カセットテープの発明者、Lou Ottensが亡くなった。
オランダ人のエンジニアであった同氏は、1960年代に発明したカセットテープが世界中で1000億枚以上販売された伝説を残し、故郷のダイゼルで94年の人生に幕を閉じた。
Ottens氏は1960年当時フィリップ社の製品開発部門の責任者を務めており、チームと共にカセットテープを開発、1963年にBerlin Radioエレクトロニクス・フェアで発表した。
カセットの多種サイズ展開を計画していた日本企業との競合もあったが、同氏はすぐにフィリップ、ソニーと契約を結び、開発したモデルの特許を取得。
カセットテープは人々が音楽を聞く方法に革命をもたらした上、さらに20年後Ottens氏は同じくフィリップ社でコンパクト・ディスク(CD)の開発に携わった。
1986年退職する際、ソニーを代表する商品であるウォークマンの様なアイデアを自社で開発できなかった事が唯一の後悔だと言ったそうだ。
UK Charts Companyによると、2020年前期のカセットテープの売り上げは100%増加しており、Ottens氏のレガシーはカセットの現在の人気の中まだ衰えを見せていない。
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