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MUSIC

映画『ブレードランナー』をサンプリングした名曲20選(前編)

ダンスミュージック界に深く浸透する名画のDNA

Mixmag Japan | 9 September 2019

今年の7月19日、俳優のルトガー・ハウアーが他界した。映画『ブレードランナー』におけるロイ・バッティ役の名演で知られるオランダ人の俳優は、劇中のバッティが見せた、人生と社会に対する激しい不満に共感した何百万というファンの想像力をかき立てた。

同作がダンスミュージック界に残した痕跡も深い。ハウアーを偲び、同作がダンスミュージック界に残した遺産を振り返るために、ヴァンゲリスによる極上のサウンドトラックから劇中のセリフや音響効果まで、同作をサンプリングしたトラックの一覧を作成した。今回は、前半の10選をお楽しみいただきたい。

DILLINJA
「THE ANGELS FELL」

ドラムンベース界のドン、Doc Scottとの会話の中で、Martynはドラムンベースについてこう語った:「ベースラインだけのサブレイヤーがある。そこに、面白さを求められるビーツのレイヤーがある。そして、パッド系の上層となるレイヤーがある。例えば『ブレードランナー』のストリングスのような、一番高いところを漂う音だ。これら三種の音があって、それらが調和して、面白いミックスになっていれば、それが俺にとってはドラムンベースなんだ」。

同ジャンルの雛形的な例としてMartynがあげたが、Dillinjaのハードステップの名曲「The Angels Fell」だ。同作では、ヴァンゲリスの「Blade Runner Blues」がピッチを下げた劇中の会話と層を成す。

GoldieがMetalheadzの最高傑作とも形容したトラックである。

DILLINJA
「SILVER BLADE」

同じく「Blade Runner Blues」をサンプリングした「Silver Blade」は、当初、Grooveriderの1997年のコンピレーション、『The Prototype Years』に収録された。

「The Angels Fell」の2年後にリリースされ、同期間にダンスミュージック界で起きた変化を反映するような進化を遂げている。ボイメランなブレイクスを「Blade Runner Blues」に融合させた「Silver Blade」は、明確によりテックステップ系になっているのだ。

良いサンプルならば、二回サンプリングすべし。

E-Z ROLLERS
「SYNESTHESIA」

こちらも「ブレードランナー」からサンプリングしたテックステップ。「Synthesia」は、ブレードランナー捜査官が反抗的なレプリカントのレオンをフォークト=カンプフ検査で尋問するシーンのヴォーカル・サンプルから始まる。

UIQのSim Hutchinsが2017年に「Dummy」誌に語ったように、「当時のテックステップは、『ブレードランナー』をサンプリングするか、『ブレードランナー』の音響効果を再現するのが目的のようなものだった」。

DISTANCE
「RADICAL」

Kode9からDigital Mystikzまで、2000年代の中盤に隆盛したダブステップ・シーンが生み出したサウンドは、ダークな方面に傾倒しがちだった。

その真っ只中、2006年にChestplateレーベルからごく自然発生的に登場したのが「Radical」だ。バッティがエルドン・ティレルと交わす背筋も凍るような会話をサンプリングしたムーディなトラックだ。

DJ ODDZ
「BLADE RUNNER」

2000年代前半にリリースされたDJ Oddzの「Blade Runner」は、同映画で最も有名な主人公のモノローグからスタートする。「新聞の求人欄じゃあ殺し屋の募集がでるわきゃないな。俺の稼業は殺し屋だった。元刑事。元ブレードランナー。元殺し屋。」

本リストで唯一のグライム曲だ。

DOM & ROLAND
「MECHANICS」

本20選に3作登場するドラムンベースの重鎮、Dom & Rolandによる最初のトラック「Mechanics」は、90年代中盤から後半まで続いた同アーティストの”ブレードランナー時代”の一作で、ハウアーによる最も有名な例のセリフも登場する。

DOM & ROLAND
「DECKARD’S THEME」

険しく、激しく…『ブレードランナー』の主人公に捧げる「Deckard’s Theme」は、劇中にたびたび登場する芸者の広告が放つ音と、主人公と対峙するバッティのセリフをサンプリングしている。

DOM & ROLAND
「THROUGH THE LOOKING GLASS」

ロサンゼルスの街頭に鳴り響くコロニーでの新生活を提案する広告の音から重量級のテックステップへと突入する一曲。Dom & Rolandによる3トラックは12年もの期間にまたがってリリースされており、同映画作品の影響力がいかに長く続いたかを物語っている。

JDL
「THE RUNNER」

『ブレードランナー』をサンプリングした楽曲は、同作のダークでディストピア的なスタイルに傾倒するものが多いが、こちらはうってかわって爽やかな一作。

チョッピーながらもソフトなドラム・アレンジメントに「Blade Runner Blues」のサンプルが折り重なり、LTJ Bukemの初期作を彷彿とさせるようなトラックだ。

JEFF MILLS
「DECKARD」

もともとMillsのコンピレーション『The Art of Connection』に収録され、2005年には3トラック入りのEP『Blade Runner』に収録された一作。主人公のデッカードが証拠写真をスキャンしている時に装置が発生させた様々な機械音ごと、同シーンに使用された楽曲「Main Titles」がサンプリングされている。

後編10選はこちらから。

 

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