デンマークはコペンハーゲンのポストクラシカルを代表するアーティスト、Frederik Valentinが2枚のアルバムを立て続けにリリースした。それぞれ「人生の美しさ」と「人生によって縛られる決断」が表現されている。「陰と陽」的な、単純な二元論では分けられない複雑な感情。
「このアルバムでは、父親になることと母親を失ったことが語られている。どちらも1年以内に起きたことで、その間には0と1の違いしかない」。Frederik Valentinは今作に対し、そう説明した。また、このコンセプトはアルバムのタイトルにも反映されている。一方は『0011000』、他方は『0011001』。この2枚を通して、彼はふたつの数字の間に横たわる空間的な広がりに思いをはせた。「ここには無限の喜びがあり、避けられない腐敗の美がある。無からすべてへ、すべてから無へ…。これこそが数の実体なんだ」。
マルチ・インストゥルメンタリストとしての彼の能力は、これまでの作品では必ずしも明らかにされていなかった。けれども、本作でははっきりとそれが認識できよう。その意味でも、このアルバムは彼にとって最も個人的な作品である。
■ Frederik Valentin 『0011001』 & 『0011000』
Label: Posh Isolation
Tracklist: 『0011001』
1. Hello ft. Fine Glindvad
2. Butterfly
3. Blue ft. Jeuru
4. Thank You
Tracklist: 『0011000』
1. Melody ft. Tex Weerasinghe
2. Magic
3. Tears ft. Soho Rezanejad
4. Exit
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