トルコのニュースサイト「Kronos」が、シリア人シンガーでエレクトロニック・アーティストのOmar Souleymanがテロ容疑で逮捕されたと報じている。
警察はトルコのウルファにあるSouleymanの自宅を家宅捜索し、クルド労働者党(PKK)に関与している疑いで歌手を拘留した。
55歳のシンガーに対する疑惑がどこから来たのかは、現時点では不明。Souleymanの逮捕は、エルドアン大統領による厳しい取り締まりを受けて、近年、過激派との関係を告発された人物の中でも多く見られるものだ。
トルコの警察は今日までに、同国や英国、さらには欧州でテロリスト集団に指定されているPKKなどのグループの信奉者とされる数千人を拘束している。
Souleymanは現在、シリアとの国境に位置するトルコのウルファに住んでおり、シリア戦争が勃発した後に同国を脱出してきた。彼の息子によると、今回の疑惑は「悪意のある報道」であると考えられており、「父は政治的な所属をしていない」とも付け加えられている。
伝統的なハレーやダブケの音楽を電子的にアレンジすることで知られるSouleymanは、シリアで最も著名なミュージシャンのひとりで、以前は中東の「キング・オブ・ハレーミュージック」と呼ばれていた。Four Tet、Gilles Peterson、Björk、Diplo、GorillazやDamon Albarnなどとも共演しており、ポップミュージック界隈においても根強い支持がある。
Kronosによると、Souleymanは尋問を受ける前に病院で健康診断を受けているという。彼は今週初めに拘束されたが、彼のマネージャーは現地時間の昨日、「夕方までには釈放されるかもしれない」と報告していた。
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