スイスで行われた「チーズ・イン・サラウンド・サウンド」と題された実験の結果、熟成チーズに音楽を聴かせると、風味が向上することが判明した。
実験は、チーズに風味を与える微生物が様々な音に対してどのように反応するかを調査するために実施された。実験では、9つの、22インチ径の同様のエメンタール・チーズの塊が個別に木製のクレートに収納され、5つのジャンルの音楽と、3つの異なる波長のサイン波に1日24時間、6ヶ月の間、触れさせた。9つ目のチーズは、対照実験チーズで、一切の音に触れさせなかった。
使用された楽曲はモーツァルトの「魔笛」、レッド・ツェッペリンの「Stairway to Heaven」、そしてA Tribe Called Questの「Jazz (We’ve Got)」など。
音楽をたっぷりと浴びたチーズを食品工学の専門家たちが試食したところ、「対照実験チーズと比較し、音楽を視聴したチーズはいずれもまろやかな味わいになった」としつつ、6ヶ月間A Tribe Called Questを浴び続けたチーズについては「他よりも明確に強い芳香を放ちフルーティな味わいに仕上がった」と結論づけた。
さらに、これらのチーズを料理の専門家によるブラインド・テストの評議会にかけたところ、全員が、ヒップ・ホップ・エメンタールが抜きん出て美味しいと回答した。また、低音を浴びたものが、他のものよりも甘くなる傾向も見出された。
実験を運営したチーズ愛好家のBeat Wampflerによると、「ロック・チーズとテクノ・チーズには明確な差は見出せなかった」そうだ。
研究の詳細な報告はこちらから。
[via: NPR] [写真:Fabrice Coffrini/AFP/Getty Images]
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