Lokier – 「Shadow」
パンデミック以降、フロアが停滞し、その情熱をクリエイティブな方向に向けたアーティストは少なくない。オリジナルトラックの制作、Remixの作成、プラットフォームへのミックス提供、ストリーミング配信への出演…。この半年間、それらを全部行ったプロデューサー / DJがいる。それが、メキシコ出身にして現在はベルリンを拠点に活動するLokierだ。しかも制作された楽曲のジャンルは多岐にわたり、インダストリアル、EBM、エレクトロ、ミニマル・ウェーブなど、その才能は実に多彩である。ミックスの提供に関してもそのペースは凄まじく、パンデミック以降は月に2回以上どこかのプラットフォームで彼女の名前がクレジットされている。
そんなLokierがついに本日、自身のレーベル〈Light Strike〉をローンチさせた。それに伴い、リリース第一弾となるEP『Preech』も発表した。レーベルの立ち上げについて、彼女はメキシコの音楽メディア「TheForgotten」にこう語っている。「自分自身を表現できるプラットフォームを作りたかった。他のレーベルと仕事をするときは私のサウンドをそのカラーに合わせて制作していたんだけど、今回は自分のためだけに何かを生み出したかったんだ。3曲のトラックは、“ロー”、“ホップフル”、“エネルギッシュ”といった自分の精神状態を表現してるよ」。
ついに窓は開かれた。渾沌極めしクラブシーンに、新しいテクノの光明。
■ Lokier 『Preech』
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