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REVIEWS

Randomerが駆け抜けた2010年代

キープレイヤーの解体新書

Mixmag Japan | 7 January 2020

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――2020年1月。年明け早々の日本にUKレイヴの急先鋒、Randomerがやってくる。10日(金)には渋谷のContact、翌11日(土)にはCIRCUS OSAKAでギグを行う。

ドラムンベースから出発し、「Hessle Audio」や「Numbers」、「Turbo Recordings」を経由し、2017年にはCloudsと共にレーベル「Headstrong」を立ち上げた。2010年代を彗星のごとく駆け抜けた代表選手のひとりと言って差し支えない。そして彼の凄さは、要所要所に必ず名を連ねるところである。それはまるで、2010年代のクラブシーンを総括するような趣も感じられるほどだ。彼のディスコグラフィーをさかのぼると共に、その作家性の変遷を辿ってみよう。ちなみに以下が最新のミックスである。


Hospital Recordsからの萌芽

Randomerがプロデューサーとしてシーンの扉を開いたのは2000年代の末のこと。出発点は、ドラムンベースの超名門「Hospital Records」。London ElektricityやB-complexなど、この界隈の錚々たるアーティストがレーベルメイトであった。「Autonomy」や「Synth Geek」をリリースし、順風満帆にキャリアをスタートさせた。が、ドラムンベースのリリースは最初期にとどまる。その理由について、「アイデアが尽きた」からだと彼は語る。

その後、上で述べたようなレーベルから曲を発表するに至った。中でも重要だったのはHessle Audioとの出会いである。2011年に同レーベルからリリースされたコンピレーションアルバム『116 and Rising』。これに参加したことにより、彼はUntoldと邂逅を果たす。

余談だが、この『116 and Rising』、参加したアーティストのメンツを今見直すと“ちびりそう”なほど豪華である。PangeaやPearson Soundのようなレーベル主要メンバーのほか、Blawanがおり、Addison Grooveがおり、ジェイムス・ブレイクがおり…。2011年当時のHessle Audioが、いかにシーンに貢献していたかが窺い知れる(今もだが)。

…で、この時にRandomerは、Untoldから「あるアドバイス」を受けるのだった。「もっと馬鹿になれ」と。複雑なビートにこだわっていた彼は、ここで一気にフロアライクなトラックメイキングに開眼する。Untoldのレーベル「Hemlock」からも何枚かリリースがあるが、同レーベルから2013年に発表された「Bring」は2010年代のクラシックと言って良いだろう。

Len FakiにAphex Twin、そしてNina Kraviz…。大型フェスでヘッドライナーを務めるDJたちが相次いでこの曲をプレイした。以降、Randomerの名は全世界に響き渡る。

ちなみに、ここまで名前が出たレーベルの大半が、Mixmag(UK)が2017年に発表した「The Top 50 Labels of The Decade」に選出されている。この事実も、彼が2010年代のキープレイヤーである証左になり得るだろう。

再び高速BPMの世界へ

2010年代も終わりに差し掛かると、90年代リヴァイヴァルと共にBPMが高速化し始めた。130を易々と超えるトラックが相次いで出現したのだ。Mixmag Japanでも昨年6月、「bpm130 OVER」と題した特集を組んでいる。999999999に、I Hate Models、Regal、Amelie LensにAnetha…。Paula TempleやPercなどの往年のプレイヤーのみならず、多くの若手プロデューサー / DJがこの流れに合流してきた。

そして、ここでもRandomerは顔を出す。2018年の12月、自身のレーベル「Headstrong」から4曲入りのEP『HS002』をリリースした。いずれもBPMは140である。

最近もこのモードは継続しており、同じくBPM140の「Sleep Of Reason」を昨年末にリリースした。なお、この曲は本稿の冒頭でも紹介した彼の最新ミックスでも使われている。ドラムンベース時代はBPM170程度のトラックを作っていたが、今はまた違うベクトルの高速BPMだ。曲のプロダクションを変化させつつ、そのすべてが大当たり。それでもレフトフィールドなマインドは変わらず、シーンを開拓し続ける。何かに行き詰った時はRandomerの動向を探ろう。そこがまさしく、現在だ。

参考資料:
Turbo Mix Session 002: Randomer
Machine Love: Randomer


text_Yuki Kawasaki

■ 解体新書 3rd Anniversary feat. Randomer & JASSS
2020.1.10 (Fri.)
@ 渋谷 Contact
<イベント詳細>
https://www.contacttokyo.com/schedule/kaitai-shinsho-3rd-anniversary/

■ CIRCUS presents Randomer
2020.1.11 (Sat.)
@ CIRCUS OSAKA
<イベント詳細>
http://circus-osaka.com/event/circus-presents-randomer/

 

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