Matthew Dear – 「Crash And Burn」
名門〈Ghostly International〉、およびサブ・レーベル〈Spectral Sound〉の立ち上げメンバーでもあり、20年以上のキャリアを誇る、プロデューサー/ヴォーカリスト/ソングライター/DJであるMatthew Dear。Audion、False、Jabberjawなどのエイリアスも使い分けながら様々なジャンルを横断してきた。元々2003年のデビュー作『Leave Luck To Heaven』ではハウス/テクノ的なアプローチを見せていたが、その後はインディ・ポップ〜バンド・サウンドへのアプローチもみせ、リリースするたびにサウンドの幅を広げ続けてきた。
2008年から2009年にかけて、彼は故郷のデトロイトとテキサスを行き来しながら、遊び心のあるループギターを中心とした録音を集め、次のアルバムへ反映させるつもりだったようだが、2007年にリリースした『Asa Breed』のハイブリッドなエレクトロニック・ポップの反響からHot Chipのツアーのオープニングを務めたり、SpoonやPostal Serviceのリミックスを手がけるなどの流れになり、その後PitchforkでBEST NEW MUSICを獲得するなど彼の分岐点となる2010年の傑作『Black City』のリリース、バンド・セットでのツアーへと繋がっていく流れがあったため、この素材は一旦封印することとなった。しかしその音源は「Preacher’s Sigh & Potion」と書かれたCD-RでGhostlyのオーナーであるSam Valenti IVへと手渡されていた。そして彼はそこから完全に離れることはなく、ただ道を進み続け、聴衆が追いつくのを待ち、10年以上経った今、その時が来た。
「多くのプロダクションがいかに自由で生々しいかを聴くのが好きです。年齢を重ねると、自分のアウトプットや創造性も成熟しなければならないと考えてしまいます。それは仕方のないことですが、この曲を聴いていると、あまり考えすぎないようにしたいと思います。たまには結果を伴わないその世界に身を置くことも大切です」。
Matthew Dear – 「Sow Down」
■ Matthew Dear 『Preacher’s Sigh & Potion: Lost Album』
Label: PLANCHA / Ghostly International
Tracklist:
01. Muscle Beach
02. Sow Down
03. Hikers Y
04. Never Divide
05. All Her Fits
06. Supper Times
07. Crash & Burn
08. Heart To Sing
09. Eye
10. Head
11. Gutters & Beyond
iTunes/Apple Music
Spotify
Get the latest.
Follow Mixmag Japan on Twitter!
Follow @mixmagjapan