アート・エキシビジョン「BLACK GALLERY」、ジャズの可能性とストリートな解釈を提示する「Jazz Nino」、多角的パフォーマンスを融合したドイツ文化センターでの「BLACK OPERA」、ドイツの大型フェス「Berlin Atonal」への遠征、京都で開催した国際的アヴァンギャルド・フェスティバル「MAZEUM」など、さらなる表現と活躍の場を広げてきた黒煙集団の本命かつ核心と呼べる長寿イベントシリーズ「El Nino」が満を持してContactで10月23日(土)に開催。
〈BLACK SMOKER RECORDS〉が誕生して24年になる2021年、一切のブレを見せないその純粋な漆黒は希少性と価値を一層高めている。その無形の現象であり形而上的な力は97年、THINK TANKを中心にEl Ninoといううねりを発生させた。2017年にContactに場所を移してから1年置きに開催されてきたこの宴は、今回も何かが起こる予感めいたアトモスフィアに包まれている。
〈BLACK SMOKER RECORDS〉のスタンプが押された音楽家には、感性を解放させる即興的でいて複雑な音楽性が見て取れる。昨年8月〈BLACK SMOKER RECORDS〉からのリリーススペシャルとしてDOMMUNEの電波にのせて放送された、YPY×山本達久、伊東篤宏とテンテンコのユニットZVIZMOのライヴがEl Ninoで実現する。いずれのセッションにも、無尽蔵の想像力と研ぎ澄まされた技術の交錯の奇跡を見ることができる。5月に『MONKEY』、8月に『HEAVEN』と2枚のEPを立て続けにドロップしたOMSBも必見だ。BLACK GALLERYや、El Ninoにも度々姿を見せる、Compumaによる幻覚的エレクトロニック・サイエンス・フィクションもまた、このイベントを形作る大きな要素だ。レゲエやサウンド・システム・ミュージックの突然変異OG millitant Bや、望郷の音像とサイケデリックスが引き起こす歪みが快楽的バグを誘発するVIDEOTAPEMUSIC、暗黒のベースラインで鳴らすLil Mofoなど、日本のアンダーグラウンドを代表するアーティストが集結。そして、〈BLACK SMOKER RECORDS〉専属VJのrokapenisがカオスな空間を演出する。
甘く危険で形容しがたいエクスペリメンタリズムの猛者によって催される奇祭、今回もTHE LEFTYの御旗が翻す。
OMSB – 「CLOWN」
■ -Black Smoker Records presents- El Nino
Date: 2021.10.23 (Sat.)
Open 10PM
¥1000 Under 23
¥1000 Before 11PM
¥2000 GH G Members
¥2500 Advance / GH S Members
¥3000 GH Members
¥3500 Door
<イベント詳細>
https://www.contacttokyo.com/schedule/elnino-3/
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