り、今回はVatos Locosというチームでの来日公演だ。当然それぞれが単独でプレイするときとは内容が違うだろう。プレスリリースにも「『エゴイズム』を取り去り、各自がVatos Locosの一員である自覚を持って」とある。それはつまり、具体的にはどういうことなのか。Hectorに聞いた。

「『Vatos Locos』のコンセプトっていうのは、ブラザーフッド(兄弟愛)みたいなものかな。『お互いに支え合いながら、音楽の旅を続けられたら』って思ってる。それから翻訳的な意味合いもあるね。ちょっと何言ってるか分からないヤツでも、パーティーっていうフィルターを通すと理解できることもあるだろう?そこには確かに、喜びや友情がある。それこそ、普段は別々に活動している僕らがこうやって集まる理由だよ」

最後に、つい先日ビッグニュースが届けられたので明らかにしておこう。大阪公演にはスペシャルゲストとして、日本人フィメールDJのHITOが出演することが決まった。Vatos LocosとHITOという、ビッグフェスティバル並みの豪華な組み合わせである。見逃す手はない。

なお、1月14日にはVatos Locosの公式FBページからストリーミング・セッションも配信されるようである。

■Vatos Locos streaming session
1/14 Time 17:00- 22:00
<Vatos Locos FBページ>
https://www.facebook.com/vatos.locos.official/

 

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