ジャマイカの日刊紙「The Jamaica Observer」が伝えるところによると、現地時間の8月29日未明にダブとレゲェのパイオニア・Lee “Scratch” Perryが亡くなったという。
Bob MarleyやThe Wailersなどのレゲエ・スターとの仕事で有名なLee Perryは、ジャマイカの音楽を世界中に広めた重要人物である。1970年代のダブ・ミュージックの先駆者である彼は、初期のリミックスやスタジオワークによってレゲエのルーツ・トラックを変化させ、様々なダンス・ミュージックに影響を与えた。
Lee Perryは、 Clement Coxone Doddのサウンドシステムでレコードを販売することからキャリアをスタートし、“ジャマイカのモータウン”と呼ばれた「スタジオ・ワン・レコード」と密接な関係を築いていった。1968年、自身のレーベル〈Upsetter Records〉を設立し、やがてバンドThe Upsettersを結成。やがて彼は自宅にブラック・アークと名付けられたスタジオを建設し、Bob Marley、The Wailers、the Heptones、Junior Bylesらのプロデュースを始めた。
その後、そのキャリア全体を通じてダブ・サウンドを発展させ続け、2003年にはグラミー賞の最優秀アルバム賞(「Jamaican E.T.」)を受賞した。さらに、Keith Richards、The Orb、The Clash、the Beastie Boysらの作品にも参加。2011年には、SWSX映画祭でLee “Scratch” Perryを題材にしたドキュメンタリー映画が公開された。
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