イスラエル出身のDJ / プロデューサー、Guy Gerber(ガイ・ガーバー)。10代のころは年代別のナショナルチームに選抜されるほどのフットボール・プレイヤーだったのだとか。そんな彼を音楽の道に引っ張ったのは、ギターとの出会い――。Joy DivisionやMy Bloody Valentineがガーバー少年のヒーローだった。シュゲイザーの影響はその後ハウスミュージックのプロデューサーになってからも色濃く残っており、『Stoppage Time』などでそのルーツを垣間見ることができる。
そして2014年、ガーバーがHIPHOP界の重鎮Puff Daddyと組み、共作アルバム『11:11』をリリースしたことは記憶に新しい。しかも本作、発表された当初は「フリーダウンロード」という形をとっていたのだから恐れ入る。評論家筋の評価も高く、収録曲の『Floating Messiah』はこの年を代表するトラックとなった。
Guy Gerber, Puff Daddy – 『Floating Messiah』
テクノシーンの大物Dixonとのコラボ作『No Distance』を発表したのもこの頃だ。ジャンルや出自に関わらず、活動の幅を広げていった。
Guy Gerber & Dixon – 『No Distance』
もちろん、最近の彼も精力的である。ついこの間の3月2日、EPの『What To Do』を発表したが、こちらも出色の出来だ。エレガントなピアノの音色にサンプリングされたヴォーカル。15年選手となった現在もなお、瑞々しく洗練されたトラックを作ることができる。そしてこれだけ有名になっても、彼はアンダーグラウンドかつ地道に活動を続けている。箱のサイズに関わらず、世界中を飛び回ってギグを行う。彼を尊敬する若手は多いけれども、こういう姿勢もリスペクトされる所以なのだろう。
常にオーディエンスの期待を良い意味で裏切り続けるイスラエルのトップスター、2018年4月7日、VENTにて。
■- Guy Gerber –
日程:2018年4月7日(土)
開催地:VENT
OPEN : 23:00
DOOR : ¥3,500 / FB discount : ¥3,000
ADVANCED TICKET:¥2,500
<イベント詳細>
http://vent-tokyo.net/schedule/guy-gerber/
最新情報をお届けします
Twitter でMixmag Japanをフォローしよう!
Follow @mixmagjapan