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2017年ベスト・コンピレーション20選

昨年の最重要コンピ一挙公開

Mixmag Japan | 21 January 2018

片想いの相手に渡すミックステープから長旅用に仕込んだCDR、そしてレーベルから放たれる公式リリースまで、コンピレーションというのは実に魂の込められたフォーマットだ。キュレーターの趣味趣向を雄弁に語り、それが信頼しているキュレーターによるものであれば、リスナーに新しい世界への扉を開くこともしばしば。

そして、ミックスCD。2018年になっても、星の数ほどのミックスがインターネットに登場するにもかかわらず、まだまだ本物のフォーマットとして健在だ。ひたいに汗して得たお金を未だにミックスCDの購入に使い続けてくれているということは、それだけ愛着のあるフォーマットであることと、そして何よりも、DJミックスというものがもたらす幸福の偉大さを証明してくれているだろう。

それでは、当編集部による、2017年のベスト・コンピレーション20選をチェックして欲しい。

ロン・トレントとChez DamierによるPrescriptionレーベルが、トレントの作品を中心に、圧巻の12インチ6枚組で登場。ハウスの黄金期を振り返るものになっているが、素晴らしい内容だ。

唯我独尊のユニットからオリジナリティ溢るるミックスが登場。しかも、現行の中で最も高尚なミックス・シリーズからのリリースなので、尚更だ。ボーズ・オブ・カナダから、Kiki Gyan、サンダーキャット、ビーチ・ボーイズ、そしてリディア・ランチまで盛り込まれたセレクション。しのごの言わずにプレイすべし。

重要なダンス・レーベルの作品を網羅した、重厚感溢るる6枚組をもう一つ。『Klockworks 20』はベンのレーベルが放つ重量級。テクノ聖戦士のDVS1、Haiko Laux、そして悲しくも旅立ったTrevino他、多数のアーティストをフィーチャーしている。

記念コンピ『Reworked by Detroiters』は近代テクノのアイコン、アンダーグラウンド・レジスタンスやムーディーマンなどをフィーチャリングし、伝説のParliament-Funkadelicを再創造する試みだ。ファンク、ディスコ、テクノ、ロックその他、あらゆるサウンドを特徴的にエディットした音源の宝庫となっている。まさにデトロイトの奇跡だ。

ケリー・チャンドラーのカタログに深くダイブするコンピレーションが待望の登場。ハウスの匠がソウルからB-Boy、ジャズ、ダブ、そしてインスピレーションを受けたあらゆるサウンドを旅する。キング・ケリーへの愛と敬意を込めて。

Dekmantelフェスティバルでのブチ上げ系のミックスではないが、ヤング・マルコのレコード・コレクションを垣間見ることができる一作だ。コスミックなディスコから、奇妙なフルートのトラック、そして80年代のSF的なサウンドまで。脳を刺激するコンピで、Safe Tripの主催は、これを刺激するのが実に得意だ。

地鳴りがするような激アツのサブ・ベース。ポール・ウルフォードの変名、Special Requestによる初めての公式ミックスは、Caustic Window、Plastician、DJ Stingray、Dillinjaなどをフィーチャリングした、実に特別なものに仕上がった。

ゲルト・ジャンソンのRunning Backレーベルが15周年を記念し、伝説的なDJ、トニー・ハンフリーズによるコンピレーションをリリースした。ニュージャージー、ニューヨークのハウス・シーンを語る上で欠かせない存在であるハンフリーズは、最新のトラックとオールドスクールで培ったテクニックを融合させたハイエナジーなミックスとなっている。ボディを揺さぶるディスコとハウスの狂宴。

トレゾーの『Kern』シリーズは頻繁にはリリースされない代わりに、毎回激アツの内容となっている。2017年の唯一のリリース『Kern Vol. 4』は、デトロイト・エレクトロの巨匠、DJ Stingrayが手がけた。内容は、彼の得意技そのもので、ハイオクタンかつエッジーなセレクションが織りなす、岩肌のような音響風景だ。人気も存在感も上昇し続けるエレクトロの世界において、DJ Stingrayはまだまだトップに健在だ。

2017年はDJハーヴィーにとってルネッサンスな一年となった。DJとしての人気がキャリア史上最大の今、そのミックスが録音されたことは実に喜ぶべきことだ。Idjut Boys、Gatto Fritto、Toreなどをフィーチャーした『The Sound Of Mercury Rising』は、一番布面積の小さい水着をつけてプールサイドで日焼けしたい気持ちになるような一作だ。

DJハウスは、真のオールドスクールDJだ。従って、同ジャンル最大のレーベルから、このような形で2枚組のコンピレーション(並びに2枚組レコード)が発売されたのはごく自然なことだ。徹頭徹尾ハウス色が全開で、あらゆる四つ打ちファンを納得させる内容だ。

マシュー・ディアの8年ぶりとなるDJミックス公式リリース『DJ Kicks』は盛り沢山な内容となったが、Pearson Sound、シミアン・モバイル・ディスコ、Matrixxmann、そして本人によるエクスクルーシブ・カットなどをフィーチャーした盤石なトラック・リストが功を奏し、昨年、最も出来の良いミックスの一つとなった。

ベルリンのPANレーベルからは最上級の実験的サウンドのみを期待するようになって久しい。今回の『Mono No Aware』も例外ではない。反応し反射する16トラック・コンピは、レーベルに近しいアーティストが結集し、超越的なアンビエントが織りなす80分間の旅路へと誘う。

イタリアン。ドリーム。ハウス。コンピレーション『Welcome To Paradise』のトラックを検討中のヤング・マルコの脳裏を間違いなく過ぎったであろう三つの言葉だ。完成したコンピはまさにこのキーワードに沿っている。当時のイタリア人プロデューサー達による、瑞々しい、ドリーミーなハウスの祭典だ。Last Rhythmの同名曲やDeamaticの「Audio Trip」は、あなたを幸福な場所へと案内し、あなたはきっと、そこに留まりたいと望むだろう。ハッピー!

エロル・アルカンよ…これまで、あなたは究極のエディットの数々を我々に与えてくれた。重要な、人気のトラックをリメイクするだけでなく、毎回さらに良くすることで有名になるというのは、DJとしては相当な偉業だと言えよう。アルカンは、堂々とそのポジションを担っている。彼の10年に渡る作品が詰め込まれた『Reworks Vol. 1』は、彼が手がけたベストを美しいヴァイナル・ボックス・セットに封じ込めた。懐メロで多幸感に浸りたいのであれば、エロルに任せるといい。

ベースが欲しければ、Zora JonesとSinging Hawke、そして二人のフレンズ、Jlin、Scratch DVA、Murlo、v1984、Swing Ting、Martyn Bootyspoon、そしてL-Vis 1990(その他多数)の出番だ。Visceral Mindsのコンピレーション第二弾は、あなたの脳髄を、身体を、そして魂をひっくり返すようなバク転フロア・キラーがぎっしり20曲詰め込まれている。

筆舌に尽くしがたいエネルギーが漂い、あらゆることが可能に感じられる、クラブの深い時間帯の空気感。コール・スーパーがミックスCDデビューで実現したかったのは、あのムードだ。ダンスフロアにかかった超越的な霧のような空気にどっぷりと浸かり、リスナーは旅をする。異なるスタイルを意図的に行き来しながら、目前のアーティストに全幅の信頼を置くクラウドは、任意の方向に身を任せることが可能になる。コール・スーパーがいかに稀有なDJであるかが実によく伝わってくる作品だ。

残念ながら、ここでご紹介できる形での音源はないので各自で検索してほしい。

カリブー名義であろうが、ダフニ名義であろうが、カナダ人アーティストのダン・スナイスは全くのハズレなしで、彼が手がけたFabricLive 93はダフニとしてのこれまでで最も優れた作品の一つだ。ニュー・アルバム『Joli Mai』より少しだけ先に発売されたこちらのコンピは、自身の作品のみで構成されている。23の未発表曲が織りなす、美しく、多様で、雄弁なセッションは、何度も繰り返し触れたくなる。

2017年は、Loneにとって最高の一年となったことだろう。R&Sからリリースされた『Ambivert Tools』はダンスフロア部門で活躍したが、ホーム・リスニング向けのコンピレーションとして、当編集部でも最も人気の一作も彼によるものだった。『DJ Kicks』シリーズは常にエレクトロ界で最も注目すべき人物にスポットを当ててきたが、Loneはこの機会を活用して、ヒップ・ホップ、ハウス、エレクトロとレディオヘッドを見事に結合させた。

Fabricの人気のミックス・シリーズは2017年、まさに快進撃を繰り広げたが、中でも群を抜いて素晴らしかったのがHarry Agius aka Midlandによるこの作品だ。このGraded/ReGradedの主宰には、今、賞賛の嵐が鳴り止まない。『FABRICLIVE 94』は、脂の乗り切ったアーティストが、様々なスタイルやテンポのサウンドを通して、匠の技で、蒸し暑いダンスフロアへと誘う音世界の小旅行だ。

 

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