レッド・ホット・チリ・ペッパーズの元ギタリスト、ジョン・フルシアンテは、2015年のアシッドハウスアルバム『Trickfinger』の続編を制作中だ。
同米人気バンドの「Suck My Kiss」、「Californication」、「Zephyr Song」などヒットで知られるフルシアンテだが、『Trickfinger II』にはギターのギの字もない。その代わりにあるのが、グリッチーでアシッドテイストなハウスとエレクトロからなる6曲だ。
これは10年前に彼が特にリリースするつもりもなくスタートしたプロジェクトの一環で、フルシアンテによるとこれは“新しい音楽人生の始まり”とのことだ。
「思うんだけど、このご時世、音楽家にとって最も贅沢なことってのは、リリースする予定もなく曲を作るってことなんじゃないだろうか。アルバム『Trickfinger』はまさにそういう状況で作ったもので、俺にとって、新たな音楽人生の幕開けだったんだ。聴くと、新たな世界への扉を開けているような感覚がある。これまで、リリースして販売することを意識して作った楽曲を聴き返しても、そういう気持ちになったことはないんだ」。
すべての楽曲は安いミキサーを通し、オーバーダビングなしで、一気にCD焼き機に取り込んだという。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズにおける彼の最後のアルバムとなった2006年の『Stadium Arcadium』以降、フルシアンテはThe Mars VoltaやSpeed Dealer Momsとのコラボを含め、いくつかの実験的なアルバムをリリースしてきた。
レッチリの初期がドラッグにまみれていたことを想起すると、もしかすると彼はハルシオンの頃の、往年のブリティッシュレイヴにインスパイアされているのかもしれない。
アルバムは彼のAcid Testレーベルから9月8日に発売。視聴は下記のリンクから。
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