5回に渡り、我々が厳選した2018年のベスト・アルバム50選を紹介。最終回の今回は、10-1まで。
10
「WORKING CLASS WOMAN」MARIE DAVIDSON (NINJA TUNE)
Davidsonのやや控え目なサイズのアルバム第4弾は、少し怖く、たっぷり面白く、彼女の独特なキャラクターが光る一枚だ。
9
「FAMILY PORTRAIT」ROSS FROM FRIENDS (BRAINFEEDER)
本名Felix Clary Weatherallは、レイヴ好きの両親によってダンスミュージックの洗礼を受けた。『Family Portrait』では、そんな家族からの影響をキラキラした傑作に仕上げた。
8
「OIL OF EVERY PEARL「S UN-INSIDES」SOPHIE (TRANSGRESSIVE)
荒々しいベースと合成的なポップに定評のあるSOPHIEだが、デビュー・アルバムではさらに歌唱力もあることを証明した。
7
「SONG FOR ALPHA」DANIEL AVERY (PHANTASY SOUND)
氷のような空気感にあふれた本作は、90年代のAphex Twinやデトロイトの異才、Drexciyaの流れを感じさせる。しかし、完成したものは間違いなくAvery独自の、不気味なサウンドだ。
6
「COCOON CRUSH」OBJEKT (PAN)
クラブ路線を離脱し、活き活きと前衛的な路線で音響設計を追求したPANからのアルバム第2弾。呼吸し、ため息をつき、人生のように揺れ動く一枚だ。
5
「SINGULARITY」JON HOPKINS (DOMINO RECORDS)
サイケデリックの体験を再現するために構築されたエネルギーの放出と、多幸感溢れる間奏…本作は、不気味なテクノと夢のようなアンビエントを融合させた、Hopkinsの最重要作だ(現在に至るまで)。
4
「QUALM」HELENA HAUFF (NINJA TUNE)
タフで、張り詰め、厳しい側面もあり…しかし光の時もやって来る、Helena Hauffのデビュー・アルバム。イタロ・ディスコの流れも汲む、真の個性派による実に見事な一作だ。
3
「KNOCK KNOCK」DJ KOZE (PAMPA)
星にまで届きそうで、そのまま星を鷲掴みにするアルバムだった。16トラック以上収録し、瞑想的なヒップホップから早朝のカントリー風ハウスまで、Kozeのクレイジーなエッジは残しつつ完成させた美しいアルバムだ。
2
「COMPRO」SKEE MASK (ILLIAN TAPE)
明るくチョップされたシンセとインダストリアルなLFOスタイルのEBMを昇華させ、空気的で、しかし活発な作品に仕上げた。
1
「DEVOTION」TIRZAH (DOMINO RECORDING COMPANY)
果報は寝て待ての代表例ともいえる一作は、5年前にシングルをドロップした頃からのファンに嬉しい要素が満載のデビュー・アルバムだ。長年のコラボレーションの結果、共同作業の精度も上がっており、最高のコラボレーターを起用した形になった。
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