最初からお聞かせください。
娘のMarleneがよくスタジオに来て、一緒にセッションっぽいことをやったんだ。彼女がマイクを握って、僕がキーボードとコンピューターを担当。娘は、「Liquid Moves」のセッションでは、すごいひらめきを感じる歌詞を1ページも書いて来てた。
それからどうしたんですか?
彼女の声をKorg Electribe EMX-1でプログラミングした、スウィングを効かせたビートとベースラインに合わせてLogic 9に取り込んだんだ。EMX-1は、即興のセッションやライブに最適な大きさなので、最近一番のお気に入りだよ。USBとMIDIでラップトップに繋がってて、いずれもSoundcraft Ghostのミキシング・コンソールに接続されている。
ヴォーカルがビートとベースラインに乗っていい感じにロックしたところで、Korgのステップ・シーケンサーを使って、追加のベースや中音域のリフを差し込んでいった。それで、頭と耳が納得するまでパラメーターをいじって…。続いては、古いRolandのJD-800を使って、オルガンの音をLogicに録音したんだ。後から音程やタイミングをちょっといじった。LogicのES-2シンセ・プラグインのオルガンの音と、Logicのプラチナム・リバーブを使ったよ。
それで曲はだいたい完成なんだけど、あとは音を全体的に太くするために、Korgの特定のMIDIチャンネルをEFM-1に繋いだり、ES-1に繋いだり…ドラムはTR 909につないで、EMX-1の内臓パーカッションと併用したよ。そして、娘の声はLogicのトランスフォーマーを使ってダークで、SF的なフィーリングを追加した。ここでもちょっとだけLogicのプラチナム・リバーブを使ったよ(お気に入りなんだ)。
コンプ等は、通常、最後の最後まで追加しないんだ。普段はダブプレートやマスタリングのタイミングだね。でも「Liquid Moves」では、タナカ・フミヤ氏に手伝ってもらって、Neve 2254リミッターで音を太くするとともに、温かみを追加してもらったよ。
Thomas Melchiorのスタジオ・セットアップは、以下の写真にてチェック。
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