
stillichimiya x COMPUMA
「バンコクナイツ」(12inch)
「映画『バンコクナイツ』のトリビュート企画として、EM Recordsで作ったものなんですけど、俺らがタイの知識がほとんとない中で入りこんで感じたこと、タイをテーマに作品にした最初の重要な作品です。12インチのみのリリースでストリーミングにもあげていないので、あまり知られていないんですけど。実際に映画をとっていたのは2014年で、映画を公開したのは2016年なので、シングルを出したのもその年になります」

TKO
『Original Thai Rap』
Bakery Music(1994)

RAPTOR
『RAPTOR』
RS Recordds(1994)

Angkanang Kunchai with Ubon-Pattana Band
「Isan Lam Plearn」
EM Records

05
ONUMA SINGSIRI
「サオ•イサーン・ローラック」
「7インチなんですけど、イサーン娘が愛を待つという内容の、モーラム&ルークトゥンが一緒になっているイサーン地方の有名な曲。↑のYouTube動画で紹介しているアルバムの1曲目にもなりますが、21:19秒から始まる「08 – แม่ค้าส้มตำ (Mae Kha Som Tam))」はタイファンク系コンピなどで紹介されている有名曲で、映画『バンコクナイツ』でも使われています。2017年にはアメリカのAction Bronsonもネタに使っていました。ちなみにこの7インチは、イサーンの潰れかけたレコード屋で見つけました。バンコクに住んでいたころ、イサーンへレコードを探して旅にでかけていたんですが、イサーンの街ではトゥクトゥクに乗ったときに、運転している人に『レコード屋知りませんか』ってひたすら聞きまくって、『とりあえずCD屋連れて行くよって』って連れていってもらった店にあったんですけど、ゴミみたいになっていたレコードをゴソゴソ持ってきて、『お前、本当にこんなの欲しいの?』って(笑)。だけど、そのときにいい盤がたくさん出てきて。そのときの1枚ですね」

サックシー・シーアクソン
『プー・ヤイ・リー・サラワン』

07
スラポン・ソムバッチャルーン
「とびきり美しい娘」
CROWN 1960年代
昔からイサーンには反逆の歴史があって、60年代に学園闘争があったときにバンコクで抑圧された人達が、イサーンの森に逃げ込み立てこもったり、さらにモーラムとそれに欠かせない楽器でもあるケーンという楽器がイサーン人の闘志を高めて暴動が起きるからと、禁止された時代もあったんです。だからモーラムはレベルミュージックでもあるんですよね。貧しいと言われても、我々にはこんな素晴らしい自然と、昔から続く伝統的な文化や暮らしがある、という誇りが音楽の中に閉じ込められていると思います。そんなことまで考えさせるルークトゥンの王様スラポンのルークトゥンクラシックです」
Text & Photo:Kana Yoshioka
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