isagen。TREKKIE TRAXのコンピレーション『Trekkie Trax The Best 2012-2015』や、各パーティーでその名を知っている人もいるだろう。今年の2月3日に開催された「TT5A -TREKKIE TRAX 5th Anniversary Party-」にも出演していた。ジュークを筆頭としたトリッキーなビートを得意とする一方、彼はエレクトロニカへの造詣も深い。”POLPTOM”というバンドも組んでいるが、こちらは完全にジャジー・エレクトロニカ。
POLPTOM – 『YumeDeAetara』
そんなisagen。TREKKIE TRAXから新作EP『c.b.a.g.』をリリースした。まさしく、“ジュークからエレクトロニカへの凱旋”と言うべき内容である。本作の発表にあたって、彼はiTunes / Apple Musicによる「今週のNEW ARTIST」に選定された。アッパーなトラックを得意とするTREKKIE TRAXからこの作品が出たことは意義深いし、それが権威から高い評価を受けているのだから展開としては理想的だ。ティーザー映像も含め、今年を代表する1枚になりそうである。
isagen – c.b.a.g EP (Official Short Music Video)
以下、プレスリリースより。
静岡を中心に活動する24歳、提坂智之のサブプロジェクト「isagen」の1st EP「c.b.a.g EP」が日本を代表するダンスミュージックレーベル「TREKKIE TRAX」よりリリース決定。提坂がギター・ボーカル・プログラミングを務めるポストロックバンド「Polptom」では正規リリースなしにも関わらず岡村詩野、AOKI takamasa、SPECIAL OTHERSのキーボードである芹澤”REMI”優真といったプロフェッショナルらが絶賛。ライブではKan Sano, Polaris, bonobos, SPECIAL OTHERSらと共演し各方面が賞賛した。
未だ国内ではほぼ無名なisagenだが、海外クラブシーンでは既に知られはじめた存在であり、フィンランドのレーベル「Topbillin」や「Spin the Disc」をはじめ、イギリス・ロンドンを拠点とするUK Funkyの雄でもあるRoskaが主宰する「Roska Kicks & Snares」からシングルリリースを行うなど、グローバルな活躍を見せている。
そんな彼が遂にホームである日本、TREKKIE TRAXに凱旋して1st EPをリリース。作品としては、isagenの持つ繊細さを更に昇華した一作で、自身のルーツであるフューチャービート・エレクトロニカをトラップのフォームに落とし込んだようなサウンド。全編を通じてメランコリックな美意識を感じる内容だ。楽曲のミックスエンジニアは日本を代表する電子音楽家AOKI takamasaが担当。盤石のサウンドを構築した。ポストロックとフューチャービートを行き来する彼にしか作れない独自の世界観は必聴とも言えるだろう。
■isagen – 『c.b.a.g』
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