DJ・サウンドプロデューサーのMars89が、先日〈UNDERCOVER RECORDS〉よりEP/サウンドトラック『THE DROOGS』をリリースし、その記念すべくリリース・パーティを、去る2月23日に渋谷WWW Xにて開催した。ラインナップに関してはMars89を中心に、イギリス/ブリストルよりPinch、ローカルよりLil Mofo、脳Brain(A/V set)、Romy Mats、Diana Chiaki、Picnics、そしてブランド〈UNDEROCOVER〉より高橋盾、〈HYSTERIC GLAMOUR〉の北村信彦が出演。
メインフロアではMars89がUKレイヴサウンドを中心に、テクノ~ドラム&ベースとエッジ感のある幅広い選曲で壮大な世界観を作りあげ、前衛コラージュニスト脳Brainは、レトロ感と最新デジタルが交差した映像と音楽を駆使しメッセージ性の高いパフォーマンスを見せてくれ、Lil Mofoはレゲエ、ハウス、テクノ、ヒップホップとUKサウンドをベースにオリジナルスタイルのミックスを聞かせてくれた。そしてダブステップのパイオニアであり、ブリストル・サウンドの核として活躍中のPinchは、UKダブステップ、グライムといったベース系からテクノ、エレクトロを織り交ぜた強いサウンドをフロアへドロップ。エレクトロ・ミュージックの未来を感じさせてくれるワンナイトとなった。
ちなみにこの日、Mars89がDJプレイの際に使用していたUSBは、現在のところ世界で2人しか所持していない〈UNDERCOVER〉スペシャル・オリジナルUSB(4月中旬に発売予定)。ダークなフロアで赤く光るクロスが、Mars89のプレイの世界感をさらに引き立てていた。
【Comment from Mars89】
—UNDERCOVER RECORDSよりリリースされたEP「THE DROOGS」ですが、〈UNDERCOVER〉2019-2020秋冬メンズコレクションのショーのために制作された音源がということでもありますが、どのようなサウンドの仕上がりになりましたか?
Mars89 最初にコンセプトや絵型、会場写真などを見せてもらってイメージを膨らませました。サウンド的にはクラシック音楽とコントラストのでる荒い仕上がりになったかなと。
—イベントでメインフロアに出演されたDJ、アーティストはMars89さんがブッキングされたそうですが、出演アーティストの魅力を教えてください。
Mars89 偉そうな言い方で申し訳ないんですが、基準は僕から見てDJが最高に良いってことですね。それぞれの美学に対して僕が共感して素晴らしいと感じているかどうかというか。オープニングを務めたRomyは、ブリストルから影響を受けたサウンドのパーティーを主催してて、当日はダブステップを中心にした重くて暗くて美しいセットでした。次のLil Mofoさんですが、選ぶ曲の音質から所作から流れまで本当に美しくかっこよかったです。個人的にMVPです。そして脳BRAINさんですが、彼のカオスの中から未知のエネルギーが沸き起こる感じはいつも刺激的で、当日もいろんな人を異次元に飛ばしてたと思います。そしてPinchですが、本当にプレイに信頼が置けるというか説得力が凄いというか、アニキ! って感じでパワフルで攻撃力の高いサウンドは素晴らしかったです。最後に彼とB2Bできたのは本当に光栄でした。あの日は僕が1番楽しんだんじゃないかと思います。
—Mars89さん自身、当日はどのようなプレイができたと思いますか?
Mars89 当日はリラックスして楽しみながらやりたいことをやれたかなと思います。別段その日のために特別意識したことはありません。いつも通りですね。
Photo:Sosh
Text:Kana Yoshioka
リリース情報
MARS89『THE DROOGS』
NOW ON SALE
Label:UNDERCOVER RECORDS
Price:¥2,500(+tax)
Format:12″ Vinyl
【TRACK LIST】
A1. Horrorshow
A2. Ultraviolence
A3. Strack
B1. Horrorshow(Thom Yorke Remix)
B2. Strack(Zomby Remix)
B3. Strack(Low Jack Remix)
<試聴はこちら>
https://boomkat.com/products/the-droogs
<MARS89 オフィシャルサイト>
https://www.mars89.com/
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